南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

ダリオ、デビュー作「歓びの毒牙」

2007-12-03 23:30:09 | 映画
 先日、「シャドー」の感想を書きましたが、じつは同時に「歓びの毒牙」というやつも借りてきていました。(「よろこびのきば」と読む)
 これ、ダリオ・アルジェントのデビュー作です。
 南野も、まだ見たことがなく、今回初めて。
 イタリアのいわゆるジャーロというジャンル。殺人事件とかをあつかったやつなんですが、じつは南野、ジャーロはダリオしか見たことがないので、その概念が正確にわかりません。
 ダリオ=ジャーロなのだとすると、ジャーロとは本格ミステリーと似て異なるものだと思うのですが、実際どうなのでしょう?

 で、この話、最初に殺人現場を目撃した主人公が、事件に巻きこまれ、探偵をはじめます。
 あらすじだけ書くと、「シャドー」や「サスペリア2」と大差ありません。
 まあ、それぞれ、味がちがいますが。
 正直いって、「歓びの毒牙」は今上げた中では一番地味です。あんまりダリオ・アルジェントらしくありません。(いや、その片鱗はあるのですが)
 まだ、才能が開花していなかったんでしょうか?
 やはりダリオは不気味な音楽と、目をひくシーンなど、ハッタリがあってこそだと思うのです。
 ハッタリの効かせ方がちょっと甘いですね。
 「俺はそんなものいらない。むしろ、論理的な謎解きを楽しみたいんだ」
 そういう方もいるかもしれませんが、そういうひとはクリスティー原作の映画でも見てください。
 ダリオ・アルジェントに論理的な謎解きを期待してはいけません。
 とはいえ、犯人は直感でだいたい見当がつきます。
 いつも、ラストでビビらせてくれるダリオですが、今回ははっきりいって肩すかし。
 真犯人死なないし。

 正直いって、衝撃度は弱いですが、これを見て気に入った人には「シャドー」や「サスペリア2」を強くおすすめします。こっちのほうが強烈。

歓びの毒牙 デジタル・ニューマスター

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