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生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

法則生成と設計 law generation (creation) and design

2012年02月21日 13時51分52秒 | 生命生物生活哲学
2012年2月21日-1
法則生成と設計 law generation (creation) and design

 問題はこうである。
 この世界には様々な(諸)法則が存在する。そのなかでわれわれは生き、死ぬ。[観測できる現象について、なんらかの法則性が存在するという仮定。この存在論的仮定と認識論的問題との関係については、後述。]
 すると、生についての(諸)法則や、死の(諸)法則があると仮定できよう。[「法則」複数形にするかどうかは、数え方に依存するが、ここでは制御段階(または(諸)法則の生成段階)を仮定して、様々な法則は階層的に(表記上)並べることができると仮定しておこう。→図解。]
 では、諸法則が存在している原因または理由はなんだろうか。われわれは、何かを作る。それは自然界にある材料、たとえば流木を移動して加工したりして、ひとつの芸術作品として(人知れずであれ)展示する。この流木が或る特定の場所に見つかり、人が手で拾うことができて、電車に乗って運んだり、のこぎりや彫刻刀で加工したりする。そのようなことができるのは、様々な物と事が利用可能だからである。そしてそれらの物体が存在していることや、人が或る手順で或る事柄が実現できることには、様々な法則が存在していると考えることができる。たとえば重力とか、物質についての変化法則とか、植物的生物体がその身体を造る法則とかである。
 しかしそもそもなぜ、これらの法則は存在するのだろうか? 宇宙のでき方と関連するのだろうが、法則設定の原理といったものを考えてみよう。そこで参考になるかもしれないのが、設計という考え方である。[→アリストテレスの四原因の検討。因果律や縁起の検討。]。
 で、法則を設定するメタ法則があるとする。すると、

  0. 諸法則を生成する(メタ的)(諸)法則が存在する。
  1. 物的性質生成と物体生成の諸法則が存在する。
  2. 物体間相互作用に関する諸法則が存在する。
  3. 諸現象は、1と2のカテゴリーに属する諸法則と諸物体の初期諸条件や環境諸条件によって、説明される。
 (ここで、生成 becomingと存在 being、生成性becomingness、存在性 beingness、(辞書には掲載されていない)be-nessといった用語を整理しておく必要がある。なお、-nessは、「性質」や「状態」を表わす。)

 ただし、3における『説明』ができても、或る対象の未来の予想または計算ができるとは限らない。一つは、精度の問題と、もう一つは自由度の問題である。人が自由意志を持っていることを仮定する。あるいは、そのようにわたしには思えるという、より緩い仮定でもよい。

 [検討課題:a. 対象化(メタ化)、下に立つこと understanding 理解と掘り下げること、(制御階層を指定した)自由度の定義、
       b. 設計論、進化的説明、歴史的説明、発生メカニズム、]


(冷融合)エネルギー触媒器の実証実験

2011年11月09日 10時29分39秒 | 生命生物生活哲学
2011年11月9日-1
(冷融合)エネルギー触媒器の実証実験

 冷融合にって熱を発生させるという(何をもって常温核融合というのか?)、Andrea Rossi氏発明のエネルギー触媒器(E-Cat, E-Tiger)の実証実験がはじまっているようである。とりあえず(貧乏暇無し)、つながりを張っておこう。

 常温核融合は本当だった! その15
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/page287.htm

 素人が知りたい常温核融合
http://amateur-lenr.blogspot.com/

 ツイッター文の見方を知らないのだが、
 @sengakut[ツイッター]
http://twitter.com/#!/sengakut

  「sengakut 浅学俊郎
Bloombergにも取り上げられました。 #LENR #常温核融合 RT @ecatnews Andrea Rossi’s Ecat featured on Bloomberg TV! http://p.ost.im/p/ekqg7e
11月8日

sengakut 浅学俊郎
そうです。世界を変革する技術が誕生しつつあるのです。期待しましょう! RT @01akirat 常温核融合装置 発売? 本当か? 本当なら大変な事だろう・・・・・どうするんだ日本? 無視し続けるのか? http://www.barjp.com/zatugaku/za/energy/pg462.html
11月7日

nobuyamen kn
sengakutがリツイート
たぶん今世紀中には、電柱とか電線、送電鉄塔と呼ばれるものは20世紀のものとして認識されるだろう。核融合も常温核融合も未だ夢の領域のものごとだが、それが現実になるのは時間の問題だ。
11月7日

