~16回目の一人旅~

いつもより少し長めの一人旅。。求めるものはお酒と世界遺産!デッカいカメラでバシャバシャ撮ってます。

やっぱり情報は大事…<88日目> in トルファン

2011-05-23 23:00:00 | 中国(2回目)
 朝9時過ぎにトルファンに到着した。バスターミナルへ着くのかと思っていたが、ウルムチ行きのバスだったため、幹線道路沿いで降ろされた。

 バスを降りるとスグにタクシーの運転手が群がってきた。目的のホテルまでは10元らしい。ただ、このときはまだ、「市内に着いたもんだ」と思っていたから歩けると思って、タクシーの運転手は適当にあしらった。

 そして、はっきりとどこに着いたのかは分からないが、とりあえず市内っぽい方向へ歩き始めた。敦煌でもそうだったけれど、こういうときの勘はするどいもんで、今回も正しい方向へ歩いていた。

 ただ距離感は違っていた。5分も歩かないうちに、おじさんに声を掛けられ、「ホテルへ行きたい」って答えると「タクシーに乗れ。5元だ。」と言ってきた。5元ならいいやと思っておじさんが捕まえてくれたタクシーに乗った。


 ホテルは、思った以上に遠かった。歩いていたらエライ目に遭っていたところだった。。そして、目的のトルファン賓館に到着。ここは日本人のツアー客も使うみたいで、実際にフロントでは日本人ツアー客が何人か居た。

 ドミトリーは1泊50元。ただし「1泊のみ。明日はフルだ」と言われた。とりあえず、今から移動するのは嫌だったので1泊だけして明日のことはまた後で考えることにした。


 荷物を置いてビザの延長に行こうとホテルのフロントを通ると日本語しゃべれるウイグル人が話しかけてきた。今思うと、このときもっとしっかり考えるべきだった。。。「ビザの延長は夕方でも大丈夫で、その場で取れるよ」という言葉を信じて、「それなら今日観光に行ってしまえば、明日には次の街に移動できる。明日はホテルを追い出されるし、そうした方が良さそうだ!」と思って、車をチャーターしてトルファン周辺の観光地を巡ることにした。

 チャーター料は350元。歩き方に書いてある値段と同じ。それ以上は下がらなかった。街中でタクシーと交渉した方が安いはず。。でも、夕方に公安に行かないとダメだから、もういいやとそれで決定してしまった。


 まずはトルファンの東にあるベゼクリク千仏洞へ。ウイグル文化の貴重な壁画が残っていたところなんだが、残念ながらほとんどが破壊or持ち去られてしまって、壁画はちょっとしか残っていなかった。写真もNG。そもそも莫高窟の後だと壁画を見ても、あまり感動しなくなってしまったのも問題だ(笑)。。

 ベゼクリク千仏洞の外観。


 次は、火焔山。これはあの西遊記の舞台になった山で、孫悟空が芭蕉扇を手に入れるために、鉄扇公主や牛魔王と闘ったところ。ここがトルファンで一番行きたかったところ。実際は朝のバスで通っていて、火焔山を見るだけならお金を払わなくても駐車場やその近くから見れば十分。ただ、せっかくなので中国政府が作った博物館みたいなところへお金を払って入った。

 牛魔王・鉄扇公主・三蔵法師ご一行、などの銅像が建てられていて、中国人がこぞって写真を撮っている。砂埃で火焔山の景色はイマイチだったので、こういう銅像もアリなのかも(笑)。

 牛魔王と火焔山。


 鉄扇公主と火焔山。


 三蔵法師ご一行と火焔山。


 ラクダも暑さでへばってる。。

 これってひょっとして孫悟空型のゴミ箱?


 世界一大きい?温度計があった。45度になってるけどホンマかな?


 これはベゼクリク千仏洞側から見た火焔山。ベゼクリク千仏洞は火焔山の裏。ラクダも待機(笑)


 こっちにも西遊記の像はあった。


 火焔山の後は、トルファンの西にあるカレーズ博物館。ちなみに、ホントならトルファンの東にある高昌故城に行くんだと思うけれど、出発が少し遅かったのと、あまりたくさんを見て廻るのが嫌だったので省いた。

 カレーズは、中学の地理で習った灌漑施設。ただの地下水路で行くほどのもんでもないと思うけれど、昔に見聞きしたところを大人になって訪れるっていうのがなぜか少しテンションが上がる(笑)。

