静岡県民、特に大井川流域に暮らす住民にとっては重大事項がある。
リニア新幹線の工事に関して、地方新聞が定期的に報告する。
大井川の水問題ではJR東海が国とタッグを組んで酷いことをしている。
最近報道されたこと、それが議事録の改竄。
国土交通省専門家会議という流量減少問題を議論する会議がある。
この会議の透明性を担保するために公開にして欲しいと県は要望した。
しかし、国はそれを受容れなかった。
県が選んだ専門家を加えて欲しいとも要望した。
それも否定した。
その挙句に議事録の改竄である。
この議事録は国交省の事務局が作成し、ホームページで公開している。
その議事録は事務局の意向で都合良く改竄されている。
座長は大学教授が行っているが、座長の発言さえ改竄する。
もちろん会議には県の関係者も参加している。
議事録の内容が座長の発言とは意図が異なるから変更して欲しい。
そう要求しても、専門家から了承を得ているとして受け付けない。
国の役人は保身のために働いていて、国のためにでは無い。
これこそ自民党政権がふしだらに長く政権を持ち続ける弊害。
官僚は自民党の意向を上目遣いに見ながら最適な保身方法を考える。
二大政党制が成立しない日本では政党政治は悪だ。
保身より正義!!
思い出せば、正義を貫いて自殺した大阪税務局の職員がいたな。
薄ら笑いを浮かべる官僚。
1年も静かにしていれば昇進できる。
安倍政権下ではそうして昇進した官僚が数知れない。
どうやら菅政権も同じ穴の狢。
この国の正義はいったい何処へ行ったのだろう。
それを知らない国民は静岡県がリニア新幹線工事を妨害していると言う。
川勝県知事が妨害しているという人も居る。
そんな世論を良いことに、6月の県知事選に自民党は知事候補を擁立した。
なんと、国交省副大臣である。
意図は見え見え、もし当選したら年内に着工OKを出すに違いない。
地域住民の声を無視して。
県民の中にはリニア新幹線賛成派が相当数居る。
漠然と良い物だと思っている人は多い。
技術力の維持向上に必要だという人も居る。
国威高揚のために必要だという時代錯誤的な人も居る。
貧乏人は麦を食え、国土改造論などで私たちの暮らしは確かに発展した。
しかし、その為に失った物も多い。
これからの世界は人が自然に向き合うことが必要だ。
自然を破壊することはもう止めようよ。
自然に比べたら人間なんて本当にちっぽけな物。
自然に逆らったら、必ずしっぺ返しを喰うことになる。
自然を敬い,自然を畏れ、自然に寄り添って暮らそうよ。