南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

「ヴァンガード」の設定はぶっ飛びすぎ

2007-10-29 17:36:31 | 読書
 またしても深見真さんの小説の話です。
 今回はスーパーダッシュ文庫の「ヴァンガード」。
 表紙からしていかにもガンアクション満載感が漂ってますが、これはいったいどういう話なのか? ヤングガンカルナバルとはどう違うのか?
 南野、最初の方で、この世界の設定を読んだとき、目をうたがいました。
 今や西暦二〇七〇年。なんでも五〇年ほど前に巨大地震とともに東京のまわりに壁がせり上がってきて、東京を孤立させたそうな。
 で、その壁、高さ三〇〇〇メートル、幅二〇〇〇〇メートル。
 幅二〇〇〇〇メートルって、ようは二〇キロじゃねえか?
 神奈川や千葉や埼玉はどうなったんだ?
 しかも、三〇〇〇メートルって? 富士山が三七七六メートルなんですが?
 おまけにこの中は迷宮になっていて、中には化け物のような獣や原人の類が住み着いているとか。しかも電磁場のせいで上を飛行機が飛ぶこともできない。
 ううむ。いったいなんじゃそりゃ? と聞きたいところですが、すくなくとも一巻のうちはその正体は謎のまま。
 で、主人公達はその中を探るのが仕事の連中というわけです。
 しかも、人口が増えすぎたせいで、同性間の結婚が合法化され、ちまたにはレズがあふれているというあまりにも深見な設定。
 おまけに銃器屋がそこらにあって、小学生の女の子が店長をやっているという超設定。
 さらに、東京は独立国となり、大統領制になるのだけど、東京都知事がそれに反対して軍隊を持って抵抗というこれまたトンデモ設定(さすが石原と思ったら、都知事は女性)。
 すげえ。すごすぎるぜ。
 すごすぎて、笑えてきます。
 やってくれるぜ、スーパーダッシュ。ガガガの「武林」とは別の意味でぶっ飛びすぎ。
 で、おもしろいのかって?
 もちろんです。安心して読んでください。

ヴァンガード (集英社スーパーダッシュ文庫 ふ 3-1)
深見 真
集英社

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