 カレーズを作ってるヒト……の銅像。


 カレーズの地下部分。


 カレーズ博物館の土産物屋では、日本語で話しかけられた。やっぱり日本人がたくさん来るんだろう。。シルクなどの羽織物が10元って言ってた。本物なのか? カシミアもあった。値段は聞いてないけれど…


 そして次は、交河故城。唐の時代の遺跡。




 結構こういうのは好き。ツアーで訪れると、真ん中にある展望台まで行って終わりだけれど、今回はタクシーをチャーターしてるので、奥の方まで1人で散策。誰も居ない。遺跡1人占め。ただ、ものすごく暑い… 気温は30度を超えたくらいだと思うけれど、太陽の熱が暑い… 歩きまわるのも1hが限界だった…

 交河故城は河に挟まれている崖の上。


 最後は、蘇公塔。いわゆるミナレットとモスクなんだけれど、もう入らなかった… 疲れていたし、入ってまで見るほどのもんには思えなかったから。。それにここなら街から歩いて3~40分だから明日にもう一度来てもいいし。。。


 ホテルに戻ったのが16時。ビール1本飲んでから公安へ向かった。歩き方やロンプラに載っている公安へ行ったが「ここじゃない」と言われて、別の公安へ移動するはめに。ようやく見つけた公安はでっかい建物だったが、ビザの延長はとなりの小さい建物の2階。

 入ると女性と男性の係員が居たが、こっちを見向きもしない。とりあえず女性の方へ座ろうとすると、男性の方を指さしたので、そっちへ座った。男性は全く見向きもせず、PCに向かっている。なんて愛想のない公安だ…

 しばらくしてようやくパスポートを渡すように合図をくれた。公安の男性はほとんど話をすることなく、何やら作業をしている。出された紙に必要事項を書いて、ようやくビザがもらえると思ったら、なんと『25日(明後日)に取りに来い』という紙を渡された…

 しまった… 最初にちゃんと聞いておくべきだった…
 ついつい昼間に聞いた「その場でもらえる」って話を信じ込んでいたから、何も気にせず手続きだけ進めてしまった…

 なんとか今日にもらえないのか? せめて明日にもらえないのか? ちょっとだけ食い下がってみたが、全然受け付けてくれなかった… 公安にとっては「余計な仕事を増やしやがって」という思いなんだろうか、全然こっちを見ようとしない。感じが悪すぎる…

 ビザの延長をすることが一番大事なので、仕方なく引き下がった。それにしてもどうしよう? 明日はホテル追い出されるのに、パスポートがない。同じホテルのツインに移るしかないのかな? また贅沢生活だ…


 しかも、そのあとバスターミナルへ行って次の街へのバスの時間を調べに行ったが、なんと受け取り時間にバスが出発してしまう。これじゃ明後日にもバスに乗ることができない。トルファンにさらに2泊。観光は今日終えてしまった… あ~もう最悪だ…


 ホテルに戻って、トルファンに安くて良い宿がないかとか、ビザの延長に2日かかるのは妥当なのかをネットでちょっと調べてみた… ビザの延長は即日だったり1日だったりするので、2日でもまぁ仕方ないみたいだった。。

 そして、一番ひっかかったのは、昼間に声を掛けてきた日本語喋れるウイグル人。どうやら悪名高い客引きっぽい。。言うても3つ星ホテルの敷地内なので割と安心していたんだけれど、それが甘かったみたいだ。今日の車のチャーターもボラれたのか?350元。一応、歩き方に載ってる値段と同じとは言え、今はまだハイシーズンじゃないし、やっぱり少しはボラれたんだろう。。。

 高い金を払うときはもう少し慎重に色々聞いてから決めるべきだったな。。明日にトルファンを出るために急いで観光したのに、結局それも意味がなかったし… 「ボラれたかも…」って思ってしまうと、どうもしっくりこない一日となってしまう… 考えなきゃいいんだけど、やっぱり考えてしまう。。まぁ仕方がない。次に気を付けるしかない。。

 仕方無しにビール飲んでます。


 <宿泊地>トルファン賓館 ドミ 50元
 地球の歩き方やロンプラに載っている。バスターミナルからなら左(東)に行って、青年路(葡萄の棚のある通り)を右(南)に歩けば左側にある。歩いて10~15分程度。
 ホントかどうかは分からないが、ドミには泊めたがらないようで、1泊のみしかできないみたい。「明日はフル」と言われたが、明らかにフルになる様子はない。
 ドミは半地下。ホットシャワーあり。Wi-fiは敷地内のJohn’s caféで使える。


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