四谷三丁目すし処のがみ・毎日のおしながき

冬から春が旬である貝がそろそろ終盤、初鰹・鰈・鱸・鯵など夏の魚が出てきました。

積み上がったタオル

2009-12-20 13:30:00 | 04 つきじ(ふうけい)

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毎年一月五日、初荷の朝は仲買いさんがお年賀でくださる手拭い(タオル)でいっぱいになります。

仕入れでお世話になっている海老専門のお店、マグロ屋さん、貝やコハダなどの小間物屋さん、イカとカツオとメジをよく仕入れるお店、白身とアジをよく仕入れるお店、白身でもアオシロが揃っているお店など十軒以上あります。

最初は大きい魚を一本丸ごとじゃないと売ってもらえなかったり、貝や細かい魚もキロ単位でしか受け付けてもらえなかったりしたようですが、毎日通っているうちに海老を四本とかヒラメを1/4、ホッキ貝二個と帆立貝三枚とか、選りすぐりのものを少しだけ仕入れさせてもらえるようになってきたのだといいます。

主人が自分の感性で見つけたというお店では半年間ずっとまともに口をきいてもらえない中あまりにもいいものが置いてあるので毎日仕入れ続け、やっと会話が出来るようになったという話も聞いています。

魚を見て、仲買いさんと会話をして、仕入れる を繰り返しています。


国産の干し数の子(希少品)

2009-12-12 00:00:00 | 国産の干し数の子(希少品)

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何年も前から「一度やってみたい」と

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思っていたのだそうです。

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干し数の子です。どうせやるなら一番いいものを…ということで最高ランクのものを仕入れました。

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この状態からじっくり戻していきます。濃度五パーセントの塩水に浸けて一日に三~四回換えます。それを三~四日続けます。

塩水は冷しておくのが上手に戻すコツだそうで、主人は常に次に浸す塩水を準備していました。008 009

数日後、戻し終わり流水で少し塩を抜く段階の時にはあまりにも大きくなっていて驚きました。Photo_2

干し数の子の競りというのが毎年一日だけ、十一月二十六日に行われるのだと主人は仲買いさんから教えてもらってきました。