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添乗員残酷物語 超長時間労働からの解放を!

2007年04月12日 15時49分23秒 | 添乗員・旅行業界

 

添乗員残酷物語 超長時間労働からの解放を

4月17日HTS支部(阪急トラベルサポート)第3回団体交渉決定。
4月27日には厚生労働省への申し入れと記者会見も。

全ての旅行添乗員に労働時間の原則を適用させないといけません!
時間外労働割増賃金(残業代)を支払うべきです!
**************************************

厚生労働省(昭和63.年1月1日の基発1号)は
「次の場合は、みなし労働時間制の適用はないものとする」と通達。
1,事業場において、訪問先、帰社時刻等当日の業務の具体的指示を受けたのち、事業場外で指示通りに業務に従事し、その後事業所にもどる場合
2,事業場外で業務に従事するが、無線やポケットベル等によって随時使用者の指示を受けながら労働している場合

以下のどこが「事業場外みなし労働」でしょうか。
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/1c5e57fac8f85fbf545b2e447fc11b0b
<現在の会社から添乗員に対する業務・時間への具体的指示内容のほんの一例>
1、「全ての添乗員さんに海外用携帯電話を持参して頂く。電源はツアー中24時間必ず入れる」
2、「空港受け付け時の集金をはじめもろもろの業務指示」
「添乗員は集合時間の一時間前(出発時間の3時間前)にSHOWUPしてお客様を迎える準備をしてください」
3、具体的時間の指定
①指示書・行程表・ITINERARY②集合時間の一時間前③出発時間④休憩時間⑤トイレ時間⑥昼食時間⑦観光地到着時間⑧ショッピング店到着時間、買い物時間⑨宿泊地到着時間⑩夕食時間⑪コンサート開始時間⑫ホテル帰着時間⑬翌朝、翌日のスケジュール・・・・等々全て詳細に指示される。「到着時間等の変更などのトラブル時はその都度、旅行会社担当者に報告し、指示を求める」
4,機内にての業務指示
「お客様一人一人へ挨拶」「ご案内(トイレの場所・飛行時間等伝えて回ってください」「(エコノミークラス症候群防止のためお客様の)機内では、定期的に足を動かす・適度な水分を摂る・ゆったりした服装をする・アルコールは飲みすぎない等の予防方法をお客様にご案内下さい」
5,バス乗車での業務指示
①添乗員の自己紹介とガイド・ドライバーを紹介②お客様の人数と荷物の個数は、いつでも、しつこいくらいに確認してください③貴重品確認・社内禁煙・時間厳守・健康管理の案内④到着地の名称・時間・マナーなどの注意事項の案内⑤安全運転カードの確認・ガイド、ドライバーの安全運行に対する認識の確認、安全運行のための注意、指示を怠らないこと⑥シートベルト着用のお願い「バスの中では添乗員は寝ないこと」「ドライバーの居眠りやスピードの出しすぎ、お客様の様子に注意をはらうこと」「炎天下を徒歩で観光した後などは、水分補給をするようお客様に促し、体調の悪い方がいないかどうかを気を配るようにしてください」
6,バス座席指定のご案内
「グループに分けて、前・中・後で順々に毎日変える」「前から3列目ぐらいまでを指定ゾーンとして毎日席割りし、後ろは自由とする」「一番前の席は万一の時に危険なのでお客様に座らせないようにしてください」
7、食事レストランでの業務指示(驚くべき指示もありますが、今は公表しません)
8、行程中の業務指示
「日報の到着時間・出発時間(所要時間)等の詳細の行程を消化する」「ガイドを先頭に立たせ、ゆっくり歩くことを指示し、オプショナルツアーは、原則添乗員は同行下さい」「自由行動の時間は、お客様の相談にのり、別行動になるお客様が了承されれば、希望者を募りご案内をしてください」「ショッピング立ち寄り指示書」「オプショナルツアー、特に〇〇UPでの収益が高収入ですので、対客電話・現地販売に努めてください」「成田空港にてお客様へ別紙のチラシを配り、ご案内して下さい」「〇〇〇では必ず@.〇〇〇以上の売り上げを上げるよう・・・お願いします」「添乗員のあなたがレジに張り付いて売り上げ金額の確認を行ってください」
9,トラブル時の報告と指示
パスポートの紛失・病気・事故による入院・緊急帰国・事故・盗難・ケガ・食中毒など・航空便の変更・ホテル変更・日程変更・迷子・行方不明等あらゆるトラブル「①必ず現地にて本社に報告してください。②事故などの大きなトラブルは勿論、旅程やホテルの変更等お客様との契約に関わる事及びクレームになりそうな時は、至急、弊社の営業担当者宛に`事故報告書’をファックス又は電話にて報告し、指示を受けてください。緊急な場合には、携帯電話、コレクトコールでの連絡でも差し支えありません。⑤航空便が大幅に遅延する時は、至急弊社の営業担当者宛に電話で報告して下さい。土日は成田空港エアサーブへ連絡を入れてください。」迷子・行方不明者の発生「手遅れとなる前に必ず、営業担当者に連絡し指示を仰ぐこと」
10,その他の業務指示もあらゆる面に及んでいます。資料もたくさんあります。

