週に一度の出勤日だったのだが、出勤直前に、パソコンを開いて
「BABYMETAL関連の新しい動画が、何かアップされていないかな?」と軽い気持ちでニコニコ動画のBABYMETAL関連一覧をざーっと眺めていたところ、次のコメントがぱっと目に入った(その時点では、その動画への最新コメントとして表示されていた)。
「らー」じゃなくて「なー」だからw
コメントが付されていた動画が、「スターライト、シャイン、アルカディア」だったので、すぐに思い当たったのだった、「ああ、そうか、Starlightの初めのSU-METALの発声は、「らー」だと思い込んでいたけれど、本当は「なー」だったのか・・・」と。
何しろ、前回のブログにもでっかい字で真っ赤に「らー」と何の疑いもなしに記したのだ、Starlightの冒頭は「らー」というSU-METALの神々しい絶唱ではじまるのだ、とすっかり思い込んでいたのである。
コメントの(もちろん僕のブログへのコメントではまったくないのだが)「w」が、
「そんなの常識でしょ、ファンなのにそんなことも知らないんですか?恥ずかし・・・」
というような(失笑)に見えてしまい、
まるで自分で気づかないまま鼻からはみ出てしまっている鼻毛を他人に指摘されたような、そんないたたまれなさ、恥ずかしさを感じたまま、時間なので、勤務先に向かったのであった。
他人に指摘されないと自分でも気づかない恥ずかしい間違い、というのは、BABYMETALのファンにもあり(このブログを読んでいただいている方にはないだろうけれど)、最近でもよく目にするのが、
「MOA-METAL」という表記。
SU-METAL(これはもちろん正しく、これを間違って表記しているのは目にしたことがない)からの自然な流れでこう書いてしまうのだろうけれど、SU-METALだけにあるハイフンは「スーメタル→SU-METAL」のハイフンであって(SUMETALだとスメタルになってしまう!)、「モア―メタル」ではないのだから「MOA-METAL」とは記さない、MOAMETALなのである。
あとは、「菊池(さんずい)」ではなく「菊地(つちへん)」とか、「中本」ではなく「中元」とか(これも滅多に間違いはないが)、かつては「由結」の表記間違いとか(LEGEND1999でも流れたナレーションに従って「由あって結ばれる」と覚えれば間違いようはないはずなのだが)「YUIーMETAL」の不要なハイフンとか(ユイーメタルではないのだ!)、BABYMETAL関連でやってしまいがちなの不用意な鼻毛はみ出しには気をつけてきたつもりだったのに。
で、仕事を終えて帰宅の車内で、「どうして「らー」だと思い込む、うっかりミスをしていたのだろう?」ということを考えてみた。
一つは、Starlightのサビ、「フラーイ、ハイヤー、インザスカイ」や「スターラーイ、スターライ」の「ラー」と韻を踏んでいる(という言い方はおかしいかな?)のだから、当然冒頭の絶唱も「らー」であるはずだということ。
もう一つは、「らー」という発音のスペーシーな感じ、である。曲名からはじまり、MVもそうだし、ステージの演出も、サウンドも、まさに宇宙に銀河に広がっていく高みの神々しい曲調だが、そのイメージには、「らー」という音のつややかなめらかな開放感こそがぴったりしている。
さらに、由紀さおりの「夜明けのスキャット」の「るーるーるるるー」などの印象のせいだろうか、女性の歌い手のスキャット(?)としては、「らー」だと思い込んでいた、ということもある。(BEATLESには「FROM ME TO YOU」や「HEY JUDE」等、Da~、Da~、Da~が多いという印象はあり、彼ら(当時のヤンチャな不良少年・ロック青年)が「らー、らー、らー」と歌い上げるのは逆におかしいのと真反対に、女神SU-METALが歌い上げるのならば「らー」だろう、と思い込んでいたのだ。)
もちろん、今挙げたのは、帰宅途中の電車のなかであえて分析してみたことであって、実際のところ、一昨年の10月にこの曲に出会った時から、この曲は、SU-METALの「らー」ではじまる神々しい曲だ、と素朴に思い込んでいた、のだった。
で、帰宅して、さっそくパソコンでStarlightの歌詞サイトをいくつか検索してみた。
あれ?
