赤貝をおろす時に切り取られる肝の部分は、醤油の付け焼きにしてお出し致します。
これは寒い時期にやります。
暖かくなってきて貝が卵を持つようになると、黒い肝の部分に鮮やかなオレンジ色が入るようになります。そうなると肝は焼きません。
「あんきも、ちゃんと店で作ってるって思われてるよね？出来合いの、例えば上等の缶詰を買ってきてるとか思われてない…よね？」
主人はたまにおかしな質問をしてくる。そんな風に思われているわけないでしょーが。そんなに言うんだったら作っているところの写真を一枚。
作り方はこうだ。
まず仕入れてきたアンコウの肝の薄皮を剥がし、たて塩（塩水）に酒と昆布を入れ三時間ほど置く。
その後、血管や細かい膜を丁寧に取り除き、ラップにくるんで数箇所に穴を開け、アルミホイルに包んで１０分から１５分ほど蒸す。
蒸し上がったかどうかの判断は、あんきもに竹串を５秒ほど刺しすぐ唇に竹串を当て、温かくなっていたら出来上がり。
ポン酢に浅葱、紅葉おろしを入れたものでどうぞ…
包丁がきちんと砥げたかどうかは、親指の爪に刃を当て、引っ掛かり具合で判断するのだという。
柳刃包丁、出刃包丁、どんな包丁でも先端から根元まで、等間隔で爪を当てていく。
１月５日は毎年築地・東京中央卸売市場の初荷の日です。
ニュースでもクロマグロが一本いくらで競り落とされた…と話題になるのが今日です。
主人にカメラを託し、築地市場内の様子を撮ってきてもらいました。
「今日土曜日だからね、例年より混んでなかったよ。たぶん７日の月曜日も初荷みたいな賑わいになるんじゃないかな」と言っていました。