どう考えても添乗員の労働は「事業場外みなし労働」に該当しないことは火を見るより明らかです。
ですから、昨年三つの労働基準監督署が「みなし労働ではない」と摘発したのです。裁判ストライキなどやるまでもなく、旅行会社は法律に従うべきなのです。
旅行業界やサービス連合の厚生労働省への「みなし労働を認めよ」の申し入れもただちに撤回すべきです。http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/4feaccc1653884efc6934b64e28bb25f

**************************************

いよいよ、4月17日にHTS(阪急トラベルサポート)支部第3回団体交渉が決定しました。同27日には厚生労働省への申し入れと記者クラブでの記者会見も予定されています。

 阪急関係の添乗員のみなさん!全国の添乗員のみなさん!
労働組合を強くして、労働時間の原則を守らせなければなりません。超長時間ドレイ労働の「事業場外みなし労働」適用をやめさせましょう。残業代を払わせましょう。そのためにも、どうか、みなさんの力をかして下さい。
東部労組に加入して一緒に勝ち取りましょう。

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4 コメント

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がんばって!! (Unknown)
2007-04-12 20:30:21
添乗員時代からブログは見ていました、
掲載されているのは海外添乗の事が中心ですが国内も宿泊を伴うツアーは24時間体制です。
 指示書とか名前は付いていますが行程は旅行会社が立ち寄り・ひどい時には利用する高速道路などお金がかかるところですべて予定外の事は指示を仰ぎます。
お客様に対しての出発前の電話など自宅に持ち帰っての仕事や宿泊先へのお部屋番号の確認、チャンセルが出たときの関係する機関への連絡など書類(ドキュメント)を受け取った時から例え会社が営業していてもすべて連絡をしなければなりませんし、休みであっても休みではありませんでした。(勿論日当などはありません)
 旅行会社が添乗員の時間管理しているのは明白でした。
それに「現代の奴隷状態」はまさにその通りだと思います。
 がんばって改善して安心して人間らしく生活できる様になってください。
 今は離れてしまったので見守るしかできませんが、HTS支部の方、東部労働組合の方今度が本当の踏ん張りどころです、応援しています。
 前職添乗員より
返信する
前職添乗員さんへ (本部担当スタッフ)
2007-04-12 22:34:27
心温まるコメントに感謝します。

これからもぜひ応援してください。このブログを多くの人に伝えて下さい。

かつての同僚にぜひ組合加入を勧めて下さい。

多くの方、コメントや情報を寄せて下さい。

全国で一万人以上いる添乗員とその家族の解放を目指すために皆様のお力をかして下さい。
(本部担当スタッフ)
返信する
本日の朝日新聞に載ってます (旅行好き)
2007-04-13 06:47:04
皆様にはいつもお世話になっている利用者のひとりです。

本日4月13日の朝日新聞朝刊にみなさんの記事が大きく載っています。

旅行会社はいつまでこんな酷いことを続けるのでしょうか。

これから皆様を応援するお客も多くなると思います。
大変でしょうが、がんばって下さいね。
返信する
一度集まりませんか。 (本部スタッフ)
2007-05-31 22:48:19
呼びかけます。
元添乗員のみなさん!
現役添乗員のみなさん!
いつもいつも応援してくださる皆さん!
一度集まりませんか。
コーヒーでも飲みながら、ぜひ、みなさんの苦労話しやご意見を聞かせて下さい。

日  6月15日(金)
時間 午後12時
場所 NPO法人労働相談センター
地図参照 http://www.rodosodan.org/ikikata.htm


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