川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

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櫻井義秀教授のナショナリズム

2023年06月21日 | 宗教
櫻井義秀というトンデモ学者がいる。こちら  

ヒドい他の宗教がやったことを、あたかも家庭連合がやったかのように書いて、家庭連合を不当に攻撃する方。学者の風上にも風下にも置けない方。良心とインテグリティに欠ける方。

この櫻井義秀さんの最新刊(昔の論文を集めただけの本)に、気になる記載があった。

 
この本の19~20頁には:

  • 日本が韓国に何億円も送金した
  • 「このような…実践によって日本の国益と国民の権利が侵害されてきた」
  • だから、「統一教会の信者には日本が一方的に韓国に隷属しなければいけないという教義や日韓関係の歴史認識を改めてもらう必要がある」

ですって。「日本から韓国への送金によって日本の国益が侵害された」という部分に、大きな違和感を感じた。

こ、国益の話?

その違和感は説明しにくいですが、頑張って以下に言語化を試みますと:

1 世界宗教の本部にお金が集まることは普通。

例えば、カトリックのバチカンにもたくさんお金が集まっている(はず)。
実際、あのバチカンのサン・ピエトロ大聖堂を作るために、中世のカトリック教会は贖宥状を発行して、外国からお金を集めようとした(これに反対するドイツのマルティン・ルターがプロテスタントを興した)。

つまり、<ドイツその他諸国 → バチカン> という、国をまたいだ献金の流れがあった。しかし当時、それが「ドイツの国益を害する」というナショナリズムの議論はされていないはずだ。その贖宥状を売ってお金を集めることが正当か、だけが議論された。

2 宗教本部にお金が集まることも普通。

 日本の創価学会、幸福の科学、天理教、PL教、崇教真光、神慈秀明会、世界真光文明教団、念佛宗三寶山無量壽寺、、、
 みんなすごい聖堂というか豪華建築物を建てている。
 こちらも(最後すごい)

 このように、日本国内にお金が集まるのはよい?
 よいのだとすれば、なぜ、日本国外にお金が集まるのはNG?
 <日本に集めるのはOKで、海外に集めるのはNG>だとすれば、それは単なる「偏狭なナショナリズム」では。

3 海外に送金されたお金の使途を論じないと。

 日本の信者からの献金を海外に送金すること自体がNG? 上記2で触れたように、単なる偏狭なナショナリズム。単なる右翼。
 そうじゃなくて、海外(世界本部)に送られたお金が、どのような使途に用いられたか、が問題となる。

 私の知る限り、家庭連合でいえば、世界200か国(かそれくらい、もう世界中あまねく)に伝道しようと思って、アフリカとか南米とかに、せっせと宣教師を送っている。その資金として使われている。

 宣教師が、言葉も通じるか通じないかわからないような国にいって、しっかり宣教する。そのための費用は、本部から出しますよね。
 じゃあ本部にお金を集める必要がありますよね。
 
 このように、「世界宗教が、世界伝道・宣教のために、世界本部にお金を集める」。
 それって、当然すぎる話。何が悪いの。

____________

櫻井義秀さんは、宗教が専門の教授でいらっしゃるのに、「献金が国をまたいだら国益を害する!」という偏狭なナショナリズムの声を上げている。

櫻井義秀さんは、宗教学者というよりは、偏狭なナショナリストと呼ぶのがふさわしいのでは。
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