南の海のワナビ

小説家を目指す「南野海」の野望ははたして達成されるのか?

「奪還~アルカトラズ」太った流全次郎

2008-01-07 00:33:26 | 映画
 スティーブン・セガールの「奪還~アルカトラズ」をテレビでやってたんで見ました。
 まるで軍艦のような島自体が刑務所になっていて、主人公はそこに送られる。そこで壮絶な戦いが……。
 って、そりゃ「男組」の軍艦島だろ?
 まあ、古いマンガなんで知らない人が多いでしょうが、今はグルメマンガで電波とばしまくってる雁屋哲さんが原作を担当した学園闘争マンガ。電波がいい具合に作用して傑作になった古典的な名作です(まあ、このマンガにはいいたいことが山ほどありますが、今回はパス)。
 今回は太った流全次郎こと、セガール(役名はサーシャ、女の子かよ?)が大活躍。
 まあ、セガールはFBIの潜入捜査官っていう役なんですが、なんというか、この物語、敵味方入りみだれてるというか、誰が仲間で誰が敵なんだかはっきりしないことこの上ない。
 セガールが暴れるアクション映画なんだから、もっと単純な筋にしろよ。と思わずいいたくなってしまいます。
 なにせ、車窃盗団、FBI、凶悪犯罪の囚人達、看守、死刑囚、死刑囚の隠した財宝をねらう悪党達、判事とそのSPと、まあ、これでもかとばかりにいろんな立場の人間が入りみだれます。
 よく考えたら、刑務所襲ったやつらと、囚人達ってべつに争う必要なかったんじゃ? おたがいどうでもいい存在だし。ましてや囚人達に判事を助ける義理なんてあるわけもないし。
 まあ、そのへんがこの映画がいまいちの原因でしょう。セガールの映画は、いいやつと悪いやつがアホでもわかる作りにして、セガールが悪をぼろくそに叩きのめす。これでいいんです。
 でもまあ、けっきょく細かいことはどうでもいいとばかりに、戦争状態になります。(だから、最初から単純な筋にしろって)
 今回、セガールはロープにぶら下がったり、ガンアクションしたりしますが、肝心の合気道アクションはあんまりなし。ちょっと欲求不満。
 ただ、ラストはすごいぞ(笑)。
 敵のヘリを追いかけるセガールたちFBIのヘリ。敵のヘリには人質の判事と、死刑囚が。
 敵のボス、非情にも判事をヘリから突き落とす。セガールそれを追ってヘリから飛び出す。じつはセガール、パラシュートを背負っていたのでした。
 って、まあ、それはいいとして、問題はその後の敵のヘリ。
 死刑囚、体に手榴弾仕込んでいて、にやりと笑いながらピンを引く。敵全滅。
 なに、このトンデモラスト?
 自爆テロで敵を殲滅するFBI(笑)。っていうか、あの死刑囚、なんであんな役を引きうけたんでしょう?

 あのう、この映画を作った人にひとこといってもいいでしょうか?
 しつこいようだけど、セガール出すならもっと単純な話にしろ。ラスボスはセガールが素手で倒せ。それ以外は認めん!

奪還 DAKKAN-アルカトラズ-

ソニー・ピクチャーズエンタテイメント

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