現代民主政社会に生きるものにとって、ポピュリズムへの危険性は、常に考えていたい。
以下は2017年の本。
民主政(民主主義)とポピュリズムの対比は:
1 民主政では、市民のマジョリティと代表(議員等)の考えが一致するとは限らない
ポピュリズムでは、市民のマジョリティに政府は異議を唱えることはできない
2 民主政では、民主的な決定(多数決)が常に「道徳的」とは限らない
ポピュリズムでは、民主的な決定が常に「道徳的」なものとされる
3 民主政では、議会の多数派は「人民」ではなく、「人民」の名において語ることはできない。
ポピュリズムでは、議会の多数派が「人民」とされ、「人民」の名において語る。
4 民主政は、多元主義。非排他的。
ポピュリズムは、反多元主義。排他的。
5 民主政では、声の大きい(多数派の)者たちが「自分たちだけが人民を代表する」とは語らない。
ポピュリズムでは、多数派が「自分たちが、それも自分たちだけが真の人民を代表する」と主張する。こういう「特定の言語を用いる」政治を行う。
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要するに、ポピュリズムは、
- 反多元主義
- 排他的(自分たちだけが人民を代表すると騙る)
- 「道徳」的
なんですね。
勉強になりました!