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デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー、海外旅行記、吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

去りゆく日 去りゆく人

2019-02-01 14:06:51 | 人生の棚卸し
    

 2月のQPカレンダー・・・人形作家与勇輝氏の作品がPC画風にアレンジされています。数年前、デパートのギャラリーで与さんの個展を初めて見てびっくりしました。私が幼かった頃の郷里の風景がまるで今そこにあるような臨場感をもって迫ってきました。

 「行く」とも「往ぬる」とも表現される1月、ついこのまえ新年を迎えたと思っていたのに瞬く間に時が過ぎ行き茫然とします。その「行く」1月には「逝く」人も多かったですね。自身にとってそれなりに関わりのある方の場合、ひときわの感慨を覚えます。


    

 理論物理学の米澤富美子さんはアモルファス研究(私にはチンプンカンプン)の権威です。単身赴任したおつれあいを追っかけて渡英、そのままキール大に留学する情熱の人です。仕事でご縁があり二度お目にかかりました。17日亡くなられました(享年80歳)

 大学闘争全盛の半世紀余前、『とめてくれるなおっかさん背中の銀杏が泣いている男東大どこへ行く』の文句と浮世絵風ポスターで一躍有名になりました。作者は東大生の橋本治さん、小説家として活躍していましたが、29日亡くなられました(享年70歳)

 米澤さんの外見は学者風に程遠く、言わばミーちゃんハーちゃん風。が、話は丁寧でわかりやすくエッセイは軽妙洒脱です。橋本さんは、当時!11PMで大橋巨泉さんと対談したのを憶えています。内容は忘れましたが、巨泉さんはズッコケていました。


    
                    ワガノワバレエアカデミー公演プログラムより
 
 1月。様々な舞台に触れる機会がありました。関フィル「ニューイヤーコンサート」、梅田劇場ミュージカル「マリー・アントワネット」、ロシア国立ワガノワアカデミーバレエ公演、そして昨夜は宮沢和史コンサート。それぞれ新鮮な刺戟に満ちた舞台でした。

 「マリー・アントワネット」はさほど期待せず行きましたが、期待を大きく裏切る熱演でした(笑)。フランス革命が舞台、マリー・アントワネットがヒロインながら、民衆の群舞、合唱が見事でしたし、女闘士マルグリットを演じたソニンの独唱は圧巻でした。

 そして先夜の宮沢和史コンサート。ご存知「THE BOOM」でヴォーカリストでしたが、グループとしては数年前に解散、現在ソロで音楽活動をしています。さすが!と言うべきでしょうか、STAGEⅠの途中からアンコールまで客席はオールスタンディングでした。


 このコンサートには腎がん友のご夫妻のほか、私のかつての同僚のオババ~ズ?3人に偶然!出会いました。知っている方と同じステージを共有・共感できるのは嬉しいことですね。去りゆく1月の締め括りに嬉しいサプライズがあってほんとうに良かったです。




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16 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ボンジュール (ふき)
2019-02-01 16:06:52
橋本治さんが旅立たれ事 今ネットのニュースで確認しました
70歳での旅立ちは今の時代早すぎます
切ない思いでいます
一度ブログ上で 
橋本さんの事を論じて 過去を懐かしんだ事がありましたね
皆確実に旅立って逝きます
この世もあの世も 
センチメンタルジャーニー</
返信する
qpさんいいなあ~ (遠音)
2019-02-01 18:06:02
今月もまたと言うべきなのでしょうが 遠音は特に
今月がいいです。
・人形作家与勇輝氏・・もう数十年も昔
源氏物語の姫君が等身大で展示されました。
札幌の百貨店でした。 いまでもありありと・・
本日のニュースで函館棒二森屋が昨日で閉店と。
奥様のことをふと思い出し・寂しかったのでは無いでしょうか・・駅前にあるだけで絶大なる存在感でした。百貨店全盛時代を知っていますから
文化の一翼を担っていた時代もあったのですが・・奥様に宜しくお伝え下さいまし。
返信する
自然にあの世に逝きたい❢ (ふじのりんご)
2019-02-01 21:17:06
デ某さん、こんばんは(^^)/
同じ年代の孫を持つ身として 言わせて下さい。
わずか10年 生きた子供が、父親から虐待を受け
周りに必死の助けを求めているのに、、
悲惨な結果に
余りに苦しくて悲し過ぎますネ 胸がえぐられました ❢

