南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

地雷? ぎりぎりセーフ?「ノウイング」

2009-08-01 19:36:42 | 映画
 「ノウイング」見てきました。
 ううむ。なんと評したらよいのやら。はげしく微妙。

 ストーリーはこんな感じ。ある小学校で、タイムカプセルに入れる絵を児童に描かせていたら、ひとりだけ数字の羅列をひたすら書きまくった女の子が。
 五十年後に、タイムカプセルは公開されますが、主人公(ニコラス・ケイジ)の息子が、その数字の羅列の手紙を引き当てます。
 ところが、ニコラス・ケイジ、ひょんなことから、その数字が、大災害の日付と被害者数、さらには場所を示す座標を示すことに気づいてしまいます。
 秘密を探ろうとするニコラス・ケイジは、五十年前、その数字の羅列を書いた少女の娘とそのまた娘にコンタクトを取ります。最初は相手にされてませんでしたが、予言どおり、事故が起こり、二組の親子は行動をともにし、事件を追いますが、正体不明な男たちが、彼らにつきまといます。そして、ついには超太陽フレアによる人類滅亡の危機に気づくのですが……。

 このへんの謎とサスペンスはなかなか視聴者をぐいぐいと引っぱっていくのですが、問題はこっからです。
 人類滅亡の原因が、巨大な太陽フレアじゃ、防ぎようがないもんな。
 とはいえ、この手の話は、いろいろ被害が出つつも、なんとかして人類滅亡を回避するのがセオリーなのですが、はたしてどうするか?


 ええっと、こっから超ネタバレです。




 なんとか、宇宙船の直撃から逃げようとするふた組の親子ですが、ニコラス・ケイジ、五十年前、少女が最後に書いた数字(カプセルに入れる紙を教師に取り上げられ、最後まで書ききれず、ドアに書いた)を求めて、小学校のドアを持ち去ります。しかしそんな行動につき合いきれないダイアナ(もうひと組の母親)はニコラス・ケイジの息子を連れて、洞窟に(熱線を避けに)向かいます。
 しかし途中寄ったガソリンスタンドで、例の怪しいストーカー軍団に娘とケイジの息子を連れ去られ、追いかけますが、ダンプに轢かれて死亡。
 なにこの展開? どうなんの?
 一方、ニコラス・ケイジはドアに書かれた数値を元に、ある場所にたどり着きますが、そこにはふたりの子供と、彼らを連れ去った男たちが。
 彼らは……宇宙人でした。
 UFOが迎えに来ました。
 ううん。なんかちょっとだけいやな予感がしてきたぞ(笑)。
 宇宙人はいいます。
 「おまえは連れて行けん。俺たちの電波を受信したやつらだけを連れ去って、楽園で新たに人類をスタートするんだい」

 そう来たか?(笑)

 宇宙人、ふたりの子供を宇宙へつれさって、ニコラス・ケイジは長らく音信不通だった両親の元にいって死を待ちます。
 こう書くと、「ディープインパクト」みたいだけど、そのへんの葛藤をぜんぜん描いてなかった。いきなりです。
 そして人類滅亡。
 どこか楽園のようなところに連れ去られた子供ふたりは、手を取り合って、暮らしましたとさ(要はアダムとイブになった)。

 な、なんだってぇえええええ!


 あの宇宙人の目的はなんだよ? なにがしたかったんだ?

 う~ん。地雷のようでいて、ぎりぎりセーフのような気もする。
 どうせなら、「ドリームキャッチャー」か「フォーガットン」並みに飛ばしてくれたら、きっちり地雷認定してあげるんだが(笑)。
 すくなくとも前半はおもしろかったしな。


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2 コメント

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そ、そんな話だったとは(笑) (蒼子)
2009-08-01 22:46:35
予告を見たときからずっと、嫌な予感がしまくっていましたが……そこまで斜め上でしたか(笑)。
自分で見に行くのが嫌だったので(おい)、オチまで知ることができて、もの凄く満足いたしました。
しかし人類、滅亡しちゃいましたか。宇宙人もケチケチせずに、ニコラス・ケイジも連れて行けばいいのに。すぐそこまで来たんですからねえ。
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そうなんです (南野海)
2009-08-01 22:55:37
 正直、あの状態からどうやって地球を救うのかと思ってましたよ。
 まさか、人類滅亡して終わりなんて捻りもなんにもないしな、って思ってると、思いっきりひねってきました(笑)。
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