アウシュビッツから生き延びた精神科医・V.E.フランクル。『夜と霧』で有名。
アドラー心理学カウンセラーになろうと、講座を受けている。
そこで学んでいるアドラー心理学の「人生に被害者はいない」って考えが、V.E.フランクルの考えとそっくり。
実際、フランクルは、若い頃、心理学を直接アドラーから学んでいた。
そこで、アドラー心理学の大家でありヒューマン・ギルド創業者の岩井俊憲さんに、ズバリ聞いてみた。
アドラー心理学とフランクルの考えはどういう関係ですか、と。
いい答えを頂いた!
- フランクルは早熟の天才だった。高校生から、フロイトと文通していた。
- 大学生になってアドラー心理学をアドラーから学び始めた。
- 早熟ぶりを発揮して、大学生なのに学会とかで発表していた。
- ただ、早熟すぎて、アドラーの弟子たちから、疎まれた。
- だからフランクルはアドラーの元を去った。
- 喧嘩別れとか破門とか言われているが、違う。
- 実際、戦後50年、フランクルがアドラーについて講演した。そこでフランクルは「破門されたわけじゃない。アドラーからは、<君(フランクル)は、一流一派をなすべき。私から独立して一派を立ち上げてくれ>と言われた」と明かした。
- なお、1933年にアドラーが最後に著した The meaning of life(人生の意味)は、弟子のフランクルの考えに近づいたもの。
以上のような親密な関係ですから、似ていて当たり前ですね。
なお、岩井先生も、先日私が感動してここにだいぶ引用した、NHKこころの時代の、フランクルについて書いた勝田茅生さんの本は、「すごくいい、必読」とおっしゃっていました。
たしかに、この勝田さんのフランクル本は、私が今まで読んだどのフランクル本よりもいいです!
フランクル入門本として、全力でオススメします。