阪急トラベルサポート
2月25日、700名添乗員に
過去2年分の残業代約4億5千万円
実際の10分の1?
「債権債務はない」の書類にサイン!合意!させて支払う。
野寺康幸労働省労働基準局長国会答弁
労基法は強行法規だから、
「合意」してもそれは無効!
あくまでも法律に書かれた割り増し賃金等々は
きちんと払われるように、今後も厳しく指導する
(野寺康幸労働省労働基準局長衆議院-労働委員会2000年、平成12年11月15日答弁)
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阪急トラベルサポートの全ての添乗員の皆さん!
全国のすべての添乗員の皆さん!
私たちは、16時間、17時間の非人間的超長時間労働と違法な時間外労働割り増し賃金未払いというすべての派遣添乗員を苦しめている諸悪の根源「みなし労働時間」の完全撤廃にむけて闘い続けています。
「みなし労働時間」をやめさせ、正当な対価を支払わせることは、単なるお金の問題ではありません。
アンケートやクレームなどの人権侵害をやめさせるなど全添乗員の人間としての権利と生活を最低の法律の保護のもとで維持させるためにどうしても避けては通れない道なのです。
一昨年・昨年と私たちの闘いの結果、三田労働基準監督署・中央労働基準監督署の是正勧告指導がようやく実現しました。こうして旅行業界における違法な「みなし労働時間」と添乗員の過酷な労働実態が、マスコミ等で世間にはじめて広く知られるようになってきたのです。これは添乗員の歴史にとって画期的なできごとです。また、雇用保険・社会保険やその他の労働条件も少しづつですが改善が実現してきています。
この流れを後戻りさせてはなりません。
にもかかわらず、阪急交通社も阪急トラベルサポートもいまだ「みなし労働時間」を強行し続けています。
旅行業界全体でも労使が一体となり、JATAとTCSAとサービス連合労働組合は、労基署の是正勧告に従うどころか逆に「みなし労働時間を認めよ」と厚生労働省に申し入れるという暴挙を行い、いまだ撤回すらしていません。全国の添乗員の切なる声と私たちの闘いを押しつぶそうというものです。
しかし、私たちの闘いの拡がりと全国の添乗員の方々の高まる怒りの声、行政の勧告指導や世論の非難の前に阪急トラベルサポートは、ついに、この2月25日、約700名の全添乗員に過去二年分の未払い残業代を支給してきました。会社発表では、支払ったとされる総額は4億5千万円です。
<卑怯な会社>
ところが、ひとりひとりに支払われた額は実際の約10分の1程度の額のそれぞれ数万円から90万円ほどの範囲です。しかも、受領する時に「債権債務はない」とする「合意書」にサインした人にのみ支払っています。
会社が団体交渉で発表した計算方法は、「残業は1添乗につき一律1時間」のみです。勿論、深夜労働や休日労働分も入っていません。
まして「債権債務はない」とする「合意書」にサインさせることで、実際の未払い残業代請求をあきらめさせようとする会社の手口は卑怯としかいいようがありません。
<「債権債務はない」とする「合意書」は無効です>
冒頭で紹介した国会での、政府答弁野寺康幸労働省労働基準局長発言でも明らかのように、残業代や深夜手当・休日労働手当を決めている労働基準法は<強行法規>であり、この労基法に反する契約や合意は無効なのです。仮に、添乗員が「過去の残業代はもうないです。」とサインしたとしても、実際の未払い残業代がある限り絶対に支払わないと違法となります。ほかにも「うちには有給休暇はないよ」「社会保険はないよ」などという派遣会社があって、雇用契約でサインしたとしても有給休暇は与えないといけませんし、社会保険は加入させなければなりません。
まして、昨年10月1日、三田労基署は会社への残業代不払いに関する是正勧告指導で、明確に計算式も含めて勧告しています。それは、
・飛行機、バスなど、交通機関にのっている時間も労働時間
・算出にあたっての計算式は{(日当÷8)×1.25}×残業時間
・休日、深夜労働についても実労働時間の割増分を支払え
というものです。
みなさん!「合意書」は無効であることは理解していただけたと思います。
阪急トラベルサポートの全ての添乗員の皆さん!
全国のすべての心有る添乗員の皆さん!
すでに「合意書」にサインして受領なさっている皆さん!
