中野系

この銀河系の中心、中野で考えること

東証システムダウン

2005年11月01日 | 日常

昼に渋谷の街を歩いていて、証券会社の店内を覗いたのがこの写真。結局取引が再開したのは午後になってから。丸々半日、一切取引ができなかったようだ。

かつて金融系システムの仕事をしていた身からすると「ありえない話」なのだけれど実際起こってしまった。夕刊を見る限りソフトウェアトラブル、とのこと。

みずほの大トラブルの時も凄い話だと思ったけれど、あれはまだ「そういう事情が重なれば起こり得るな」と(あきれつつも)納得してしまう部分があった。過去の経験からして、確かにソフトトラブルと人災が重なってしまうと、どれだけ莫大な労力、資金をつぎ込んでも信じられないような結果を招く可能性は充分にある。けれど、今回のように「稼動出来ない事態を半日以上続かせる」というのはある意味難しいことなのではないだろうか

だいたいこのような巨大システムだと、データ、ソフト、物理的な施設共々何重にも用意しておいて、そのうちの「どれか」は使えるようにしておくことになっている。それこそテロリストに全ての情報が漏れ、一斉に全施設を攻撃でもされたりしない限り、普通は「どれかしら」は使えるものなのだけれど。

ソフトウェア不良はもちろんなのだけれど、上記のようなリソースをうまく活用できなかった「人災」の側面もきっとあるのだろう。落ち着いたら必ず誰かが「責任」を取らされるのだろうな…

幸か不幸か今は会社の規模も小さいし、こんなコアなシステムを自分達だけで開発するようなことはまずない。社員達は「いつかは大きなシステムをやりたい」と口癖のように言うけれど、今回の報道で何か少し学んでくれるとありがたいところ。