〔略〕

nobuyamen kn
sengakutがリツイート
CNNネット版に常温核融合E-catの実証実験成功のニュースが載りました。依頼人の顧客は結果に満足だそうです。目標の1MWの約半分の出力結果。残念ながら第三者の検証立会いは無かったもよう。同実験は再度予定されてます。 http://ireport.cnn.com/docs/DOC-696792
11月1日

sengakut 浅学俊郎
実験はうまく行き、最初の顧客の検証テストにも合格。しかし、測定に間違いや騙しの入る余地を残してしまったため、科学的な証明には不十分、という状況です。革命は静かに進行中 RT @pie_ere そういえば、常温核融合のE-catという装置の実験が先月末にあるとか言うので、
11月2日

sengakut 浅学俊郎
3カ月後には次の顧客へのE-Catプラント引き渡し予定。という事は、一月末ですね。#常温核融合 RT @ecatnews eCats: 1MW Variety Are Now For Sale http://p.ost.im/p/ehtjDx
11月1日

〔略〕

@sengakut 浅学俊郎
ロッシ氏は年間に30~100セットのE-Catプラントの出荷を想定。第二の顧客は最初の顧客より機密レベルは低い。 #LENR #常温核融合 ecatnews.com/?p=1183
11月1日」
http://twitter.com/#!/sengakut
 
 
 ロッシ氏:家でこれを試さないで下さい
http://cold-fusion.asia/ロッシ氏:家でこれを試さないで下さい
  「アンドレア・ロッシ氏はE-catが一般の人達に制作されようとしていることを認識し、ちょうどそれについての声明を発表しました。

読者への注意:

“私はEメールの中で、効果を模写するプロトタイプを政策するインストラクションを尋ねる多くの人からのメッセージを受け取った。私はすでにこのブログでも書いたが再び伝えたい:非常に注意して下さい:水素は爆発性で、ニッケルの粉末には毒性がある。実験に挑戦することは非常に危険であり、適正安全装置や、衣服・ゴーグル・手袋などを持つ専門研究所で専門家にのみ可能なものだ。特にそれは未成年がこれらのリスクにさらされていないことが必須である。(とある女性は彼女の子供とキッチンで実験をすると言っていた・・・。)

もう一度言いたい:すべての必要とされる経験や計測危機〔→機器〕、安全装置、個々の保護衣服を提供できる専門家でない場合、水素とニッケルの粉末を使用しないで下さい。 “」


 E-catに関するエコノミストの考え-パート3: E-catは石油の価格にどう影響を与えるか?
http://cold-fusion.asia/e-catに関するエコノミストの考え-パート3-e-catは石油
 
 外国では、たとえば、
 What to make of Andrea Rossi's apparent cold fusion success
By David Hambling
06 November 11
http://www.wired.co.uk/news/archive/2011-11/06/cold-fusion-heating-up


なんのこっちゃ。

2011年11月06日 18時40分51秒 | 生命生物生活哲学
2011年11月6日-1
なんのこっちゃ。


 ふと思いついた。統計学では有意差検定というのがあるらしい。で、適合度検定で、どちらの否定もできない場合がある。ならば、ということで、たとえば赤池の情報量でもって、モデルの良さを評価して、どれかのモデルを選択する。
 しかし、比較できるモデルたちは、そのような評価基準で比較できるものであろう。評価対象としてモデルたちは、ぜーんぶ予測が外れるかもしれない。どのモデルも外れた場合は、過去の現象への(数値的)適合が良くて採用されたモデルも、あたらなければ役立たない。比較したって、意味がなかったことになる。つまり、当たらないことで五十歩百歩の比較をしていたことになる。
 結局、モデルの大きな分類をして、そのような定式化が正しいかどうかが問題である。わからなければ、わからないというしかない。当たるかどうかわかりません、である。例:地球温暖化予想に使われるモデル群。この場合、研究機関によって使われるモデルが異なるようである。どのような種類と程度で異なるのかは、未調査。おそらく、どのモデルも確証されていない。過去の値の再現は経験的試験では、決してない。