HTS支部と共に、会社にきちんと未払い残業代を支払わせましょう。違法な「みなし労働」をやめさせましょう。
堂々と残りの10分の9の未払い残業代は請求できるのです。ここで、声を上げることを止めたら、会社の思うつぼです。
<希望を持ってHTS支部と共に立ち上がろう!>
HTS支部組合員ひとりひとりは単なるお金が欲しくて闘っているわけではありません。未払い残業代をきちんと支払わせることが非人間的な長時間労働、低賃金状態に落とし込めている「みなし労働時間」をなくす最大の武器と信じ闘っています。添乗員の社会的地位の向上と正当な権利の実現こそが全国の添乗員が求めていると確信するから闘っています。
全国の添乗員の皆さん!
旅行業界・会社の様々な卑劣な抵抗を跳ね返し、HTS支部と一緒に今後共希望を持って奮闘しましょう。
NHKテレビ「ニュースウオッチ9」で、
私たち全国一般東京東部労組HTS支部と旅行添乗員の労働問題が特集コーナーで取り上げられる予定です。
ぜひご覧ください!
「慣行」を理由に「観光」業者が違法行為を「敢行」したって事なんですね(;^ω^)
感動しました!
JATSから「常時雇用ではなく、あくまでも1件1件の契約です」との書類にサインするよう言われました。暗黙の中に「これにサインしなければ、この後のアサイン・・わかってるだろうな」との脅しが見て取れました。
今は連添を理由に提出してませんが、各社足並みを揃えてこのタイミングで、この書類ですか・・・
TCSAの指示というか、最近何かと話題の国土交通省の指示かわかりませんが・・。
いい加減にしません?
こんなバカげた書類・・組合に参加できないほどの僻地の添乗員ですが、絶対にサインするものですか!
日本旅行でこれです・・トホホ
ブログにも記入されていますが、今、この追い風が吹いている時が本当に大事って思います。後戻りは出来ない。ですがこの風を逃して進む道がなくなったとしたら。。もう昔に戻るしかないのではないでしょうか。私たちは何も言えない奴隷にまたなり落ち、せっかくの今までの勇気を無にしてしまいます。
旅行業界全体が腐敗しているのですから、それを根底から正さなければいけません。それは、私たち一人ひとりが変えていくように努めることも大切です。
今、私たちの人権が戻りかけています、ただ、みなし労働がなくならない限りは、私たちにもお客様にも負担になる過密スケジュールのツアーが今後も出回ります。年々それが悪化していますが、今後もより酷くなっていくのは確かなのではないでしょうか。残業代が出ない朝5時から夜22時までフル活動。。
おかしいと思う事はおかしいと発言をし、行動に移すのがまさに今なのではないでしょうか。多くの方の声が大きな影響力となります。好きな仕事なのですから、よりよく働けるように。明るい未来を自分で掴めますように。
NHKで取り上げられたのは、すばらしいことですね。全国ネットで、一般の方にもたくさん見てもらえたでしょうから。
組合の方々のご尽力に、心から感謝しています。
で。
さっそくNHKの番組HPから、継続取材の要望を書き込みしました。放送後の反響が大きければ、きっと検討してくれるのではないでしょうか。
みんなで、大きなきっかけを作りましょう!
普段何も言えない状況に立たされている派遣添乗員にとって、PCの掲示板は世間にこの問題に目を向けてもらえるきっかけになると思います。
できればNHKさんや他民放、新聞でも継続して取り上げてもらいたいです。
目を輝かせて研修を受けている
新卒の添乗員をみて、この子たちの将来を
踏みにじろうとする会社に怒りを感じます。
労働基準監督署が「みなし労働は法律違反だ」と命じた時、これで添乗員全員が今の地獄から救われると心から喜んだ添乗員は私のまわりにもたくさんいました。
ところが、なんとなんと「労働組合」であるサービス連合が、会社と一緒になって「みなし労働を認めろ」と政府に圧力をかけているという信じられない真実を知りました。
「労働組合」が、派遣添乗員には8時間労働制を適用させるな!つまりは添乗員には残業代を払うな!と主張する、そんな馬鹿な話は聞いたことがありませんが、本当のことでした。
東部労組HTS支部の皆様方が私たち添乗員みんなの為に死ぬほどの勇気を奮ってくださり、せっかく実現しようとしているのに、同じ「労働組合」が東部労組HTS支部を応援するどころか逆に業界経営側に味方して無にしてしまう。何故、足を引っ張るのか何故「労働組合」が会社と一緒の主張をするのか信じられません。
正社員以外は法律は守らなくていいというのか。
考えれば考えるほど腹がたちます。