松田洋子のアトリエ絵リアル

松田洋子(マツダヨウコ)の絵画創作活動軌跡 ~ときどきポエムも登場します~☆⇒「麻生洋乃のライティング詩リアル」で検索

第25回記念日洋展(特別展示:日洋会のあゆみを支えた作家たち)

2011-05-29 21:32:42 | 美術

台風が襲来している日本列島。時おり激しい雨が降るなか、日洋展に行ってきました。

小田急沿線に住む者にとってやはり、地下鉄千代田線乃木坂駅から雨にぬれずに美術館まで行かれる「国立新美術館」はうれしい!

上野が会場だったら、おそらく、こんな悪天のなか、たぶん出かけない気がします。

知人がいつも出品しているので(今回:会員推挙となりました)、案内をいただいたのがきっかけです。

「魅力ある具象画を目指す」日洋展は、今回、東日本大震災もあったので、人の心をとくにやわらげるはたらきをしているように感じました。

今回は「第25回記念」ということで、一室を「日洋会のあゆみを支えた作家たち」として遺作を展示していました。

この展示のなかで、うれしかったのは、私が高校生のときに石膏デッサンを習うために通っていた研究所の先生:坪内正先生の作品が展示されていたことです。「夢」120号の明るい、とても美しい作品です。坪内先生には、デッサンの基礎を厳しく指導していただきました。あのころの毎日がなつかしく思い出されました。

★          ★          ★

第25回記念 日洋展

2011年5月25日(水)~6月6日(月)

10:00~18:00(最終日は15:00閉会) ※休館日:5月31日(火)

会場:国立新美術館:2階A・B展示室、3階A・B展示室


雨が上がるころ

2011-05-24 09:28:23 | Weblog

連日、降りこむ雨

今日で三日目

梅雨のはしり?

夏日が来て

その同じ日に

ぐっと下げてくる

気温

天気予報は

昼から晴れ

でも上着が必要と

おでかけ人に言っている

 

再就職

とりあえずだけど

うれしい!

 

四月から職を失い

ハローワークへ通い

やっとのことで

面接の機会が与えられ

採用の知らせ

 

雨が上がるころ

傘なしで初出勤したい

さわやかな服装で

笑顔を心のなかにもち

久しぶりに緊張感をもち

新しい仕事場へ向かってゆく

 

雨が上がった記念の日は

覚えてゆく仕事への好奇心絶頂日

積み上げてゆく毎日のための健康祈願日

 

 

 

 


新緑のにおい

2011-05-19 10:04:47 | 美術

15年僕の目をじっと見続けてくれたおまえ

年を重ねても変わらなかった二つのつぶらな瞳は

犬であるおまえの

人間である僕への

問いかけであったかもしれない

 

おまえは、いるだけで僕を救っていた

 

ことしも新しい色の緑が生まれた

少しずつ色の濃さを増し始めた日に

おまえは、ついにその目を完全に閉じた

 

弱ってしまったその嗅覚は

新緑のにおいを嗅げただろうか

閉じてしまったまぶたの裏には

まだ僕への問いかけが続いているのだろうか

 

僕はおまえを救えただろうか

 

二度と戻ってはこない毎日の散歩の日々

とくに今日のような五月の

そよ吹く風が目に見える日には

おまえが緑の風に乗って

僕のもとに駆けてきそうな気がする

 

僕はおまえからの問いかけに

答えただろうか

 

(僕からのおまえへの問いかけ)

僕はおまえを救えただろうか

 

今日からおまえのいない生活が始まる

新緑のにおいがたちこめる日にはかならず

おまえは僕のもとにもどってくる

僕への返事を口にくわえながら

つぶらな瞳で僕の目を見つめにやってくる

 

 

 

 

 


東京トルヴェール 第4回 定期演奏会<被災地の復興を願って>

2011-05-11 13:11:45 | Weblog

私の長女は、このコーラスグループのメンバーです。

コンサート:2011年5月22日(日)