 違いのわかる人から、関係のわかる人へ。この方向は正しい。
 たとえば、有意水準を5%にするか、10%にするか、片側検定にするか、両側検定にするか、それらは主観的決断の問題である(確率の値を表示すればよろしい。しかし、なんらかの判断をしたいのも、もっともである)。もっとも、課題に応じての適した水準を決めるということはあるだろう。しかし、その段階でまた、主観が入る。どう課題を解釈し、定式化して、どの_既存_の道具を選ぶか、である。
 むろん、予想に道具は必要である。

 相手を知り、己を知れば、百戦危うからず。
 したがって、百一戦目には、役立たないかもしれない。敵は自分よりも、防御と攻撃のどちらか、あるいは両方で、自分よりも進歩しているかもしれない。
 しかしまた、武力に訴えるというのは、上等ではない。こんにち、世界を混乱させ破滅に向かわせているのは、金力である。とりわけ、金融において危機的である。
 銀行口座の残高といった数値的貨幣の力や現物的財物に力を付与しないためには、物物交換、物労交換、あるいは労労交換が有効であろう。あるいは、或る範囲内での信用をもととした地域通貨である。


自立太陽光発電システム

2011年11月02日 00時27分03秒 | 生命生物生活哲学
2011年11月2日-1
自立太陽光発電システム

 電力会社に頼らない生活をすることはできないのだろうか。
 数日前、太陽光発電システムの展示を見に行った。約1m^2の単位板(モジュールまたはパネル)が数万円である。これで最大1.6kWが発電できるらしい(実際は?)。電力会社と電気の売買をせず、自分用にだけ使うことができる。自立運転モードである。直流から交流への変換器をつければよいらしい。或る人は、燃料を使った発電機では音がするし外に出てスイッチ操作するので、三枚の太陽光発電モジュールでやっているらしい。
 某社のちらしによれば、たとえば3.9kWシステムで(モジュール数は24枚。およそ6mx4mの設置面積くらいになるだろう)、大阪市で南向き30度の傾斜の場合は、年間予測発電量は4,234kWhとある。3,650kWhとして一日当たり平均では、10kWhである。また太陽光で発電しているときの、不使用量は蓄電池に100%貯めることができるとしよう。これで夜も電気が使える。なお、電気が不足してくると、まずは電圧が下がるようである。
 京都市内1世帯(世帯当たりの人員は平均2.2人)当たりの月別平均電気使用量は、
____________________________________________
  「2008年度電気使用量(京都市)
   kWh/世帯 前年増減% kg-CO2/世帯
4月  419     -9.2     142
5月  409     -1.8     138
6月  336     +0.9     114
7月  404     +2.9     137
8月  580     +12.0     196
9月  444     -15.1     150
10月  382     +0.5     129
11月  406     +2.4     137
12月  436     -9.9     147
1月  634     +4.6     214
2月  518     -7.9     175
3月  464     -10.8     157
年間  5,430      -2.9    1,840」
 京都市情報館の、
http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000043199.html
による。
_____________________________________________

