デ某の「ひょっこりポンポン山」

腎がんのメモリー(術後10年クリアーし"卒がん")、海外旅行記、　吾輩も猫である、人生の棚卸しなど。

吾輩の徒然なる日々

2019-02-19 16:53:17 | 吾輩も猫である
　久々に雨がそぼ降っている。ほんとは窓際で日向ぼっこなどしたいのだが、止む無くナニゲに雨の庭を眺めていた。と、主人『たまにはなんか書いたらどや？』。無視するとまた「カワイゲのないやつ！」と言われる。まあそんなワケで久々にＰＣに向かった。

　　　　

　それにしても どうよ！ 節分の日だからって吾輩にこんな悪戯をする主人。さすがに細君は「厭がってるやないの！ やめなさい！」。そう言われても「へへへっ」と妙に屈託ない主人。思うに、主人の品格は年々化している。いや、もしかして･･･始まった

　さて、ナニを書こうか。外に出ることのない吾輩、まどろむか本を読むか主人とＴＶを視るぐらい･･･おぉ そうだ！ＴＶの連ドラについて書こう。かつて１クール１３回だった連ドラも此頃は全４回だとか、長くてせいぜい１０回。評する間に終わってしまうが･･･。

　　　　
　　　　　　　　新聞記者(左：玉木宏)とその恋人(比嘉愛未)そして花形若手棋士 …「盤上のアルファ」

　４回で終わるＢＳプレミアム「盤上のアルファ～約束の将棋～（日曜22:00～）」。新聞記者（玉木宏）とその恋人（比嘉愛未）が主役に見えて実は舞台回し。プロに一歩手前の三段リーグ（大相撲で言えば幕下）を越えられない落ちこぼれ棋士（上地雄輔）が隠れ主役。

　十両にならないと「関取＝一人前」とされない力士と同様、将棋でも４段にならないとプロ棋士として扱われない。しかも２６歳までに４段になれなければ棋界を去らねばならない。唯一の例外はアマ棋戦で優勝し三段リーグ編入試験に合格、再挑戦する道のみ。

　その再挑戦にまつわるドラマの第１回が「リターンマッチ」、更に「カド番」「買収」とつづき最終回「さらば友よ」。既に三回まで終わり今度の日曜が最終回である。１６歳にして七段の藤井聡さんが目立つ棋界だが、三段リーグの人間模様こそドラマかな。

　　　　
　　　　　　　　　　　黒川弁護士（坂口健太郎）と和倉弁護士（川口春奈）…「イノセンス」

　最近の連ドラは「二重の展開」が多い。日テレ(読売)系「イノセンス～冤罪弁護士」(土曜22:00)とＴＢＳ(毎日)系「グッドワイフ」(日曜21:00)はどちらも弁護士モノ。毎回完結する話と毎回少しずつ謎が解き明かされる話が平行して展開するところがよく似ている。

　刑事裁判は有罪率９９.９％と圧倒的に検察優位。検察は被疑者を拘束し強制捜査できるのに対し 弁護側は被疑者との接見も限られ後手！しか踏めない仕組みだから無理もない。冤罪が生まれる所以だが、それだけに黒川弁護士が無罪！に導くプロセスが痛快だ。

　刑事裁判の決め手は物証と科学鑑定。弁護士の弁舌だけでは無罪は得られない。そこで登場するのが大学理工学部の秋保准教授（藤木直人）の実証実験による無実の証明。現実にはその時間も費用も確保し難く、弁護側が敗けるのは当り前 というところが怖い。

　そうした一話完結とは別に、黒川はなぜ弁護士を志したのか。黒川の父親（草刈正雄）で現職の最高検次長検事との父子の確執は何なのか。毎回少しずつ解き明かされるが、間違いなく最終回までひっぱられる。たぶん大きなどんでん返しがあるんだろうなぁ。

　　　　
　　　　　　特捜部長から被疑者となった蓮見（寿沢敏明）と妻で弁護士の杏子（常盤貴子）…「グッドワイフ」

　同じ弁護士モノでも「グッドワイフ」は、民事による弁護士事務所間の争いが焦点で、綿密な調査がモノを言うところは共通するが、刑事ほどにシロクロ＝勝ち負けが鮮明ではない。一話完結で人間と組織の裏表を暴くのが面白い。面白いが、スッキリはしない。

