ずいぶん前に、この小説を読みましたが、
映画「ベニスに死す」を見て、
また、原作の小説を読んでみました。
もちろん、いつでも翻訳本ですが。
この映画は、ほとんど原作に忠実に作られていました。
映画は、映像により、時間が進んでゆきます。
小説は、文章の息吹により、映像を自分の中で描き出していくものです。
映画を見てしまったわたしの心には、もう、
小説を読んでいても、映画で見た登場人物の印象からは脱却できませんでした。
とくに、あの美少年の顔は、映画があって初めて、
主人公の芸術家と同じくらいのいとおしさで、わたしを苦しめる映像となりました。
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