JR東海である。
『河川流量の季節変動や年変動に比べて極めて小さい。』
リニア新幹線トンネル工事での他県への流量の話だ。
毎年降水量は異なり、大きく変動する。
ある年は洪水を引き起こし、ある年は渇水に泣く。
河川の流水量は毎年異なる。
その変動に比べて極めて小さいとはどういう意味だろう。
リニア新幹線の静岡県下のトンネル工事で他県に流れ出る流量を比べたいのだろうか。
極めて小さいとの意図は、たいした量ではないから気にするなと言いたいのだろう。
実に馬鹿にした発言である。
問題は流量ではない。
現に数年毎に起こる取水制限による企業活動制限である。
他県に流れ出ればその確率が更に高まるのは間違いない。
そうした現実を無視して、平然とこうした発言を繰り返すJR東海の姿勢はまるで変わらない。
この中間発表はNHKの全国放送でニュースとしても流された。
これを聞いた国民は静岡県がリニア新幹線の工事を止めているとだけ理解する。
その裏に隠された事実を伝えないのだから仕方ない。
こうして誤った民意が固定化し、間違った方向に誘導されてしまうことを憂れう。