　そのスッキリしないところが面白いと言えば面白い。主役が誰なのかよくわからないが、主婦から弁護士に戻った杏子（常盤貴子）と同僚の多田弁護士（小泉孝太郎）が一話完結の中では主役。多田が学生時代から密かに杏子に恋しているところが色付けかな？

　「民事」の一話完結と平行して毎回少しずつしか解き明かされないのが「刑事」。杏子の夫 壮一郎（唐沢寿明）が地検特捜部長から引きずり降ろされる。政界がらみの疑獄事件を密かに捜査中、政界の黒幕の罠にはめられた･･･らしい？ところが前回までの到達点。

　その「刑事」では壮一郎と杏子が主役を演じる。「イノセンス」も「グッドワイフ」もＷで展開する分、主役がしきりに入れ替り欲張りな配役となっている。それで視聴率が取れれば！だろうが「イノセンス」８.７％、「グッドライフ」９.７％とは、お気の毒。

　　　　
　　　　　　　　　　　　　　金栗四三（左：中村勘九郎）とその兄（中村獅童）･･･「いだてん」

　そうしたＷの展開が流行りなのだろうが、最たるものがＮＨＫ大河「いだてん」。展開が目ま苦しくて･･･疲れる。宮藤官九郎の脚本がコリ過ぎなのか金栗四三を演じる中村勘九郎が頑張り過ぎなのか･･･疲れる。もう一人の主役が出てくると更に･･･疲れるだろう

　ここで懐かしい　Simon ＆ Garfunkel「Mrs. Robinson」を聴いていただこう
　総じてありふれた詞だが『Jesus loves you more than you will know』の一節が出色！
　『神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている』と。




【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である～40　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である～80　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81～140　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141～　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい（57～） http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい（～56） http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・ＴＶ・映画etc.　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ　http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c


14 コメント

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私も『いだてん』疲れる (沙羅)
2019-02-19 18:47:29
他のドラマは見ていないので『いだてん』についてだけ。
テンポが速すぎて疲れる。
速すぎるから登場人物の心情などが描写されていないから薄っぺらい印象しかない。
展開の面白さがクドカンの身上なんでしょうが、大河ドラマ好きの高齢者はついて行けない、面白さが解らないドラマです。
大河ドラマを『花の生涯』から少々面白くない年でも見続けた私もついにリタイア。
これは私的には「事件です！」
若い人にはいいと思うドラマなのでしょうか？
そもそも若い人は大河ドラマは見ない。
中村勘九郎も演出の通り演じているのだろうか？
頑張りすぎで空回り。

もうじっくりとは見ないと決めたが、長年の習慣は依存症のようになっており、ちらちらとは見るかも。

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デ某さまへ (くりまんじゅう)
2019-02-19 19:11:58
節分の鬼のお面が誂えたように彼に似合っています。
私も他のドラマは観てなくて『いだてん』だけでしたが
↑の方が言われるように私にもイマイチ良さが分からずそのうちに
軌道に乗ると期待はしていますが視聴率も悪いと聞きました。

サイモン＆ガーファンクルの懐かしいミセス・ロビンソン
美しいハーモニーです。『卒業』を観たのは私が高校を
卒業した年で　若くピカピカのダスティン・ホフマンが
妖艶なミセス・ロビンソンに誘惑され大人の世界を知っていく。

昼下がりの情事のあとロビンソン夫人がものうげに
ストッキングをはく姿を当時18歳の私はドキドキと観たのが
もう50年以上昔になりました。劇中流れたスカボロウフェアも好きな曲です。
『神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている』
最近の私はひがみ根性を増殖しておりましたので心に沁みます。
返信する
Re : 沙羅さん「私も･･･疲れる」 (デ某)
2019-02-19 23:16:37