 一か月間に600kWhだとすると、一日当たりは20kWhになる。24枚の太陽光モジュールではその半分しか賄えない(しかも100%蓄電池に蓄えられると仮定している)。太陽光発電のちらしでは、一世帯当たり月平均電気使用量は141kWh(自家消費量)+317kWh(買電量)=458kWhとなっている。
 調理や風呂沸かしのためには、燃料を燃やすのが効率的のようなので、ガスや灯油や薪などを使う。核廃棄物を溜め込むことの日本国民にとっての危険性は、(あるとして)地球温暖化による危険性より大きいと考えるので(日本が温暖化すればその差し引き利益はとんとんかもしれない)、今生きているわれわれの生活を優先して、二酸化炭素排出削減は気にかけないこととする。
 電気使用をどこまで節約できるか。節約して200から400kWhだとしよう。
 電気使用は、
  電灯
  冷蔵庫
  エアコン
  暖房器
  テレビ
  パソコンやプリンター
によるものだとすると、電灯はLED電灯にすると一つが数Wくらいである。
 ガハハと笑っているだけのようなテレビ番組は見ないことにしよう。
 緑のカーテン機能を持たせたりする緑を植えよう。暑いときは、共同体用利便施設といった、涼しいところに多くの人が集まろう。
 なんとかなるような気がする。なんとかしよう。
 きっと、太陽エネルギーなどを利用した飛躍的な発明があるだろう。


社会力の分類と結合関係(Mario Bunge氏の『政治哲学』から)

2011年11月01日 14時55分31秒 | 生命生物生活哲学
2011年11月1日-1
社会力の分類と結合関係(Mario Bunge氏の『政治哲学』から)

 日本政府は、その予算つまり税金を毎年一兆円程度を温暖化対策に当てているらしい。果たしてたとえば指標となる二酸化炭素気体の、日本における排出量は減ったのであろうか? 排出量は実測しているのであろうか。あるいは、信頼できる推定値なのであろうか。あるいは、算定法に様々な問題は無いのか?
 温暖化取引詐欺にひっかかって、温暖化気体排出量低減に役立たずに税金を失う危険性(この危険性は、排出権取引下の対抗リスクに算定すべきではないか?)。この場合、詐欺による取得者が金銭によって何かを消費すれば、温暖化気体排出が増えるかもしれない(この危険性も、排出権取引下の対抗リスクとして加算すべきではないか?)。机上の計算的思考と現実世界との差。それも隠された計算のうちだが、言わないということか。

 さて、Mario Bunge (2008[published?] or 2009[copyright]: p.189)『政治哲学 Political Philosophy』から。社会力〔社会権力〕について。
 
  「最初の区別は、個人〔的〕力 personal powerと社会〔的〕力 social powerの間である。〔略〕要は、個人力は個人から個人への関係であるが、社会力〔社会権力〕はシステムから個人またはシステムへの関係である。
 社会力を、4つの異なる_種類〔類〕kind_に識別すべきである、と下記のように提案する。
  1. _生物-心理的:脅迫する、または物理的に威圧する能力 ability。いじめっ子と被害者、そして軍隊と市民の関係におけるように。
  2. 経済的:経済的資源を動員する能力。雇用するか解雇するとき、貸すか借りるとき、購買するか没収するとき、のように。
  3. 文化的:信念を変更する能力。教育したり洗脳するときのように。
  4. 政治的:人々に、或る一定のことをするように強いる force、政治的システムの力。政府が税金を課して調達する力におけるように。

 これらの類のいずれかの力は、多くの社会システムによって、行使され得る。すなわち、〔主権〕国家 state、暴力団、政党、草の根運動組織、市民軍〔民兵〕、法人、世界貿易機関 WTO〔原文のTWOは誤植であろう〕、国際通貨基金 IMF、教会、非政府組織、そしてその他である。これらの作用者 agentを、力の資源 sourceと呼ぼう。力関係の形式的複雑さに注意されたい。すなわち、作用者wは、類xの力を、個体またはシステムyに対して、zをするように、行使する、である。略して、_Pwxyz_である。ゆえに、力関係は四つ組である。しかし、種類と目標が与えられているとするならば、力は二項関係へと縮小され得る。」(マリオ・ブーンゲ『政治哲学:事実、虚構、そして展望』: p.189。20111101試訳 )。

 この本のこの後では、社会力について、資源 sourceと種類または類 kindを分けることについて議論している。


ロスウェル『未来を築く常温核融合』日本語版

2011年10月21日 23時01分42秒 | 生命生物生活哲学
2011年10月21日-3
ロスウェル『未来を築く常温核融合』日本語版

http://twitter.com/#!/sengakut
から知った。

 ロスウェル『未来を築く常温核融合』は、著作権を放棄しているという、192頁のpdfである。

[R]
ロスウェル,ジェト(Rothwell, Jed).(大野順子訳 2007.5)未来を築く常温核融合.192pp.pdf.
http://lenr-canr.org/acrobat/RothwellJmiraiokizu.pdf.



