南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

プラグスーツの美少女は出てこない「真夏のオリオン」

2009-06-14 20:30:34 | 映画
 「真夏のオリオン」見てきました。
 福井晴敏監修ということで、とうぜん「ローレライ」を連想しましたが、プラグスーツの美少女は出てきません(笑)。ローレライからマンガ成分を抜いた感じ。
 まあ、ローレライは荒唐無稽すぎるということで、一部ではかなり評判が悪いようですが、南野は大好き。まあ、たしかに美少女の人間レーダー(相手を撃つごとに気絶して使い物にならなくなる)とか、戦争映画じゃねえ! といわれると、あんまり言い訳できない気もするけど……。
 で、この「真夏のオリオン」はどうなのか?
 ローレライほどつっこみどころはないので、そういうのを期待して見ちゃダメですよ。
 終戦間近で、連合艦隊も全滅したあと、潜水艦が最後の戦いを挑むって感じで、基本的には主人公の倉本艦長(玉木宏)と親友を葬り去ったアメリカの駆逐艦の艦長との戦いを描いています。
 で、この倉本艦長なんですが、みょうに優しくて、年上の部下には敬語を使ったり、あんまり迫力はないんですが、意外にしぶとい。
 ついでに飯を食うのが大好き。

 映画の中で、こんな何回も「飯にするぞ」といった艦長を他に知りません。

 敵の艦長は、日本軍に敬意を払っていて、けっして舐めてかかりません。
 海の底で電源を落とし、我慢比べとか、もう、酸素がたりねえ!とか、安全限界深度を超えるぅうう! とか、潜水艦映画のお約束を踏みつつ、残り少ない魚雷でどう戦うかという頭脳戦に。
 このあたりはかなり緊迫感があり、ローレライというより、むしろ、かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」に近いような。
 戦争映画ですが、ほとんど人が死なないし、血みどろのシーンはないので、そういうのが嫌いな人でも抵抗ないかも。
 おすすめです。
 (ちなみに、ぼろぼろ泣くような映画ではありません)


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2 コメント

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こ、これは…… (蒼子)
2009-06-15 00:14:23
全然見に行く気なかったのに、南野さんのレビューを見て、行きたくなりましたよ。
潜水艦で頭脳戦、スキスキです。もちろん潜水艦のお約束も大好きです(笑)。
もっとこう……ローレライに近い映画だと思っていただけに、意外でありました。
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おすすめです (南野海)
2009-06-15 00:27:18
 ローレライとはかなりテイストがちがいます。
 で、ローレライはだめだったですか?
 おもしろいんだけどなぁ。
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