沙羅さん
コメント早速にありがとうございました

> 『いだてん』･･･テンポが速すぎて疲れる。
> 速すぎるから 登場人物の心情などが描写されていないから 薄っぺらい印象しかない。

あの時代、日々のテンポはぐっと遅い筈なのに ドラマの展開のなんとまあせわしないこと！
「登場人物の心情」は、描写されるどころか寧ろ捨象されている感じです。
脚本も演出も、表情と呼吸とアクションで表現したいことはわかります。
でも時代が刻んでいるテンポに逆らってはうまく行かないでしょうね。

> 展開の面白さがクドカンの身上なんでしょうが、
> 大河ドラマ好きの高齢者はついて行けない、面白さが解らないドラマです。

まあクドカンのカン覚としては あぁなるんでしょう。
赤穂浪士の「おのおのがた、いざ！」を子供の頃に視ていた世代としては最早！限界？(笑)

> 大河ドラマを『花の生涯』から少々面白くない年でも見続けた私もついにリタイア。
> これは私的には「事件です！」

私はもう少し粘ってみようと思います。
最後は　もう降参！ 堪忍～っ！　かもしれませんが、事件になるかどうか 実験！してみます。

> 中村勘九郎も演出の通り演じているのだろうか？ 頑張りすぎで空回り。

大阪局の鷲田めるろ氏はじめ時代を読める演出陣をもっと使うべきでしょうね。
ＮＨＫの「若い人の起用法」には、なんか大きな考え違いがあるようです。

> もうじっくりとは見ないと決めたが、
> 長年の習慣は依存症のようになっており、ちらちらとは見るかも。

それって　沙羅さん心の未練でしょう 大河～恋しい～ 飽きた～の宿～ とか？
返信する
Re : くりまんじゅうさん (デ某)
2019-02-19 23:23:33

くりまんじゅうさん
お訪ね＆コメントありがとうございます

> 節分の鬼のお面が誂えたように彼に似合っています。
実は誂えた...んなワケありませんよね
最初、眼が隠れるようにかけたものですから、シマはそれはもうパニクって...。
それがほんと！可笑しかったのですが、妻にはたしなめられてしまいました

> 私も...『いだてん』だけ
> イマイチ良さが分からず そのうち軌道に乗ると期待していますが 視聴率も悪いと聞きました。

視聴率は９％あたりを低迷し、いずれ歴代最低を記録しそうだとのこと。
長年の大河ファンとしては如何にも「退けどき」が難しい「い～だ！てん」。

> サイモン＆ガーファンクルの懐かしいミセス・ロビンソン
> 『卒業』を観たのは私が高校を卒業した年
> 若くピカピカのダスティン・ホフマンが妖艶なミセス・ロビンソンに誘惑され大人の世界を...

でしたよねぇ
京都の今はもうなくなった映画館で観ました。
ロビンソン夫人だとか「昼顔」のカトリーヌ・ドヌード、否！ ドヌープだとか
若かった私の眼（心？）には毒でした...。

> 昼下がりの情事のあとロビンソン夫人がものうげにストッキングをはく姿を
> 当時18歳の私はドキドキと観たのがもう50年以上昔になりました。

そのあたり...私の場合は
エレーンがベンジャミンに「ゲット・アウト」と大声で怒鳴るシーンにたじろぎました。
「アメリカの女性はみんな凄いんやなぁ」と。

>> 『神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている』
> 最近の私はひがみ根性を増殖しておりましたので心に沁みます。

この一節にはそう注目もせず知らない！に近かったと思います。
あるとき その一節が急にびぃ～ん！と心に響き、
初めてその歌詞の存在とその思いを認識しました。
以後 歌詞に注目するようになりました。
それにしても　国内外を問わず方々！しばしば！旅に出られるくりまんしせゅうさん、
「ひがみ根性」だなんて ゼイタク過ぎま～す。
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シマ君のお出まし☆ (ふじのりんご)
2019-02-20 10:16:31
デ某さん、お早うございます(^^)/
近頃の連ドラ、朝ドラ、大河ドラマ 面白くないです
見たくもない・・
特にNHKの番組、力が入ってるのは分かるけど
勘九郎さんが気の毒になります
・科捜研の女・視聴率がいいのか 真似てトレース科捜研の男・・見たくもない ❢