親しい人、覚えのある人との別れも寂しいですね~

最後に『島唄』で少し未来を見せて頂きました
返信する
Re : ふきさん (デ某)
2019-02-01 23:42:35

ふきさん
コメントありがとうございました

> 橋本治さんが旅立たれ...70歳での旅立ちは今の時代 早すぎ...切ない思いでいます

近い世代とは思っていましたが、享年を知り改めて心を寄せました。
彼の最近のものと思われる容貌に(自身を棚に上げ)「トシをとらはって」と思いましたが、
仰るとおり 早過ぎる旅立ちではあります。

> 一度ブログ上で橋本さんの事を論じて 過去を懐かしんだ事がありましたね

そうでしたか...それは失念していました。
4年余り前に論じた拙ブログのURLを貼っておきます。
この時、彼の「その後」の業績に無知でしたから結構!クサシテいるのが悔やまれます
https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/e21d6e9b9303de5512b82db353fc01ca

> 皆確実に旅立って逝きます
> この世もあの世も センチメンタルジャーニー

今ちょうど膵臓がんで亡くなった中島梓『転移』を読み始めたところです。
こんな一節があります。
『これまで生まれてきた人間はすべて死んだのだ。それをどうして怖れ拒むのか。
『死んではならない、無名ではいけない、有名で健康で不死でなくてはならぬ、
 と言わぬばかりの西欧文明の人間至上主義が私は恐ろしい』と。
返信する
Re : 遠音さん (デ某)
2019-02-02 00:09:51

遠音さん
コメントありがとうございます
お元気そうで何よりうれしいです 

> 遠音は特に今月がいいです。
> 人形作家 与勇輝氏・・もう数十年も昔 源氏物語の姫君が等身大で展示されました。

与さんの作品に初めて接したとき...一瞬!固まってしまいそうな強烈な印象がありました。
3月のQPカレンダーも与勇輝さんの画風で描かれています(特集でも組みましょうか)

> 本日のニュースで函館棒二森屋が昨日で閉店と。
> 奥様のことをふと思い出し...寂しかったのでは無いでしょうか

妻に言いましたら、函館の人はみな「いずれ...」と思っていたようです。
「中心街が移り駅前に人が来なくなったからね」「これで駅前から百貨店はなくなりました」と。

> 駅前にあるだけで絶大なる存在感でした。
> 百貨店全盛時代を知っていますから...文化の一翼を担っていた時代もあったのですが
> 奥様に宜しくお伝え下さいまし。

お心にかけてくださり感謝しています。
今は五稜郭の近くに実家がありますが、結婚した当時の実家は函館山近くの十字街でした。
その当時も十字街の百貨店がなくなり水道局の庁舎になっていました。
歴史的にその頃からつづく流れのようです。

少し覗きましたら(笑)...帰ってこられたのですね。楽しみがふえました
返信する
Re : ふじのりんごさん (デ某)
2019-02-02 00:25:39

ふじのりんごさん
コメントありがとうございました

> 同じ年代の孫を持つ身として 言わせて下さい。
> わずか10年 生きた子供が 父親から虐待を受け周りに必死の助けを求めているのに悲惨な結果に…
> 余りに苦しくて悲し過ぎますネ 胸がえぐられました ❢

私の孫娘のお年頃...心がちぎれました。
父親も然りながら、教委のしたことが事実であれば、教委・学校も悲劇の加害者だと思います。
幼い子の絶望を思うと...言葉を喪くします。

> 親しい人、覚えのある人との別れも寂しいですね~

年々そうした別れが重なる年頃ではあります。
そうした年月をへて自ずから覚悟ができてくるのでしょうか...。

> 最後に『島唄』で少し未来を見せて頂きました

「島唄」の他にも、「風になりたい」「この街のどこかに」「夢から醒めて」など...。
曲も然りながら、私は歌詞にこころ衝たれるところがありました。

沖縄は、今日も明日もなお茨の道かと思います。
「人々の血を花に咲かせた」と形容される真っ赤なデイゴの花が、
戦禍ではなく希望の情熱の深紅となりますよう願っています。
返信する
島唄 (リーのママ)
2019-02-02 11:42:22
島唄っていいですよね。
下の子が中学生の頃、文化祭で息子の友達がこの歌を熱唱して、初めてこの歌を知りました。しみじみと、また聴くことができました。ありがとうございます。

