NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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女性に多い派遣労働者、高い相対的貧困率!

2009年05月26日 | Weblog
■深夜営業の飲食店、ネットカフェで過ごす女性!
 昨日からマスコミには北朝鮮による核実験のニュースが溢れています。今朝の読売新聞は何頁にも亘ってこの核実験関連記事を掲載しています。
 しかし、気になったのは「女性の生活苦 深刻化」との記事です。女性は一度就職しても結婚・出産・育児のため退職するケースが多く、再就職しても不安定の非正規労働者、派遣労働者になることが多いようです。このため離婚したり、夫と死別した場合、厳しい雇用状況、生活状況に置かれます。
 記事の詳細は略しますが、景気の悪化で仕事を失い、住む場所にも困っている元派遣社員(女性)の例が紹介されていました。たしかに女性に多いのが派遣労働であり、非正規労働。パートを掛け持ちし、必死で子育てをする女性の例は、あしなが育英会の新聞に溢れています。
 記事は「派遣労働者の6割は女性」で「女性の相対的貧困率は30歳代以降、どの年齢層でも男性より高く、高年齢になるほど差が開く」と解説し、女性の路上生活産者で作るグループの救援活動の紹介をしていました。
 100年前、賀川豊彦(キリスト教伝道者、社会運動家)は、神戸のスラム街に住む人々のための救貧活動に取り組みました。しかし、少数の個人を救うことには限界があり、やがて賀川は労働運動に参加し、労働者全体の生活を底上げする防貧活動に取り組みました。
 「救貧から防貧」へ進んだ賀川豊彦の経験は、今日の女性の貧困化問題への示唆になるでしょう。社会全体での取り組みが必要です。
                                   以上