看護師が起業なんて例がない!という時代があったんですね

2015年01月29日 | 日記
 訪問看護は今では知らない人がいないくらい知名度の高い事業ですが、約30年前にある方が始めたときは、登記所で「看護婦が起業なんて例がない」と追い返されたそうです。

医療関係者からは、看護を売り物にするなんて、という非難もあったそうです。

今は昔ですね。

1年ほど前の新聞の切り抜きを整理していたら、在宅看護研究センター代表の看護師・鈴木紀子さんの記事が出てきました。


訪問介護と訪問看護の違いってみなさんわかりますか?

私はよくわからないですね。「訪問」に限らず、高齢者介護の現場では、看護と介護が曖昧なんですね。私もなんとなくならわかるんですよ、看護師は医療行為をする人で、介護士は介護をする人って。つまり、わかっていないってことですよね!だって、研修を受けた介護士も条件付きで医療行為ができますし、バイタルチェックなら介護士はよくやってるし、看護師がおむつ交換をすることだってあるもん!

鈴木さんに説明してもらいましょう。

もともと、病院では看護師が「医師の診療補助」と「患者の療養生活の世話」の両方を行っていたところ、介護保険制度が始まり看護師業務の一部をホームヘルパーが行う訪問介護サービスが誕生したのです。

訪問時の在宅ケアで実施できる行為の違いは、医療的な処置かどうかということです。(何が医療的処置かってのはよく議論されていますが…)

訪問看護が制度化され、保険適用となったのは92年です。今や訪問看護ステーションは全国に7000以上あり、看護師による起業もスムーズになったとか。

ところで、訪問看護は医療保険にも介護保険にもありますが、両方使える場合どっちを使うのかわかりますか?

私はよくわかっていません。介護保険を優先すると覚えたような…医療保険適用の場合はこまかいきまりがあったような…以前訪問看護師である姉に尋ねたところ、面倒くさそうに教えてくれましたが、よくわかりませんでした。

どちらにせよ、看護師が医療行為を行う場合は「医師の指示のもと」という保健師助産師看護師法に抵触しないよう患者の主治医から「訪問看護の依頼書」を受けないといけないようです。

私は小学生のころ看護婦さんに憧れていました。その当時の人気アニメ『キャンディ・キャンディ』の主人公であるキャンディが看護婦でしたから。そりゃもう私もなりたい!ですよ。

姉が「ナイチンゲールの伝記を読んだら看護婦になれる」と言うので、さっそく友達に本を借りて読み、感動してすっかり看護婦気分になっていたところ、姉から「あんたバカじゃないが?看護婦になるときは看護学校行って、国家試験受けんなんがやよ」と冷ややかに言われ、愕然としたものです。ショックでした。

実は私は看護師という職業をたいしたことないとひそかに思っていたのです。

なぜかっていうと、ド田舎にあった我が家では、医者は行くものではなく、来るものだったのです。高橋さんというおじいさんのお医者さんがよく往診に来てくれていたのですが、看護婦さんが必ず同行していて、お医者さんに器具などを渡す簡単な仕事をしていました。これなら私にもできるな…そう思っていたのです。看護婦さんごめんなさい…

高橋さんは村の人から「たかはっさん」と呼ばれていました。父はよく「たかはっさんは軍医あがりやし乱暴やのぅ」と言っていました。私は適当なお医者さんで、ゲボがでそうな持ち悪い薬をくれる人と思っていました。喉の奥を診る器具を忘れてきて、「ばあちゃん、箸持ってきて、はーし!」と言って、箸で喉の奥を診てもらったこともありました。そして、必ずオレンジ色の甘ったるい液体の薬を処方するのですが、この薬には本当に辟易しました。気持ち悪いところにこの薬を飲むと余計に気持ちが悪くなって、吐いてしまうのです。結局は吐いてすっきりするので効果があったということか…

訪問看護ついでに久しぶりに「たかはっさん」を思い出しました。

看護師は天使もいれば悪魔や鬼もいますが、人間ですからどちらに転んでも不思議はないです。

どうか天使に当たりますように!

自分次第かも…
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