逝く人と言えば、お隣のおじさんが1月に亡くなりました。父と同年代の高齢者が多い住宅地なので、亡くなったり入院したまま帰ってこなかったり、いつの間にか売家の看板が出ていてびっくりすることもあります。
反対側のお隣も、一昨年おじさんが亡くなり、おばさんが独り暮らしをしていましたが、認知症がすすんだようで、一時入院させましたとお子さんが挨拶に来られました。
その後、退院したのかどうか?

50年ほど前に作られた住宅地は、道が細くて車社会に適応できていません。
空き地になってずいぶん経っても売れる気配のない土地もちらほら。

駅の近くは開発されてマンションや住宅がどんどん建っているのに、我が家のあたりはさびれるばかりです。バスも通わず、駅やスーパー、コンビニも歩いて15分。コンビニとは言えない~といつもぼやいています。
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タイムカプセル (風のフェリシア)
2019-02-02 14:13:36
与勇輝氏の人形はいいですね~。タイムカプセルに乗って昭和初期に戻ったような世界が拡がります。
遊び疲れてお姉ちゃんの背中で寝てしまう子、
お風呂を沸かすお手伝いで顔をすすだらけにした子。

ソニンって、あのソニンですか?(良くわかる話^^)。息子が仕事でご一緒させてもらったことがあります。
返信する
Unknown (mikihana)
2019-02-02 21:25:26
お出かけになったコンサートで
偶然、知り合いの方たちに会ったのですか!
やっぱりご縁があるのですね。
趣味も似るというか、
感性が近いのかも知れません。

与勇輝さんの人形館が河口湖の近くにあります。
私は前を通過するだけのですが
機会があればぜひお出かけ下さいませ。
返信する
Re : リーのママさん「島唄」 (デ某)
2019-02-02 22:40:46

リーのママさん
コメントありがとうございました

> 島唄っていいですよね。
> 下の子が中学生の頃、文化祭で・・・初めてこの歌を知りました。
> しみじみと、また聴くことができました。

沖縄の独特の節まわしに宮澤和史の詩と曲が素晴らしく調和しています。
『でいごの花が咲き風を呼び嵐がきた・・・くり返す哀しみは島わたる波のよう』。
短い言葉とメロディにしみじみと沖縄の歩みと心を思います。

> 逝く人といえば・・・亡くなったり入院したまま帰ってこなかったり、売家の看板が・・・
> 反対側のお隣も・・・独り暮らしをしていましたが、認知症がすすんだようで一時入院・・・

それが・・・ごくごく当たり前の光景になりました。
施設も制度も、心構えも心配りも、スタッフも家族も・・・何もかも遅れ不十分ですね。

> 50年ほど前に作られた住宅地は、道が細くて車社会に適応できていません。

わが郷里も車一台がやっと通れる細道がたくさんあります。
1~2mセットバック(供出)をとの市の要請に快諾しても、全世帯合意が至難の由。
「先祖代々の・・・」との釈明に、エゴとは言い切れませんからねぇ。

> 我が家のあたりはさびれるばかりです。
> バスも通わず、駅やスーパー、コンビニも歩いて15分。コンビニとは言えない~と・・・

わが郷里では市の超小型バスが市内一円を巡回しています(百円。高齢者無料パス有)
なぜかコンビニは結構!ありますし、お医者さんも不相応なほど多いのですが、
魚屋さんも八百屋さんも酒屋さんも雑貨屋さんも・・・商店と言う商店が殆ど店を畳みました。

日本の風景が変わるとともに 日本人の心の風景も変わって行くことでしょう。
現状を真摯に見つめ制度を変えるより、机上で事実を作り変える役人が増えます
まともに報じない新聞TV、まともに考えない国民(選挙民)も増えそうです
もう一度!暗い時代が来るのを避けられないように思われ悲しくなります
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