松田洋子のアトリエ絵リアル

松田洋子(マツダヨウコ)の絵画創作活動軌跡 ~ときどきポエムも登場します~☆⇒「麻生洋乃のライティング詩リアル」で検索

画家 結城不二夫 との出会い

2010-04-25 10:16:17 | Weblog



季節の春も 人生の春も
すこしふるえて 愛らしいとおもいます

結城不二夫という画家がむかしいて
そのころわたしは メランコリーの幼児だった

わたしの母さんは 結城不二夫と同じ歳
母さんは四月一日うまれ 結城不二夫は四月二十三日うまれ

だから二人とも 傘寿
うるわしい   傘寿

結城不二夫は明日からの人生を「ロスタイム」だという

でも まだ たったの八十歳

しなければいけないことなんてない
しておきたいことだけがある

そんなふうな「ロスタイム」なら
母さんにもおしえたい

結城不二夫と母さんとわたしの記念
それをわたしは欲しかった

一枚の絵を買いました

ブルーとホワイトで描かれた抽象画

これはわたしの 初めての窓

六年前

結城不二夫を知らなかったわたしは
母さんを連れて伊東にいきました

伊東の思い出は
伊豆美術祭の思い出

母さんとわたしは
伊豆美術祭で林紀一郎という美術評論家と出会いました

林紀一郎はわたしの作品の批評をしてくださり
林紀一郎と母さんとわたしは
和やかにほんの少しだけ
お話する機会をもったのです

母さんはうれしそうでした
絵というものをやっとわかってくれたみたいでした

ういういしい春
少しふるえて 愛らしいとおもいました

ぼくよりお母さんのほうが二十二日分先輩なんだね
結城不二夫はにこやかにいいました

ういういしい春

春は窓を開けたくなる
さわやかな しかもあたたかい水色

水ぬるむ季節

いい窓を手に入れました

ありがとう 結城不二夫展
 


結城不二夫 個展

2010-04-24 11:52:17 | Weblog

「結城 不二夫 個展」(美術評論家 林 紀一郎の個展)

■パウル・クレーを思わせる美しい色調の作品。画家結城不二夫は52年ぶりに個展を開いた。

■始弘画廊の前の大きな桜の木も葉桜になった四月も下旬というのに氷雨の青山。コートのえりを立て、手袋の手に傘をさし、転ばないように階段をゆっくりと降りてゆく。

■一面素通しのガラス。小さめの作品が行儀よく並んでいる。ドアを開けると、ああ、気持ちがいい。見たことのない明るい色調の作品群。やっと春が来たという感じ。

■作者はこの日、傘寿を迎えた。個展はその記念展でもある。明日からまた新たな人生の第一歩が踏み出される。

■一枚一枚のキャンバスの空間に生み出された作者の運命の響きがギャラリーの壁にこだまし、静かな曲がかすかに流れ出した。


結城不二夫 個展

2010-04-15 22:42:23 | Weblog

美術評論家の林紀一郎氏の制作した作品の展示です。

結城不二夫とは、昔の名前、雅号.というかペンネームというか? 氏は傘寿。52年前に個展を開催以来の発表とのことです。新作は小品だとのことですが、自由に楽しんで描かれたものと本人の言。初日に、林先生のお顔を拝みに行きたいと予定していましたが、4月4日に多摩川の土手で転倒して肋骨を折ってしまったので、外出は控えていましたゆえ私はまだ観ていません。もちろん、24日までなので、必ずや行きますが。

2010年4月12日(月)~4月24日(土)

11:00~19:00(最終日17:00まで)会期中無休

会場:始弘画廊→港区南青山5-7-23始弘ビル(地下鉄銀座線・千代田線・半蔵門線 表参道駅B-3出口より徒歩3分) 電話:03-3400-0875