テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

ガリレオ衛星

2014-04-01 23:49:29 | 双眼鏡 望遠鏡
何度か話題にしたこともある、木星を巡る衛星のうち、よほど条件の悪いところでない限り、ごく普通の双眼鏡で容易に見える4つの衛星です。
今までにも、いろんな条件、双眼鏡で見てきましたが、今夜は、ニコンの18×70を使って、自宅前から、かなり長時間にわたって観測です。
というのは、丁度、他の恒星が、ガリレオ衛星の近傍に見え、4つの衛星の位置関係の変化を見て取るのに使えるのではないかと思ったからなのです。
4つの内3つはお互いの重力影響下で軌道共鳴しているというお話しは以前にも致しましたが、その衛星群の公転面から、例えば6時間毎にインターバル撮影した場合、3つの動きが、ジャグリングのお手玉のように見えるのではないかと気付き、数時間にわたって追うことでその端緒でも確認できればと思ったからなのです。もちろん、こんなことは初歩の天文観測なのでネットを漁ればいくつか実例を見ることも出来ます。ただ、新投入の18×70では、あまりに木星系が明瞭に見えたから、の試みです。
一番内周のイオの公転周期は1.76 日、エウロパは3.55日ですから、イオであれば、公転軌道上の位置にもよりますが、数時間で、主星や他の衛星に対する位置を変える様子が分かるはずなのです。
まあ、結果から云うと、イオが他の三つや、近傍の恒星とは主星を隔てた反対側にあったため、公転による幾何学的な相対位置の変化はさほど明瞭でなく、想像力を駆使しても、4つの衛星が横から見た公転軌道上の両端をそれぞれ違ったスピードではじかれるように行き来する様子は思い描けなかったのです。
しかしながら、数時間にわたって、かつて見たよりもずっと燦めくガリレオ衛星を追い続けて、もし、木星が地平に沈まず、かつ夜側に長時間留まり続けるような周回軌道上の宇宙ステーション上からなら、この双眼鏡でガリレオ衛星がお互いにはじかれるよう振幅する様子が追えるはずだろう、と想像するのは、ごく単純に愉しいものなのです。
コメント
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