未来を犠牲にした目先の利益よりも、いのちと安心な生活を優先しよう

2011年10月21日 21時41分42秒 | 生命生物生活哲学
2011年10月21日-1
未来を犠牲にした目先の利益よりも、いのちと安心な生活を優先しよう

 琉球新報の社説に、

  「社説
 原発国際公約 商談優先の「ご都合主義」だ  2011年10月20日

 〔略〕
 国民が原発事故で得た教訓は、事故はいつ起きるか分からないし、いったん事故が起きればもう遅い。安全性を高めても、原子力は完全に制御できないという事実だ。
 〔略〕
 技術先進国として、再生可能エネルギー、省エネ機器や省エネ住宅などの開発に技術力を傾注させ、世界の脱原発依存の先導役となることこそが日本の使命だ。」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-183020-storytopic-11.html

とある。
 下記のように言ったほうがよいだろう。

 ・原発事故は、いつ起きるか分からないが、起きる可能性が大きい。
   特に20年経過した原発は、可能性が大きい。
 ・核分裂型原子力発電は、制御困難である。
   事故の影響はきわめて大きい。国土と海を大きく汚染する。その回復は容易ではない。

 「脱東電オフ」
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65769983.html

という会合をやっているところがあるようだ。


 様々なことを統合的に学び、様々な機会に意思表示しよう。
 日本を民主主義の国にしよう。





二酸化炭素は光合成時の媒体である。

2011年10月20日 11時05分44秒 | 生命生物生活哲学
2011年10月20日-2










 1. われわれは太陽エネルギーを直接および間接に摂取している。
  身体を暖められ、植物や動物を食べている。
 2. 植物は太陽を食べている。
  二酸化炭素は光エネルギーを摂取する際の、道具であり、植物の身体を構成する物質的要素である。
 3. 以下、同様。

 レジ袋1枚の製造の際には100gの二酸化炭素を排出するということだろうか? テレビを1時間見た場合の2.5倍としている。どういう計算なのだろうか?
 白鷹町省エネルギービジョン - 白鷹町役場
www.town.shirataka.lg.jp/secure/1329/syouene_vision-zenbun.pdf
によれば、

  「*レジ袋(ポリエチレン製)の製造・焼却に係る CO2 排出量
 1. 10g のポリエチレンを製造する際の CO2 排出量:30g
 2. 10g のポリエチレンを使用後に燃やした場合の CO2 排出量:31g
したがって、10g のポリエチレンを製造し、使用後に燃やした場合、61g の CO2 を排出することになります。
例)1 枚 5g のレジ袋を 100 枚(500g)もらって燃えるゴミとした場合の CO2 排出量は 61g×500g / 10g=3,050gと
なり、約 3kg の CO2 を排出したことになります。」

 ここの計算では、 5g のポリエチレン製レジ袋1枚は、製造の際と使用後に燃やした際に排出する二酸化炭素量は61/2=30.5g。帯広市のみなさんが使うレジ袋の平均の重さは、100g/30.5g=約3.3なので、白鷹町のみなさんが使うレジ袋の平均の3.3倍ということなのだろうか? あるいはポリエチレン製ではないのか?