3月に予定していたこの演奏会は、延期になりました。
今回新たに設定した日程では、東日本大震災で被災された方々に元気になっていただきたいという思いをこめて歌う演奏会になることでしょう。


長谷川 潔 展 ~生誕120年記念~ 横浜美術館

2011-05-07 10:52:19 | 美術

横浜美術館で4月~6月の期間中に開催予定であった「プーシキン美術館展」が、東日本大震災の影響により、開催中止となりました。

♪横浜生まれで10歳まで横浜で過ごした版画作家 長谷川潔展が開催されることになり、この展覧会は「東日本大震災復興支援 ジャイアントタンポポ・プロジェクト」として、会期中さまざまなチャリティーイベントを開催しています。♪集められた義援金・寄付金は、日本赤十字社などを通じて被災地の復興支援に役立てられます。

★「ジャイアントタンポポ」は、長谷川潔が多数描いたモチーフです。

★長谷川潔は27歳(1918年)でフランスに渡り、さまざまな銅版画の技法を習得しました。西洋の版画技法と日本的な美意識との融合を観ることができます。
  西洋では当時忘れ去られていた古典技法マニエール・ノワール(メゾチント)を用いて、独自の版画のなかで蘇らせました。深い黒の地に身近なものを描いた静物画は、質感も独特のものを生み出しています。これらの作品は、フランスで高い評価を得、長谷川潔は生涯(1980年死去)パリにとどまり、版画家として生きつづけました。

<行ってきました! 楽しめました! それに、被災地の復興支援の役にも立つ! 自然と宇宙と生命を感じることのできる、いまの日本人にとって心癒される展覧会です!>

この展覧会は、長谷川潔の初期から晩年までの作品を網羅的に紹介するとともに、下絵や原版、道具類などが展示され、とても興味深い創作の過程を想像することができました。個人的には、初期の雑誌や書籍の表紙や扉絵、カットなどが大変参考になりましたが、作品を鑑賞するといえば、やはり「マニエール・ノワール」作品が魅力的でした。長谷川潔にしかできない世界を構築できたこと~それは作家としてはひとつの目標であったと思いますが、さらにその先には何があったのだろうか…これも気になります。

 


「きりえ・俳句 かわさき私景=藤田正俊」多摩川二ケ領用水 作品展

2011-05-05 10:25:51 | 美術

五月晴れの「みどりの日」、JR南武線・小田急線 登戸駅から多摩川右岸下流に向かい約10分で 二ケ領せせらぎ館に到着。

きりえ作家の藤田正俊さん(通称:ヒゲフジさん)からご案内をいただいていた 作品展です。

★昨年から「二ケ領用水竣工400年」記念の催しが多数行われています。この催しは竣工400年プロジェクト協賛イベントです。

★二ケ領用水は、正式には稲毛・川崎二ヶ領用水と言い、1611(慶長16)年に竣工した南関東最古の農業用水だ。徳川家康の命を受けた用水奉行小泉次太夫が、地域農民の協力を得て、14年の歳月を要して完成した。対岸(世田谷区~大田区)の六郷用水とともに開削したので、四ヶ領用水とも言う。
 上河原(多摩区布田)と宿河原(同区宿河原)で、多摩川の水を堰入れ、市域の平地一帯を灌漑した。名産稲毛米の穀倉地帯を生み出したほか、飲み水や生活用水にも使われ、一時は工業用水にもなった。
 いまは、農業用水としての役割を終え、残された幹線水路は環境用水として保全されている。各所で親水護岸化が始められ、市民が憩える散策路の整備も進んでいる。(以上の文章は、川崎市発行の「散策マップ二ヶ領用水」に掲載されているものです)

どうでしょうか? ヒゲフジさんのきりえにあるように、こいのぼりがゆうゆうと泳いでいました。

★そして、6月1日からは、ご案内のとおり、図書館で「麻生区 作品展」も開催されます。こちらもぜひ、ごらんください。
ヒゲフジさんの郷土に寄り添いたいというあたたかさが伝わってくる催しとなることでしょう。