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法則生成と設計 law generation (creation) and design

2012年02月21日 13時51分52秒 | 生命生物生活哲学
2012年2月21日-1
法則生成と設計 law generation (creation) and design

 問題はこうである。
 この世界には様々な(諸)法則が存在する。そのなかでわれわれは生き、死ぬ。[観測できる現象について、なんらかの法則性が存在するという仮定。この存在論的仮定と認識論的問題との関係については、後述。]
 すると、生についての(諸)法則や、死の(諸)法則があると仮定できよう。[「法則」複数形にするかどうかは、数え方に依存するが、ここでは制御段階(または(諸)法則の生成段階)を仮定して、様々な法則は階層的に(表記上)並べることができると仮定しておこう。→図解。]
 では、諸法則が存在している原因または理由はなんだろうか。われわれは、何かを作る。それは自然界にある材料、たとえば流木を移動して加工したりして、ひとつの芸術作品として(人知れずであれ)展示する。この流木が或る特定の場所に見つかり、人が手で拾うことができて、電車に乗って運んだり、のこぎりや彫刻刀で加工したりする。そのようなことができるのは、様々な物と事が利用可能だからである。そしてそれらの物体が存在していることや、人が或る手順で或る事柄が実現できることには、様々な法則が存在していると考えることができる。たとえば重力とか、物質についての変化法則とか、植物的生物体がその身体を造る法則とかである。
 しかしそもそもなぜ、これらの法則は存在するのだろうか? 宇宙のでき方と関連するのだろうが、法則設定の原理といったものを考えてみよう。そこで参考になるかもしれないのが、設計という考え方である。[→アリストテレスの四原因の検討。因果律や縁起の検討。]。
 で、法則を設定するメタ法則があるとする。すると、

  0. 諸法則を生成する(メタ的)(諸)法則が存在する。
  1. 物的性質生成と物体生成の諸法則が存在する。
  2. 物体間相互作用に関する諸法則が存在する。
  3. 諸現象は、1と2のカテゴリーに属する諸法則と諸物体の初期諸条件や環境諸条件によって、説明される。
 (ここで、生成 becomingと存在 being、生成性becomingness、存在性 beingness、(辞書には掲載されていない)be-nessといった用語を整理しておく必要がある。なお、-nessは、「性質」や「状態」を表わす。)

 ただし、3における『説明』ができても、或る対象の未来の予想または計算ができるとは限らない。一つは、精度の問題と、もう一つは自由度の問題である。人が自由意志を持っていることを仮定する。あるいは、そのようにわたしには思えるという、より緩い仮定でもよい。

 [検討課題:a. 対象化(メタ化)、下に立つこと understanding 理解と掘り下げること、(制御階層を指定した)自由度の定義、
       b. 設計論、進化的説明、歴史的説明、発生メカニズム、]