 「レジ袋のCO2排出量を計算してみた | kamikura.com Blog」
http://blog.kamikura.com/archives/312
と「レジ袋を減らすとCO2はトータルでどれだけ減るのか?」
http://blog.kamikura.com/archives/418
によると、
  「その辺にあった袋の重量

いなげや 53cm x 30cm 7g
丸善 36cm x 24cm 7g
紀伊國屋書店 36cm x 24cm7g
ヨドバシカメラ 29cm x 19cm 6g」
http://blog.kamikura.com/archives/312

なので、1袋は7gで、レジ袋はポリエチレン製だとして、また、

  「社団法人プラスチック処理促進協会のよくあるお問合せには、レジ袋の原料製造工程やレジ袋の製造工程でのCO2排出量が書いてある。

原料(ポリエチレン)の製造工程では1kgあたり1.231kgのCO2が発生。
そこからレジ袋を製造するためには1kgあたり0.281kgのCO2が発生。」

  「レジ袋(ビニール袋、ショッピングバッグ、ポリ袋)が最終消費者に渡るまでにどの段階でCO2が発生するかというと。

原油を採掘する
その原油を、石油化学コンビナートまで運ぶ
コンビナートで原料のポリエチレンを製造する
ポリエチレンをレジ袋製造工場に運ぶ
レジ袋を作る
レジ袋をスーパーやコンビニなどに運ぶ

という部分でCO2が排出される。」
http://blog.kamikura.com/archives/418

ということで、物流過程でのCO2を無視して、

 1. ポリエチレンが完全燃焼した場合の反応式は、
  C2H4+3O2→2CO2+2H20
で、この式から計算するとポリエチレン28gを燃焼させると88gの二酸化炭素(CO2)が発生する。7gのレジ袋を完全燃焼させた場合に発生するCO2の量は22gとなる。
 2. 「ポリエチレンの製造で1kgあたり1.231kgのCO2が発生、レジ袋の製造工程で0.281kgのCO2が発生」することから、「レジ袋を7gとすると、少なくとも消費者が受け取るまでの段階で10.6gのCO2が発生していることになる」。
 3. 「さらに燃やすと、前回の記事でわかるように22g発生するので、7gのレジ袋を使って燃やすと、合計で33g程度のCO2が発生する」。
 4. 「捨てても埋め立てただけとか燃やさなければ、22gのCO2は発生するわけがない」。

 燃やすと発生する二酸化炭素量(10.6g/7gレジ袋)は、製造段階で発生する二酸化炭素量(22g/7gレジ袋)の2倍である。燃やさず、どこかに放置しておくとよいだろう。
 ところで、名古屋市の政策アドバイザーであるらしい武田邦彦氏は、レジ袋は石油の最終産物から作られたものだから、有効利用であり、焼却場でどんどん燃やした方が、焼却場での燃焼も良くて良いと言っていたと思う。
 大阪市では、普通ゴミとしては、燃やせるゴミと燃やせないゴミの分別はしない。
 ちらっと見たテレビでは、スウェーデンでは子どもは、一時的はりつけ紙(たとえばPost-It)を捨てる際は、のりのついている部分とついていない部分に分けてちぎってゴミ箱に入れていた。いやはや、たいへん。



放射線を避け、放射性物体を付着させない、吸わない、摂取しないこと

2011年10月15日 01時41分43秒 | 生命生物生活哲学
2011年10月15日-1
放射線を避け、放射性物体を付着させない、吸わない、摂取しないこと

 菅谷昭(2011.6)『子どもたちを放射能から守るため』は、「チェルノブイリ原発事故被災地の医療支援をした医師、現・松本市長」である菅谷昭氏に質問した答えでできている本のようである。
 ICRPの見解については、内部被曝による影響が抜け落ちているとしている。そして生活上で、特に内部被曝をしないように注意を促している。また、例えば避難して、結果としてそれが必要なかったとしたら、それでよかったとする考え方である(事前警戒原則 the precautionary principle の考え方だと思う)。
 医者として、現場で働いた人である。統計的数値ではなく、個々の人を見ている。
 医学では、疫学的データだけではなく、症例報告もする。
 いくつか引用する。

  「「人体への放射線の影響」には、次のようなものがあります。
 ・すぐに影響が出るもの??急性影響
 ・数年、または数十年してから影響が出るもの??晩発影響
 ・被ばく者の子孫への影響??遺伝的影響」(菅谷昭 2011.6: 12頁)。

