ブログ仙岩

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古から詠まれたしたたかな雑草ツユクサ

2014-08-01 11:11:47 | 日記
畑の隅や道端で見かける一年生の雑草ツユクサは古く万葉集など歌に詠まれる可愛いデズニーの大きな耳のような青い花をつける。月草、跖草などと詠まれた。源氏物語(横笛)には、露草してことさらに色どりたらん心地して・・・と。

春先芽が出てて、引っこ抜くと土が根に沢山ついてコンクリの上に捨てても生きているしたたかさである。根の土は振り回したぐらいでは落ちない。初めは直立する茎は30cm位に伸びると地に這い、6~9月の花期で朝早くに咲きお昼にはしぼむので、露のある時に、また、雨期に似合う草花で露草と名づけられたという説もある。

葉柄はさや状で、花は上の2枚は大きいが、下の1枚は小さく白い。雌しべは1本で雄しべは6本、青い色素はアントシニアニン系の化合物で色は退色しやすいので、染め物の下絵をえがく絵具として利用されるが、花が小さいので大型の変種オオボウシバナが実際に利用されている。露草色の名で知られている。そして、露草は盛夏には涼を感じさせる花は目から、風鈴の音とマッチして涼が味わうことができるもの。