ニュースの中のJW

WEB上のニュースや新聞などで扱われたエホバの証人のニュースを取り上げます。シリアスな話題から笑えるニュースまで。

アメリカ軍による無輸血医療の推進

2010-07-30 18:09:01 | 医療系
エホバの証人といえば信仰上の理由で輸血をしないことで有名です。その賛否はさておき、今回は、アメリカ軍が無輸血の治療法を行うように医師を訓練しているニュースです。このニュースを見るまで、軍が無輸血治療を必要とし、そのために巨額の予算を投じて研究をしているとは思いも付きませんでした。

■ Digital Journal 2010/2/7

スティーブン・ロズマン議員とニュージャージーにあるイングルウッドホスピタル・メディカルセンターの関係者による最近行われた発表では、アメリカ国防省から4億7千万ドルの予算を投じて、従軍医師に対して無輸血治療の訓練を行うとのことであった。

1994年以来、イングルウッドホスピタル・メディカルセンター内の輸血管理・無輸血治療研究所は、無輸血治療の最先端をいく施設として知られてきた。

今日まで、5万人以上の患者たちがアメリカ国内、また外国からやって来て治療を受けた。脳手術、心臓手術、整形手術、消化管手術といった、非常に難しく複雑な手術も、無輸血で行われた。

その病院では、これまで100人以上の医師たちが無輸血手術の訓練を受けてきた。政府の認可を受けたことにより、今後さらに数百人規模の軍や民間の医師たちがアメリカ国内外から来て、統計的に証明されてきた治療法を学ぶことになっている。

ロズマン下院議員は記者会見でこのように述べた。「ワシントンから1億5千万ドルという多額の予算を、イングルウッドホスピタル・メディカルセンターに引き出せてとてもうれしく思っている。これで総額4億7千万ドルが病院の無輸血治療プログラムに使われることになる。2002年以来私が訴え続けてきた事だが、これでEHMCプログラムのために6億ドル以上を計上することを確実に出来た。

これらの資金は、病院の心臓治療センター、救急救命室、放射線情報システムそして高度無輸血治療施設へと充てられることになる。イングルウッド病院はこうした治療の重要な役割を担い、私は引き続きその助けとなれることをうれしく思う」

ロズマン議員は、「我々がこの予算を国防費の中から得られたことを、私は誇りに思う。単に命を救ったり軍人や退役者の苦しみを軽減しただけでなく、連邦政府の税を抑えることが出来たのだ」と語った。

当施設の医長、アリエ・シャンダー博士は、ノース・ジャージー紙に対してこのように述べた。「無輸血治療は多くの医師たちにとって魅力的です。なぜなら、輸血を必要とする手術と比較して、術後の感染症のリスクを減らせるからです。また、特に戦時や災害時にはとても効果的です。そうした状況では、血液の供給が非常に少ないか、あるいはまったくないからです」

メディカルセンターの最高責任者、ダグラス氏は誇らしげにこう語った。「こうした巨額の資金を受けたことは、イングルウッドホスピタル・メディカルセンターにとって大変な名誉であり、無輸血治療と手術の分野での世界的なリーダーとしての我々の立場を裏付けるものとなった。一地域病院がこうした評価を受けることは、大変素晴らしい偉業である」

※ このページ冒頭にある写真は「血液回収装置」ですが、同じ装置がものみの塔協会公式ウェブサイト内の「無輸血治療 高まる必要性」の記事にのっています。
無輸血治療 さまざまな方法

また、今回のニュースで登場したアリエ・シャンダー博士は、同記事の中で「目ざめよ」誌のインタビューを受けていました。この分野の第一人者なんですね。
無輸血治療 新たな「標準的治療法」?