  「以上がICRPの見解ですが、ここには大切なことが抜け落ちています。それは「内部被ばくが原因で起きる影響」についての視点です。」(菅谷昭 2011.6: 15頁)。

  「放射線量と比例した影響を受けるのが、外部被ばくです。
 ところが、「内部被ばく」となると話は変わってきます。「内部被ばく」とは、食べものや呼吸を通して、体内に放射性物質が取り込まれ、放射線の影響を受けること。胃腸などから吸収され血液に入り込むと、体中をぐるぐる回って臓静や筋肉や骨などに蓄積され、そこから放射線を出すのです。
 体内で問題になるのは、透過性の高いガンマ線ではなく、アルファ線やベータ線です。〔略〕
 今回の事故で政府は、「CTスキャンやⅩ線検査を受けるよりもはるかに少ない被ばく量」という発表をしましたが、それは外部被ばくの話です。
 内部被ばくはCTスキャンのように1回で済むものではありません。体内に入ってしまうと、少量であろうと24時間放射線を出しつづけ、細胞レベルで影響を与えます。ここを理解していないと、「放射線量がわずかならだいじょうぶだ」という論理になってしまいます。内部被ばくは少量でも影響をおよぼす可能性があるのです。
 これらをふまえ、被ばくについては二つに分けて考えるとよいでしょう。放射線源に近い場所(線量の大きな場所)では、外部被ばくと内部被ばくの両方に注意すること。速く離れた土地では、内部被ばくに注意すること。
 〔略〕いまの日本で多くの人々が注意しなければならないのは、内部被ばくです。」(菅谷昭 2011.6: 21-22頁)。


 「 福島原発の事故の後、食品安全委員会に出席したとき、ある大学の委員がこんな発言をしました。
「甲状腺がんは生存率が90%で、がんの中でもたちのよいがんですよ。大したことはありませんよ」
 それを問いて私は、ちょつと待って、といいました。
「たしかに性質のよいがんですが、だからといって、がんになっても大丈夫だというのはおかしい。5歳や10歳の子どもが、がんの手術をすることをどう思いますか?あなたはお父さんお母さんの苦しみがわかりますか?」
 〔略〕現場を知らない人はこういうことを平気でいいます。すべて、数字で大きくとらえてしまうのです。がんは、一人ひとりの命の問題なのに。」(菅谷昭 2011.6: 32-33頁)。

  「 学者によっては、「大したことはない」という人もいます。でも、問題はそこです。その油断やおごりが、事態を悪化させていくのです。机の上で統計だけを見ているからそのような甘い判断になるのかもしれませんが、チェルノブイリで起きたり、現在進行している多くの問題を知れば、そんな無責任なことはいえなくなるはずです。
 繰り返しますが、放射能はまだわからないことが多いのです。はっきりしているのは、チェルノブイリで小児甲状腺がんが増えたこと。そのほかにもさまざまな病気に苦しむ人々や、周産期異常などの問題が増えているのです。
 わからないからだいじょうぶ、ではなく、わからないから怖い。私はそう思います。」(菅谷昭 2011.6: 53頁)。



[S]
菅谷昭.2011.6.子どもたちを放射能から守るために.82pp.亜紀書房.[y952+][聞き書き:菅聖子].


28年前の「科学的」装い

2011年10月05日 08時18分45秒 | 生命生物生活哲学
2011年10月5日-1
28年前の「科学的」装い

 全国大学生活協同組合連合会が発行する『読書のいずみ』の通巻17号は、特集の主題が「核・軍縮・エコロジー??同時代のアイデンティティー」のようである。1983年6月11日発行とある。
 下記に引用する川口啓明氏の文は、原発についても、当てはまるところがあるだろう(要分析)。今日では、どのような種類と程度の「科学的」装いをまとったリスク論またはリスク学が、どのような人たちに利用されているのか? あるいは、国民や地域民の人たちにとって、役立つのか?

