川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

大西郷のフラジリティ

2007年01月12日 | 人物
Fragility = 脆さ、弱さ。

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 西郷は二度、流罪になっている。島流しされている。(中略) 
 一度目は32歳のときで、安政5年のことだった。

 奄美大島に流されている。その直前には自害や心中も図っている。
 自害や心中だなんて、豪胆磊落とみえる西郷にはふさわしくないと
 思う向きがあるかもしれないが、それこそは人を見る目がないというものだ。

 西郷にこそ、そういうフラジリティがあった(松岡正剛)。

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…これは当たっていよう。

自殺未遂(入水)を犯したからこそ、
そういう精神をもっていたからこそ、
大西郷は人気者になれた。
死後130年、セゴドンを悪く言う人はいない。

決して自殺しそうにない人(真っ先に思い浮かぶのは石原慎太郎でした)
に人気がない(あっても敵が多い)のと対比して考えると、面白い。
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助産師を女性に限るのは合憲か

2007年01月12日 | 法律・海外法務
法律ネタは稿を分けて論じることにしました。

ここでは違憲の疑問が提起されています。

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さらに詳しくはコチラ

 妊娠や出産、乳児のケアに関わる助産師。
 国家資格で対象は女性のみとなっている。
 
 江戸時代の「産婆」を経て戦後まもなく「助産婦」に。
 長らく活動の後、平成14年から「助産師」に改められた。
 
 その際、助産師にも男性を認めようという運動が進められた。
 自民党も民主党も、当初は職業選択の自由という観点から
 男性を認める方針だった。
 
 しかし、円さんらは「女性の体に触るような仕事は同姓が主流」と主張。
 性器や乳房に長く接触する助産師の仕事を紙に記して各議員を回り、
 白紙撤回に持ち込んだ。
 その後、それぞれで議論を行い、最終的には反対となった。
 
 ジェンダーフリーで男女共同参画の時代。
 男性排除はまずいとの意見に対し、円さんは「選択の自由より、
 プライバシー権。女性の羞恥心の方が大事」と反論。
 
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司法試験の論文の問題になりそうだね(でも、助産師に関する情報が
受験生に十分に提供されてないから、現実的には無理か)。

周りの弁護士にちょっと訊いたら「違憲の方が答案書きやすそうだね」
という人もいれば、「合憲でいいんじゃないですか」という人もいる。

助産師の仕事の中には男性にもできる仕事があるらしいし、
産婦人科医は男性でもなれる。そうすると違憲に傾くね。

産婦人科医と助産師の仕事の内容がどう違うんでしょう?
ポイントはそこだね。
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Politically Correctについて

2007年01月12日 | 言葉
どもこんちは、最近チョコ菓子の「アルフォート」に
ハマってる意志薄弱男です。
食べ出したら止まらないんですけど。

さて、表題は、英語ではchairman→chairperson、
everyoneを hisではなく theyで受けること、
日本語では看護婦・看護士→看護師、保母→保育士、
スチュワーデス→CA、…って自分で説明しないで
ウィキに説明してもらいましょう。

ちょいと脱線しますと、産婆→助産婦→助産師になったのにかかわらず、
「看護師や保健師と異なり、現在はまだ女性にしか受験資格が
与えられていないため、助産師は全員女性である」ってのはウケるね。
ギャグだ

この問題については後述します。

さて、小難しい話はさておき(法曹の方のみを読者に想定していないので)、
これからこのPC運動が続くとした場合、問題になりうる言葉を挙げます
(男女に関して)。

■ 少年

 法律の世界では、女子でも「少年」です(例:少年法)。

 少年法では男も女も「少年」なのに、一般に女子は「少女」って呼ぶ。
 これはどうなのよ。
 Man とか mankind がダメなのと同じ理由でダメなんじゃないの?

■ きょうだい

 男だけなら「兄弟」、女が混じってもひらがなで「きょうだい」とか
 「兄妹(きょうだい)」って使うのに、女のみのときだけ
 「姉妹(しまい)」。どうなのよ。

■ 神父

 前述しました

他に何かありますかね?

※ ちなみに、弁護士→弁護師、消防士→消防師のような
 「師のインフレ化」には僕は反対です。むかし弁護士は「三百代言」と
  謂われた賤業でした。
  実際弁護士になってみると、たまに「賤業扱いされたのも無理ないな…」
  と思うときがあります(弁護士を目指す人の夢を挫きそうなので
  これ以上は言わない)。
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