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床屋さんのサインポールが消える日!

2006年10月05日 | Weblog
■厳しい理容業界!
 10月3日のテレビ東京WBS(月~土曜日23時からの経済ニュース)が、面白い特集を行っていました。くるくる回転する青・赤・白のサインボールがシンボルの理容業界(床屋さん)について、その厳しい現実を放送していました。
 人間の髪の毛を商売の対象としている似たもの業界に、理容業(理髪店)と美容業(美容院)がありますが、内容はかなり異なるようです。理容業の業界規模は7600億円、美容業は2兆200億円。また、業界イメージは中高年夫婦が経営している冴えないお店(理容業)、若い女性が中心で今風の小綺麗なお店(美容業)、と極端に分かれています。
 この理容業界がいま、厳しい状況にあるようです。番組で印象に残ったのは、床屋さんのシンボルであるサインボールを撤去した理容店チェーン。理由は、サインポールがあると若い女性がお店に来てくれない、とのことでした。床屋さんからサインポールが消える日は、遠くないようです。
■ヒゲそりで女性を取り込む!
 厳しい理容業界ですが、しかし工夫と努力、アイデアで生きていくことができる業界でもあります。なんと言っても理容業界の相手は人間、人間の髪や髭は必ず伸びてきますし、伸びてこない人(禿げの人)には、カツラやフィットネスへの誘導ができるからです。事実、業界の一部ではカツラ大手との提携、フィットネスへの業務拡大などが進んでいるようです。
 また、理容店には、美容院にない特徴があります。それは理容店プロの一大技術であるヒゲそり(髭剃りのことです)です。過日、テレビで放送していましたが、理容店のプロのヒゲそりは、女性にとって経験したことのない大いなる快感のようです。
 理容業界がプロの技術を磨くとともに、若い女性にも受け入れられる工夫と努力を行えば、その将来は必ずしも暗くないようです。まもなくイケメンの若い男性がサービスする理容店が増えてくるでしょう。
 また、高齢化の時代、理容店が出張サービスを行うようになれば、需要を切り開くことができるでしょう。江戸時代の髪結いは、出張サービスが普通だったようですから。それにしても「髪結いの亭主」という言葉には、独特の響き(魅力)がありますね。
                                以上