 
  「 現代社会は、科学(およぴその政策的形態である技術)によって、大いなる便益を得ている。
 〔略〕
 〔略〕サリドマイドの薬害が疑われた時、アメリカの食品薬剤庁の係官は、敏感に反応し、合衆国〔→合州国〕でサリドマイドが市販されることを阻止した。一方、日本の厚生省の担当課長は「医薬品で奇形が起こるとは全く奇想天外のこと」と考え、だらだらと対応を遅らせ、千人を越える障害をもった子どもが生れることとなった(砂原茂一、「薬その安全性」岩波新書よリ)。この差は一体何からくるのであろうか?医薬品であるから、市販されるには、それなりの実験がおこなわれ、データが整えられて販売が申請されてくる。その時、その一連の手続きで〝科学的〟に安全性が証明され決着がついたと考えるのか、それを科学的真理に向かう認識のうえでの一つの判断材料にすぎないと考えるのかの差ではないのだろうか?日本では、どうも科学方法論上のある手続きをとることが、いつの間にか権威化され、〝科学〟になりかわってくるのである。
 〔略〕
 〔略〕食品添加物を使用するかどうかは、実は社会科学的な問題であるのだが(たとえば、合成保存料をたっぷりと使って食品を長持ちさせ、貧しい人々にも安い食物を、という考え方か、前提となっている貧困そのものをなくす社会をつくり出していくのか、ということの差)、食品添加物を増やしていこうとする立場からは、〝科学〟が持ち出されてくるのである。厚生省がいうとおり、個々の食品添加物は、〝科学的〟に安全性が証明されている。しかしながら、この〝科学的〟という内容が、恐しくお粗末なのである。(関心のある読者は、たとえぱ、橘敏明『医薬品・食品添加物の〝安全性〟神話』汐文社を参照されたい。)要するに、ある手続き上の限定的な実験をおこなうことが、即、全面的に科学的安全性を証明するものと考えられているのである。」(川口啓明 1983: 38-39頁)。

[K]
川口啓明.1983.6.科学ははたして日本人に根づいているか?.読書のいずみ〔全国大学生活協同組合連合会発行〕(17): 38-39.


電力会社供給からの自立へ

2011年09月09日 17時13分44秒 | 生命生物生活哲学
2011年9月9日-3
電力会社供給から自立しよう


 原発の稼働無しには、停電とかが起きると喧伝されてきたが、一部での予想通り、夏のピークを節電すれば、問題なく乗り切れることが、確証された。
 「あまりにデタラメだった東電・政府の「節電令」」と題して、日刊ゲンダイが書いている。

  「就任したばかりの鉢呂吉雄経産相が5日の会見で、今冬の「電力使用制限令」を出さない意向を示した。
〔略〕
 東電によると、9月直近の需要見通しは4080万キロワットで、供給力は5510万キロワット。つまり、電力は1500万キロワットも余っているのである。
「原発の発電量が1基平均約100万キロワットとして、現在は原発15基分の電力が余っている計算です。日本にある全原発54基のうち、現在、稼働しているのは11基だから、余力の電力量に相当する。原発ゼロでも全く問題がないことが証明されたのです」(原発問題に取り組む「たんぽぽ舎」の柳田真・共同代表)
 そもそも電力は夏場に1000万キロワットも「足りない」はずだった。東電の「7月末の供給電力は4650万キロワット」という数字をメディアがうのみにし、「東電、夏の電力不足必至…供給最大で5千万キロワット」(読売新聞、3月24日)などと報じたからだ。〔略〕しかし、東電の供給力は7月には「5720万キロワット」に増え、あっさりと今夏の“想定”最大需要(5500万キロワット)を上回ったのだ。本来なら政府はこの時点で制限令解除してもいいのに、電力が大量にダブつき始めた途端、慌てて解除するありさまだから呆れる。」
http://gendai.net/articles/view/syakai/132495

 引き続き、節電し、あるいは電力会社の供給に依存しないように、別のエネルギーに切り替えよう。
 一軒に一台備えれば、4 kwが供給できる、あるいはそれ相当の集合住宅用の、画期的な高効率の発電器または発電機を発明してもらいたい。