小惑星「イトカワ」まで、7年間の長旅を終えた宇宙探査船「はやぶさ」は、ふるさと地球の姿を最後の見納めに写したあと、大気圏に突入し、豪州の空に一筋の炎となって燃え尽きてしまいました。
しかし、採取できたかもしれない地球外物質を収めたカプセルは無事回収され、日本でその成分の分析が行われるそうです。
「はやぶさ」には命はありませんが、自分を生み出したふるさと地球に帰り、その職務を全うして消えて行く姿はまるで命あるもののように、心に迫ります。
もう、20年近く前の話になりますが、アメリカの宇宙探査船「ボイジャー」が、やはりいくつもの困難を乗り越えて太陽系の果てまで飛んで行き、最後はその太陽系をも飛び出し、暗黒の宇宙へと消えて行った時も、何か胸に迫る物がありました。
「ボイジャー」にはいつの日か、別の天体の知的生命体に発見される事を願って、地球上の生命や人間の作った音楽、言語、そしてクジラの鳴き声まで金のレコードに記録して積んでありました。しかい、これは受けとり手の無い手紙を書くような、また、裏返って地球はひとりぼっちかもしれないというさびしさからか、そこに収録された地球の紹介はとても美しくはかなく思えたのが不思議です。
そして、「はやぶさ」は永遠の旅を続ける「ボイジャー」とは対照的に、地球に帰還し燃え尽きてしまいました。そんな二つの出来事をつなげて、
いろいろと考えてしまいました。写真はオーストラリアで撮影された「はやぶさ」の最後。
ところで、映画「ルパンの奇巌城」に出演した俳優(声優と言った方がいいかな?)の松田洋治さんがツイッターに撮影のときの様子などを書いています。アクセスは下記のURLへ
http://bit.ly/c4yKvg