「会社を辞めさせられました…」と相談されたらどうこたえるか、どう励ますか

2015年06月09日 | 日記
 「会社を辞めさせられました…」

雇用されている人からのこういう相談は多いと思います。

どのような立場で相談を受けるのかにもよりますが、労働基準法の範囲でのみこたえるとしたら、解雇予告手当を支払ってもらうだけの話になってしまいます。

でも相談に来る人はそんなこと(だけ)を期待しているわけではないですよね。なのに、1か月程度の手切れ金みたいなものの話をされて、がっかり…。こんなとこに相談しても無駄だったか…ってなことになってしまうのです。

それと、本人は「やめさせられた」「解雇された」と言っているけど、よくよく話を聞いてみると「やめてもらいたいのだが…」と言われ、「…(仕方ないな)わかりました」と返事をしていることが多いのです。そして後になって(やめてしまった後で)納得がいかない、これって違法ではないかと思い相談に来るわけですが…合意退職に労働基準法の出番はないのです。法律によってなにがしかの金銭が支払われてしかるべし、と思うのかもしれないし、誰かから給料3か月分くらい取れるはずと聞いたのかもしれません。

こういう人たちに、労基法の話だけをして終わり、でいいとは思えません。

「会社とよく話し合ってみてください」は逃げ口上としてよく使う口だが、何をどう話していいのかわからないし、そもそも話せないから会社をやめてしまうのです。いつもこの手ばかりを使っていては不誠実です。

「やめてもらいたいのだが…」と打診されたら、即答しない。「少し時間をください」「考えさせて下さい」もし言えるんなら「嫌です」「困ります」というふうに、回答を保留するよう助言するのもひとつの手かなと思います。その程度のことですが、この程度のことができずに、解雇であるにもかかわらず「自己都合退職」をしている人が多いのが現状です。

2~3日中に返事をしろと言われたなら、「やめます」と返事をしても、それは解雇です。無理やり言わされてますから。大事なことには即答しなくていい、当たり前のことですが、すぐに返事をしないといけないと思い込んでいる人は多いのです。

できることには限りがあるけれども、この広い世界の中で偶然に出会う縁した人にとって、自分が少しでも役に立つ存在とならなければ、この仕事の意義などなくなってしまうと思うのです。

ときには他人頼みの態度に腹が立つことはあっても、それさえも自力で立つ方向に励ます役割もあるんです…
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