NPI(非営利投資)とNPO支援の品川投資倶楽部

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リストラから身を守る「整理解雇4要件」とは!

2006年10月18日 | Weblog
■労働者とリストラ・首切り
 労働者にとって大変なことは職を失うこと、すなわちリストラや解雇です。労働組合にいた頃、電話相談で多かったのも解雇問題でした。私自身が受けたケースでは、あるレストランのコックさんが、「仕事が遅い、お客さんを待たせる」ということで支配人に呼ばれ、その場で解雇を宣告されたと言うものでした。
 仕事を失うことは、即、生活不安です。先日、本屋で立ち読みした『ホームレスになったとき』(タイトルは違っているかも知れません)という本は、普通のサラリーマンがリストラで解雇され、あっという間にホームレスに転落したケースがいくつも紹介されていました。
 まことに労働者にとって首切り・解雇は、生活不安に直結する辛いものであり、また自尊心を傷つけるものです。このため法律は解雇を規制し、労働者を守っています。
■労働者と整理解雇4要件
 労働は、労働者と使用者の自由で対等な雇用(労働)契約により定まります。しかし、現実社会では使用者は強く、雇われる立場の労働者は弱い存在です。時として安易に首を切られることもあります。解雇は原則、自由なのです。
 このため法律は解雇制限を定めていますが、実際に労働者を解雇から守っているのは判例で確立された「整理解雇4要件」です。
 「整理解雇4要件」とは、「リストラなどによる整理解雇は、①人員削減の必要性、②解雇回避努力、③解雇対象者の選定が客観的・合理的、④労使協議など手続きの妥当性ーーを満たす必要があるとした裁判所の判例」です。
 私たちは労働者を大切にする会社こそ応援すべきです。個人投資家としては、労働者を大切にする企業こそ中長期的に発展する企業と考え、積極的に投資していきたいものです。
                                  以上