南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

通信講座の「形意拳」

2007-05-23 21:32:52 | 雑記
 高校生くらいの男の子というものは、たとえ喧嘩なんかろくにやったことのないようなやつでも(いや、むしろだからこそ)、けんかが強いことにあこがれるもんです。

 とはいえ、じっさいに道場やジムに通うのはひとにぎり。
 ほとんどのやつは、強くなりたいなぁ。で、もって、あこがれのあの子が不良に襲われてたらさっそうと助けて、「好き」って言われたいなぁ。
 などという妄想にとりつかれるばかりで、実際の行動には移さないのです。

 でも、まあ、道場には通うまでいかなくても、本を読んで研究するとか、あるいは通信講座に申し込んでみるとかするものもいます。


 っていうか、南野がまさにそれでした。わははは。

 ひょっとして空手の通信講座に申し込んだ人とか、この記事を読んでる人の中にもいるんじゃないですか? でもって、そのことを誰にも秘密にしているとか。
 で、南野が選んだのは、空手ではなく形意拳。
 なんじゃそりゃ、という方のために、わかりやすくいうと、「からくりサーカス」で鳴海が使ってるあれです。
 もちろん、南野が高校生の時、からくりサーカスなどはやっていません。
 ではなぜ、そんなマイナーな拳法を選んだかというと、「ジャンプ」だか「サンデー」だか「マガジン」だかにそれの通信講座の案内が載っていたからです。
 よくおぼえていませんが、龍の絵が描いてあったような気がします。
 で、動物の動きを真似た実戦的な拳法だという宣伝があったような気も……。
 南野はそれを見て、「なんかかっこいいべや」と思ったのです。
 そうでなくても、当時、「男組」を読んでいた南野は、中国拳法にあこがれていました。
 (あのマンガ、今考えると、どこから突っこんでいいかわからないほど、つっこみどころ満載なのですが、とにかく拳法で戦うシーンはかっこよかったのです)
 さいわい、南野は高三の時はひとりぐらし(親が転勤で引っ越した)。値段もたしか数千円と手頃だったため、さっそく申し込んでしまいました。

 で、来たのが、薄っぺらな教本が数冊。今ならDVDくらいついてくるんでしょうが、当時はそんなものありません(っていうか、ビデオデッキすら一般的ではなかった)。
 その本に連続写真がたくさん載っているだけです。説明も基本的なことが書いてあるだけで、極意なんてものは載ってません。
 「これって、本屋で教本買ってきても同じだよな?」と内心不満に思いつつ、練習したのですが、なにせ単調な型のくり返し。一週間で飽きました。
 とくに形意拳は太極拳などと違って、ひとつひとつの型は単調ですし、剣道の素振りを前に出ながらえんえんとくり返していくようなものです。
 肉体的にはさほどきつくはないですが、これをくり返すのは苦行のよう。

 それでも一ヶ月くらいはがんばったんでしょうか? よくおぼえていません。
 たしかなのは、まったくなにも身に付かなかったことです。

 やっぱりこういうものは、ちゃんとした先生に習わないとだめでしょうね。
 もっとも当時の東北の地方都市に、そんな道場があったとは思えませんが。

 こうして、密かに強くなって、女の子の前でいいかっこしたいという野望は崩れ去ったのです。
 南野だけじゃないですよね、そんな経験ある人?

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