確かに、あるサイトでは、出だしを「nanana」と記していたが、その下のコメントを読むと、そのサイトは一般の方が(恐らくはMV公開時に)自分で聞き取ったものを半信半疑で文字起こししたもののようなのだ。つまり、公式のものではないし、ご本人も、確信を持って書いているわけでもない。
他のサイトでは、すべて、「ときを こえて ~」から歌詞は始まっていて、出だしの「らー」あるいは「なー」は歌詞としては記されていない。
おやおや?と思いながら、CDを開封し(THE ONE版しか開けていなかったので、通常版「METAL GALAXY」は今日初めて開封したのだった)、歌詞カードを確認してみたところ、
「時空を超えて解き放て Far a way」から始まっているではないか。
ということは、「w」と失笑されるほど、あのSU-METALの初めの声は「Naー」に決まっているというわけではない!ということが明らかになったのである。
・・・と、ここまで、あえて、まだ音源をきちんと確認しないまま、書いて来た。
ここからは、CDになっているStarlight音源を比較しながら、
初めの絶唱が「らー」なのか、「なー」なのか、確認してみようと思う。
<比較>
A. スタジオアルバム『METAL GALAXY』
B. ライヴアルバム BABYMETAL AWAKENS-THE SUN ALSO RISES
C. ライヴアルバム LEGEND-M
D. ライヴアルバム LIVE AT THE FORUM
せっかくなので、映像しか手元にない
E. ブルーレイ DARKNIGHTCARNIVAL 2018 OCT28 SAITAMA SUPER ARENA
F. WOWOW放映 BABYMETAL LEGEND - METAL GALAXY DAY-2 2020
も比較してみようか。
E.F.は再生環境が異なるし、特にF.は音源がしょぼいので、単純な比較はできないが。
比較の焦点は、前回書いたように、最新音源であるDの「らー」あるいは「なー」の凄さの再確認、である。
(ここで、実際に、A~Dを聴き、EFを視聴してみた)
(ちなみに、僕のWALKMANの全曲リストの「Starlight」では、BABYMETALのに挟まれて、Uli Jon Rothの「Starlight」(スカイギターが疾走する感涙の名曲)とHelloweenの「Starlight」(カイ・ハンセンの絶唱!)とが流れる順序になっていますw。Starlightの前は、King CrimsonのStarless,74/4/29Liveになっています。普段はこの順序で聴くことはありませんが。)
Aを聴くと、初めのMOAMETAL の(YUIMETALの声も混じっているような気もします)コーラスは、「ななな、なーなーなーなーなー」にも聞えますね。冒頭のSU-METALの「*あー」ははっきりしません。ただ、その後のは、「らー」のようで、「*あー、ららら、ららら~」のように聞えます。あ、でも曲の最後アウトロのコーラスは確かに「ななな、なーなーなーなーなー」に聞えますね。
Bを聴くとコーラスも(SEですが)、「ららら、らーらーらー、ららら」に聞こえ、SU-METALも「らー」と開放音を放っています。「なー」だとやや音が内に籠りますものね。それじゃない、という気が強くします。それにしても、Bは、Aに比べて、音の立体感が圧倒的です。ぜんぜん違う。生きている、まさにライヴ、です。
Cです。Bに比べて、ベース、ドラムスの音圧が増しています。いやあ、かっこいい!冒頭のSU-METALのビームは「らー」とも「なー」とも聞こえます。ひょっとしたらサビの「FLY~」を冒頭で発しているのかもしれません。ぶ厚いサウンドで、音の塊がズンズン来ます。
Dになりました。イントロのSEから、外国人の話声や歓声が散りばめられ、海外でのライヴの雰囲気が濃厚です。SEが、いかにもSEという感じです。そして、そこに、キター!!!SU-METALのナマ声の「らー」!!!そうか、BCに比べても、単純にSU-METALの声が歌が凄み(美しさの強さ・高み)が増しているのですね。それに、やや荒っぽい西神バンドの演奏が絡み、そのコントラストもあって、よりSU-METALの歌唱の神々しさが増す、という構造になっています。
ここまで、やっぱり冒頭のSU-METALは「らー」である可能性の方が高いです。
スタジオ盤だけならば、確かに「なー」とも聞こえますが、そもそもギターの音と一体化してしまっているので、「*あー」であることはわかりますが(それでいいのですが)、「あー」なのか「らー」なのか「なー」なのか「はー」なのかはたまた「ふらーい」なのか、判然としません。
しかし、ライヴ盤のB(これは結構微妙ですが)やD(これは、「らー」で決まり、という風に僕には聞こえます)をきちんと聴くと、少なくともニコ動にあったような「らー」じゃなくて「なー」だからw、というコメントが(ひょっとしてそうなのかもしれませんが)、かなり強引な断言だということがわかります。
少なくとも、公式には発表されていない以上、「らー」と聞こえる人には「らー」でOKというレベルですよね。「w」をつけてくさされることは全くない、と思いますが。
(つづく)
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