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「正しい」と「正義」は違う。
英語で、right と righteous は違う。
right =正しい は、人の視点。
righteous =正義 は、天や神の視点。
キリスト教とかでいう「義人」はrighteous person.
私が好きなマタイ5:10 義のために迫害される者は幸なるかな は
Blessed are those who are persecuted because of righteousness
です。
right ではなく、righteous なんです。聖書で称揚されている価値観は。
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西郷隆盛も言っています:
人を相手にせず、天を相手にせよ。
西郷のみならず、儒教の価値観でも、「天」はもっのすごくたくさん出てきます。
孟子が 「天の大任をこの人に降さんとするや…」とか。
論語の「天を怨みず、人を咎めず」とか。
同じく論語の「死生命あり、富貴天にあり」とか。
古典をしっかり読む者は、天とか神の視点を持つんです。
人間(じんかん)の視点から一歩抜けて脱皮するんです。
形而下から形而上に進むんです。
天の視点からメタ認知するんです。
正しい(right) から正義(righteous)に進むんです。
10年単位ではなく、100年単位で考えるんです。
生きている間のみならず、死後に何を残すかを考えるんです。
それが古典を読むということの意義なんです。
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明日の広島の平和シンポジウムでは、こんなことも、ちこっとだけ、お話しします。