デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、 吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

また 天にひとりを増しぬ(腎がんのメモリー40)

2017-06-30 02:16:05 | 腎ガンのメモリー
 そのあとがある  大切なひとを失ったあと  もうあとはないと思ったあと  すべてが終わったと知ったあとにも  終わらないそのあとがある    そのあとは一筋に  霧の中へ消えている  そのあとは限りなく  青くひろがっている  そのあとがある  世界に そして  ひとりひとりの心に       ・・・・・・ 谷川俊太郎「そのあと」より ・・・・・・    ※ 申し訳ありません。 . . . 本文を読む

ロクニーサン

2017-06-23 17:34:21 | 新聞・TV・映画・舞台・書籍etc.
 今月初め、学生時代の友と琵琶湖畔の別荘に集いました。同じ事をなんど言っても「旧~っ!」「耳にタコ!」と言われない心地良さに(笑)記憶は時空を超えて遡ります。下の写真はその琵琶湖畔にある パン屋さん&テラス風喫茶 より眺めた湖と比叡の山並です。  ロクニーサン・・・ロクテンニーサン・・・6.23・・・1960年6月23日。日米新安全保障条約の批准書が交換され条約は正式に発効しました。この条約 . . . 本文を読む

同行せず!(吾輩も猫である146)

2017-06-21 17:02:19 | 吾輩も猫である
  こころざしを果たして いつの日にか帰らむ 山は青きふるさと 水は清きふるさと  主人は「ふるさと」の3番の歌詞にいつも声を詰まらせる。青雲の志はそれなりにあったであろうに、果たせぬまま還暦を過ぎ やがて古希を迎える。父親の遺品に向かい 母親の繰り言に耳を傾け 旧き友を訪ね 海辺に遊び 山を眺め・・・半生を顧みては悔恨にくれる。  細君が何かと疲労困憊ゆえ今回は主人のみ帰省。お蔭で吾輩は主 . . . 本文を読む

治るものを死なせないで!(腎がんのメモリー39)

2017-06-16 23:25:09 | 腎ガンのメモリー
 野際陽子さん逝く  野際陽子さん。往年の名優の晩年を描く「やすらぎの郷」(テレ朝系)でお元気な姿を見ていました。亡くなられたとはとても思えません。私の高校生の頃、連ドラ「赤いダイヤ」で男を手玉にとる女狐役に惹かれました。"肺腺がん" の由。心よりご冥福をお祈りします。       勝俣範之医師・・・がん学界のビッグネーム  総合診療医「ドクターG(ジェネラル)」をご存じですか? 毎回カリスマ . . . 本文を読む

過去は変えられませんが・・・

2017-06-14 16:07:36 | 新聞・TV・映画・舞台・書籍etc.
 シマに「吾輩も猫である」を書くよう命じましたが、横を向かれました。妻が2週間、函館に介護帰省しているのが余程!淋しいようです。朝、この季節にしては肌寒く、シマはベランダの陽だまりに・・・。「何してる?」 と訊くと 「ガーデン・ウォッチング!」  「どの花が気に入った?」。「さぁ。丹精こめたのは誰ですかねぇ」。なんという生意気な言いぐさ。「毎日、水を遣ってるのは誰か、知らんのか?」。「知って . . . 本文を読む

祈り(腎がんのメモリー38)

2017-06-07 14:32:11 | 腎ガンのメモリー
 今日(6/7)の朝日新聞に 「抗がん剤選択のポイント」 と題した特集記事。その焦点は 「高齢のがん患者の場合」 にありました。1年間にがんと診断された約90万人のうち7割が65歳以上、また4割は75歳以上であり、今後さらに増えると予想される由。  当然のことながら、自宅であれ病院であれケアする配偶者も高齢です。その子ども世代の多くは現役ですから、終日のキメ細かいケアは出来ません。そして高齢 . . . 本文を読む

サバイバーズ・ギルト

2017-06-04 01:32:39 | 新聞・TV・映画・舞台・書籍etc.
 方々のブログで「紫陽花が咲いた」と。で、わが庭を探索すると(探索するほど広くないが・・・)確かに咲き始めていた。つい先日まで咲き誇っていたバラはみな枯れてしまっていた。まことに美人と花の命は果かない(最近は元気で長生きの美人も多いが・・・)  私は団塊の世代の真っ只中、戦争を知らない世代である。それでも数!が多いゆえ受験戦争は熾烈だった。苦学というほどではなかったが、いつも腹をすかし花より団子 . . . 本文を読む

六月・・・代書屋物語

2017-06-01 15:48:54 | 新聞・TV・映画・舞台・書籍etc.
 毎月UPしているQPカレンダー、水辺に咲く「つゆ草」(紫陽花にも見えます)が描かれています。6月は梅雨時なのに「水無月」・・・実は「無」は「の」に相当する連体助詞、すなわち「水の月」です。強くなる陽ざしと水に・・・花々はひときわ彩やかに咲き誇ります。        文章を書こうとすればPCに向かいワード打ち。そんな時代に、小川糸さんのベストセラー「ツバキ文具店」がTVドラマ化されました。鎌倉 . . . 本文を読む