コナカの隠ぺい体質を変えていこう！第２１回団交報告

コナカ経営陣は誠実に賃上げ交渉に応じろ！
第２組合との「ユニオンショップ協定」締結を許さないぞ！

私たち全国一般東京東部労組コナカ支部と株式会社コナカの第２１回団体交渉が昨日（６月１７日）、東京都内の会議室で開かれました。組合側は松田委員長ら３人、会社側は鈴江人事部長代理ら４人が出席しました。

コナカ支部が春闘で掲げてきた賃上げ要求に対して、会社側の回答はすでに当ブログで報告しているとおり正社員で平均４１６１円、パート時給で平均５．５円でした。しかし、松田委員長の昇給分は１１００円にとどまりました。

なぜ松田さんの昇給額は平均から大きくかけ離れているのか、という組合側の追及から団交は始まりました。会社側は「４１６１円というのは昇進・昇格による諸手当の増額を含めた社員全体の平均額なので」と言うのみでした。

松田さんの１１００円の内訳は、年齢給が７００円（３３歳）で職能給がわずか４００円というものです。組合側は「職能給が全体平均でいくらだったのか」と尋ねましたが、会社側は明らかにしませんでした。松田さんの評価結果についても説明を拒みました。さらには年齢給が何歳までにいくらずつ昇給していくのかという制度の内容についても「公表できない」とつっぱねました。

言えない、黙る、はぐらかす。こうした対応に会社側の出席者は終始しました。「併存組合（第２組合）にも同じデータしか出していないので」というのが理由でした。これでは労働条件でもっとも重要な賃金に関する交渉が成り立ちません。誠実な交渉を義務づけた労働組合法に反する行為です。コナカ支部では会社経営陣の「隠ぺい体質」を変えるよう求めていきます。

６月２５日に支払われる夏期一時金は、原資で２億５５８３万８４３１円（対象社員１１３９人）とのことです。１人当たり平均は２２万４６１７円です。昨年夏と比べると原資で８２％です。昨年夏の支給時に会社は団交で「かつてないほどの下げ幅になった」と認める低額支給でしたが、それをもはるかに下回る大幅減での支給です。

営業時間の短縮などにともなう残業代カット問題も深刻です。松田さんは１年前に６万円あった残業代が先月はゼロでした。会社側は、０７年１０月以降に５等級店長になった社員にこの５月から６万円の「みなし残業代」をつけました。しかし、一般社員には何の補てんも考えていません。

コナカ社員とその家族の生活は完全におびやかされています。業績悪化を理由とするなら経営責任を持つ役員の報酬を大幅カットするべきです。ワーキングプアの一般社員や何の補てんもない４等級の店長、低い時給で苦しんでいるパート社員たちが暮らせる賃金を支給するべきです。

また、コナカ支部は多くの社員から要望があった、交通費のガソリン代引き上げについても会社側に要求しました。

０７年１０月以前の「名ばかり店長」だった店長への未払い残業代の請求時効（法的には２年）が迫っています。会社側に早急に全店長に精算するよう求めましたが、会社側は拒否しました。

コナカの第２組合（ＵＩゼンセン同盟コナカユニオン）がまたもや会社に「ユニオンショップ協定」（第２組合に加入しない者は解雇するという労使協定）の締結を申し入れているとの情報があります。

会社が締結に応じるなら明らかな組合間差別であり、１人ひとりの社員の意思を踏みにじる暴挙です。この日の団交で問いただしたところ、会社側は「両方の組合（ゼンセン組合と東部労組コナカ支部）とは等距離で今後もやっていく」と回答しました。

すべてのコナカ社員のみなさん！経営者にはっきりものが言える労働組合はコナカ支部だけです。社員とその家族の生活を守り、労働条件を向上していくためにコナカ支部に参加してください。