テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

寝床から、半金星

2014-04-08 22:51:33 | 双眼鏡 望遠鏡
ここ一両日、まだ暗いウチに目を覚ますと、ベランダの向こうの梢の合間から、星の光が射すのに気付いていました。まあ、明けの明星だろうと、さほど気にしてはいませんでした。
話は変わりますが、星空観望において、寝っ転がって空を見上げる体勢は、実に体の構造的には無理が無く、リラックスして星空を愉しむことができます。またこの姿勢で双眼鏡を使うのも、少なくとも片肘を体と一緒に下につくことができ、立った姿勢で上を見上げるよりずっと安定しますし、アイカップの高さが適切ならば、ある程度顔で双眼鏡の重さを支えることが出来、さらに軽快に使えます。実際、7×50としてヘビー級に属する勝間光学さんのWP7×50RB-Dでも、ぼーっとリラックスした雰囲気のままで、その上質な見え味を堪能できます。で、新投入のニコン18×70ですが、流石にコイツは別格です。高倍率故に鏡筒先端側を支える必要がありますし、またそうすることで、実質、もう一方の手と顔面で、この図体の殆どの重量を支えなければなりません。しかも長い鏡筒故、かなりトップヘビーになってますので左右に振り向けるのも、かなり気を使います。寝っ転がっての観望では、10×50クラスでも懸垂式の架台があったほうが、微光星までよく見えるのは経験していましたが、コイツの場合、見え云々よりも、もし手を滑らせて顔の上に落としたら、怪我する可能性があります。特に眼球を打擲し、眼底出血でも引き起こしたら、それこそ目も当てられません。で、18×70での手持ち寝っ転がり観望は、このときまで、実行しようなんて思っていなかったのですが、今朝、梢のスキマからとはいえ、あまりに燦めく金星が見えるので、寝床から東の低い空をニコン18×70を使って観望しました。
頭を北側にして寝てるので、横向きに左に大きく傾けてベランダ越しにやや斜め上を見ることになるのですが、充分に、この双眼鏡の重さを堪能できました。また、その代償として、標題の通り、金星が半月のように欠けて燦めいている姿を確認できました。寝床に寝たままで、金星の満ち欠けを見てみようなんて、無謀な試みを実行させてくれる、ばかげたほどの高性能ぶりはもちろんのことです。