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Bunge哲学辞典訳出20160602

2016年06月02日 16時50分28秒 | Mario Bunge哲学辞典
2016年6月2日-1
Bunge哲学辞典訳出20160602

 アリス A. ベイリーによれば、東洋哲学は生気論の立場である。
 では、生気論とはなんだろうか?
 マリオ ブーンゲ Mario Bunge 氏の『増補版 哲学辞典 Philosophical Dictionary Enlarge Edition』(2003)から関連する用語を下記に訳出する。


animism アニミズム [BungeDic2: 30 一部改訳20160602][=BungeDic1: 18]
 すべての物は、あるいは或る種類のすべての物は、生き物のように動かされている〔animated〕という教義。つまり、非物質的な↑【霊たち 〔spirits〕】によって宿られており、霊たちは物どもを支配〔rule〕している。例:魂は身体を統治〔govern〕するという見解〔考え方 view〕。同義語:↑汎心論〔panpsychism〕。


美 beauty [BungeDic2: 30][試訳20160602]
 あらゆる人が求め楽しむが、だれも知らないらしいもの。価値論的絶対主義者は、美を客観的で文化横断的だと見なす。ところが、主観主義者は、美は見る人の眼にある、よって主観と文化に相対的なのだと宣言する。どうやら、この問いは人類学と実験的↑【感性学〔美学〕 aesthetics】によってのみ解決されるようだ。


生成 becoming [BungeDic2: 30][試訳20160602]
 変化、過程。この過程的存在論における中心的概念は、存在という概念と同じく、いかなる静態的〔静的〕存在論にも要となっている。↑【過程主義 processualism】。しかしながら、生成と存在は相互に排他的なのではない。というのは、↑【物質 material】であることは、変化し得ることだからである。


霊 spirit [BungeDic2: 275][試訳20160602]
 物質的なもの material thingsに作用できる、個々のまたは集合的な、非物質的な存在。↑【アニミズム animism】、↑【観念論 idealism】、そして↑【心霊主義 spiritualism】の中心的概念。


心霊主義 spiritualism [BungeDic2: 275][試訳20160602]
 過去では、↑【観念論 idealism】と同一であった。今日では、周囲に漂い、超常的能力を授けられた稀な個人に取りつくことができる霊または魂を信じることである。