てりまえ・・tるまえろ、いや・・ゴホンッ!・・テルマエ・ロマエという映画に出ていた岸権旅館に行きました。例によってJRバスの上州湯めぐり号利用。行ってみれば雪が降ってなかったから車でもよかったと思ったけど、運転しないからラクダ。トイレもついてたしね。
今回は右の石段を登らずに左から。
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突き当たりの家を左に入っていくと・・。
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こんなところに入って行って大丈夫?感はありましたが、好奇心に誘われて進んでいくと。
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廃屋の連続。
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このうら寂しさというか、人が生活をしていた名残りの生々ししさがなんとも。
廃墟マニア、垂涎?
上りきったところで、ここを裏石段街と名付けました。
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その後も少し枯れた感じが続きました。
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なんか、文学の道とかいうのがあって、
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そしてロープウェイの乗り場。
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山頂駅から伊香保神社、そこから石段を下りていこうと上ったところがここ。
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一応頂上のほうへ。
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何故かスケートリンクがあったりして。
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で、いざ降りていこうと思ったら、ん~、人に聞いたらここを行くのは危険とのこと。残念。
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結局Uターンして階段街に向かい、前回と同じく「処処や」でうどんを食べました。そこで女の子の4人グループが「電話で森秋旅館に、場所が分からないから送迎バスでここまで来てくれと言ったら、無理です、階段の下まで降りてくれれば迎えに行きますとか言われた。泊まってやるのに感じ悪い」と話している声が聞こえてきました。
そりゃ無理だろう、と思いますよ。車が階段登ってこれるわけないじゃん。森秋旅館、かわいそう。
まあ番頭さんが歩いて迎えにきてくれればいいでしょうけど、そういうサービスの出来る宿は値段もお高いんじゃないんでしょうかねぇ。こういう場面に遭遇するたびに「お客様神様論」もどうかと思うんですよ。これはサービス提供側の心構えみたいなものであって、客が言うものではないんじゃないかな。シビアに言えば基本は対等な契約関係なんだし。
ま、宿の人の言い方も実際悪かったかどうかは分かりませんけど。
ねぇ。
そんなこんなで、岸権旅館の前にある足湯に辿り着きました。
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このメインの石段のほうは賑わってますが、道一本外れると枯れているという。
伊香保温泉もかって水道水を温泉と偽装していたとして話題になったことがありますが、偽装は問題ですが、もともと湯量がそれほど多くなく、小さい宿は温泉を分けてもらえずしかたなく、という見方もあるようです。逆に「水道水で何がわるい」という開き直っている宿もあるとのことですが、なかなか何とも。
岸権旅館は源泉かけ流しが売り。泉質は硫酸塩泉 (カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉)。すっごく温まる。
売店で湯の花を売ってますが、これがアトピーに効果があると掲載された新聞記事を一緒に入れてくれます。実は茶色いお湯は好み的には3番目なんですが(1番は白、2番は透明)、ここの茶色は体に効く感が結構ありました。
旅館の裏(階段の反対側・車の入口)から外に出て道路を渡ると「権左衛門之湯」という名の露天風呂があります。昔の絵から復元したそうです。温度がちょっと高め。
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手前に甕(かめ)が一つありますが、男性用のこれは掛け湯で、女風呂の方は二つあり、そのうち一つは湯船になっていたそうです。
女の人のほうが優遇されてます。
さっきの若い女性のグループもそうですが、女性が多いですよ伊香保。
昔の温泉はもともとは混浴が主流だったそうですが、戦後都会の奥様方が訪れるようになり「混浴なんかには入れない」ということで女性用を増設したため、大きい男性用と小さい女性用の湯船が増えていったんだとか。ところが現在は男女の宿泊客数が逆転してきたため、女性用の方に立派な湯船を割り当てる宿が増えてきたんでしょうね。まあね・・。
あと3・4階の展望風呂(半露天風呂あり)と1階の内風呂があります。1階の内風呂が以前からあった浴場のようで、その出口には無料のマッサージ機と自動販売機があります。
部屋に入るとなんか違和感があったのですが、広縁がないせいでした。あれ?と思ったら入口のところに椅子が。
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創業が古い宿なので造り方もリフォームしながらこういう形状の部屋になっていったのでしょうね。洗面所もレトロっぽいです。
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この宿のサービスは老練というか、到着後はフロントのカウンターではなく喫茶室の椅子でチェックイン。でお茶と饅頭、おしぼりを出してくれましたが、抹茶とかではく普通の緑茶(これで充分)。新聞も「ご自由にお取りください」とロビーに置いてあり必要な人だけに。浴場にはタオルが常備してありますが、バスタオルではなくフェイスタオル(自分はバスタオルを使わないのでこのほうがありがたい)。スリッパは履き違えないように部屋にシールがおいてあるし。そして自販機は定価。いろいろ考えているなあと思いました。
伊香保は所々錆びたり剥がれいてたりする建物が多く見られて、そんなのもあり昭和の雰囲気がまだまだ残ってました。