南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

なぜかハゲ呼ばわりされる主人公「under異界ノスタルジア」

2008-02-19 23:18:21 | 読書
 第14回電撃大賞の銀賞である「under」を読んでみました。

 まず、疾走した兄から手紙をもらい、ある探偵事務所に出向く主人公、霧咲唯人。彼はそこで半分だけの黒猫の仮面を被ったゴスロリ少女から、なぜかいきなりハゲ呼ばわり。
 きっと彼はそう思ったはずだ。俺はハゲじゃない。
 しかし彼女はなぜか、執拗にハゲ呼ばわり。
 さらになぜか受付にはかわいい女子高生。
 他の所員はクスリでテンパったチンピラと、暴力女。
 しかも全員なぜか片眼が赤い。
 ついでにゴスロリ少女は、暴力女のことをママと呼び、チンピラのことは、陰でクズとか死ねとかいってます(笑)。
 そういう愉快な探偵事務所の面々が、異界からやってくる化け物と戦う話です。以上。

 で、終わってしまうわけにもいかないので、もうすこし説明を。

 冒頭でコインロッカーに引きずりこまれる少女。
 クスリで逝ってるドキュンたちの前で、魔物の生け贄にされそうになるヒロイン達美少女。
 二枚目のはずなのに、トイレに閉じこめられてるところを暴力女に助けられて、便所王子と名付けられる主人公の兄。
 など、見どころはたくさんありますが、化け物相手のバトルが売りなんでしょうか?

 また、探偵事務所が出てくる話らしく、一応ミステリーっぽい落ちもあります。
 ただ、純粋なミステリーを期待してはいけません。
 あくまでも、化け物やそいつらを使うやつらとの戦いを楽しむ話ですから。
 まあ、ホラーやグロやミステリーっぽい雰囲気が好きな人は読んでみたらどうでしょう?

 ちなみに、南野が一番好きなキャラは、事務所の一階にある喫茶店のお姉さんです。(ただの脇役ですが)


under―異界ノスタルジア (電撃文庫 せ 2-1)
瀬那 和章
メディアワークス

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        ↑この子が主人公をハゲ呼ばわり。


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