空の日誌

設計室「空」のブログ

2010-06-01 20:57:12 | ブログ

初めて飛行機に乗って、初めて母国を離れて、もちろん、初めてゴーシュさんのお母さんは日本にやって来た。

ゴーシュさん、私の友人でインドから日本に来て10年ちかくなるのかなあ・・。
日本人より日本が好きで、特に和食に目がない彼は、日本人の私に「納豆大好きです。」とか「いい温泉があります。」とか、「おいしい日本酒があります。」などといつも面白い情報を寄せてくれます。

長野市の北部、「牟礼」の地に古民家を借り、奥さんと二人で住み、秋祭りには地区の人々に混じって太鼓をたたいたりします。

そんな、人のいいゴーシュさんが、「縣さん、今日私の母が長野に来ています、是非会ってくれませんか。」と昨日私に連絡してきました。大変うれしく思った私は事務所で待っていると、ピンクの華やかなサリーを身にまとったゴーシュさんのお母さんが現れ、私はうやうやしくおもてなしを致しました。

しばらく事務所で日本の印象や、長野の事などを伺った後、1階のタリーズコーヒーで4人でコーヒーを飲みながら、主にゴーシュさんの人柄などを話していると、突然お母さんは涙ぐんで、「私の息子は日本に来てあちこち連れて行ってもらった時、いつもこうやって手を握って案内してくれたんですよ。」と言って私の手を握ってみせてくれました。そして、「こんなやさしい息子を授かった事を神様に感謝したい。」といって手を合わせていました。

私はゴーシュさんのお母さんと初めて出会ったとは思えない気持ちでお別れし、いつか自分も母の手を握ってどこか遠い所を案内してあげたいなあ・・・と思った一日でした。

写真は事務所ビルの前で皆で撮った記念撮影の写真。
Photo