南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

「生首に聞いてみろ」ようやく読んだ

2007-11-07 23:11:46 | 読書
 法月綸太郎さんの「生首に聞いてみろ」、文庫落ちしてようやく読みました。
 正直この人の小説は読むのが凄いご無沙汰。っていうか、この本自体出たのが、すごいご無沙汰でしたよね。南野はハードカバーのときは買わなかったけど。

 で、内容はというと、ショッキングなタイトルに似合わない地味な話。
 けっこう長い話なんですが、物語の半分くらいまで行かないと、人が殺されませんよ。
 殺されるのはひとりだけ。
 まあ、生首が出てくるあたり、あまりおだやかな話でもないんですが、そんなに怖い話でもありません。
 「このミス」で一位に選ばれた秀作なんですが、正直ちょっと退屈かな?
 南野はもともとクイーンよりカーのほうが好きなんで。
 島田御大とかの、ど派手な話のほうに心が傾きます。
 それにこの人の文体とか会話文って、みょうにおっさんくさい感じがしました。
 殺された娘にしても、「おまえほんとに二十歳か?」ってくらい大人びてたし。
 なんかもう、新本格っていう感じじゃないですねぇ(っていうか、新本格ってもう死語?)。
 けっこうお年の島田御大のほうが、ずっと若々しい文章書きますよ。
 ネガティブな感想になってしまいました。
 ちょっと、南野の趣味じゃありません。訳のわかんない怪人だの、密室だの、天才探偵だのが出てくるうわっついた話より(南野はそういう話が好き)、地に足がついたミステリーが読みたい人にはいいかも。

生首に聞いてみろ (角川文庫 の 6-2)
法月 綸太郎
角川書店

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