シマ君に色いろ語らせる、デ某さんの方が余程面白いです
面白い見ごたえのあるドラマ、待っています。
返信する
歳の所為で・・ (ムベ)
2019-02-20 15:56:48
「いだてん」は、足が回るロゴが気持ち悪くていきなり落伍しました。
我が輩さんの解説に、最近ちゃんと見ていないなぁ・・と反省です。
大雑把な私には、まず題名がややこしくて覚えられず、あれこれ見かけては挫折してごっちゃになっています。

イソジン買いました。効いているような気がします。でも、こんなにしつこいのどの不調は始めてです。
返信する
スルーしてすみません (ムベ)
2019-02-20 16:07:52
「神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている」

「知っている！」と口に出して、「だからイエスさまが来てくださった」
と心で言っも、文字にしないと伝わらないですよね・・。
本当は神さまの甘さを味わっていました。感謝します。
返信する
Unknown (Anne)
2019-02-20 20:48:45
しまちゃんったら赤鬼さんにされちゃったの？
圭佑は私が行事とか流行を全然気にしないから、豆や恵方巻もないけど、鬼もないよ～(*^-^*)
バレンタインも・・・
一年中殆ど無視で自分のしたいことだけしているから(笑)

しまちゃんはドラマもたくさん一緒に見ているの？
私が全然見たことないドラマばかり！

でも、Simon ＆ Garfunkel「Mrs. Robinson」はよく知っているわあ(^O^)
ただ意味なんて考えて聞いたことが無かった！
『神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている』
これは響くわあ！
割と偶然とか閃きとかシンクロニシティとか多くて、私の周りの人も驚く位だから、いつも神様に感謝しているし( *´艸｀)

何だか改めてお礼を言いたくなった～ヾ(≧▽≦)ﾉ


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Re : ふじのりんごさん「シマくんのお出まし」 (デ某)
2019-02-20 21:01:47

ふじのりんごさん
コメントありがとうございました

> 近頃の連ドラ、朝ドラ、大河ドラマ 面白くないです　見たくもない・・

総じてＴＶドラマが低調と言われています。
ドラマ(虚構)より事実！のほうがインパクトが強い時代だからでしょうか

> 特にNHKの番組、力が入ってるのは分かるけど
勘九郎さんが気の毒になります

ＮＨＫは取り上げるジャンルも大巾に変えるそうですね。
ますます視聴率中心の番組編成となるのでしょうか。

> ・科捜研の女・視聴率がいいのか 真似てトレース科捜研の男・・見たくもない ❢

弁護士もの、裁判ものは視ますが、警察ものは視ないので...わかりません。
ただ滅多にＴＶを視ない妻「科捜研」きよく視ています。
たぶん...沢口靖子さんのファンだからでしょうね。

> シマ君に色いろ語らせる、デ某さんの方が余程面白いです
> 面白い見ごたえのあるドラマ、待っています。

私は勝手な感想を記しているだけで...
かつて 長編では「私は貝になりたい」
連ドラでは「けったいな人々」「岸辺のアルバム」「オトコたちの旅路」「花へんろ」etc.
名作が多数ありましたね。

Janis Ian " Will You Dance" とともに「岸辺のアルバム」を！
https://www.youtube.com/watch?v=tfep0Ep3FpE

茂木草介さんの脚本と大阪弁の美しさが素晴らしかった「けったいな人々」も。
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010182_00000
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Re : ムベさん「歳の所為？」 (デ某)
2019-02-20 21:17:50

ムベさん
コメントありがとうございました

> 「いだてん」は、足が回るロゴが気持ち悪くていきなり落伍しました。
> 最近ちゃんと見ていないなぁ...と反省です。

ＴＶは愉しむもの親しむものですから...無理することはありセーヌ河ですよ

> まず題名がややこしくて覚えられず、
> あれこれ見かけては挫折してごっちゃになっています。

私はリアル！では殆ど視ません。録画したものを視ています。
聴き洩らした見逃したところはもう一度！　つまらないところは早回しか削除(笑)

> イソジン買いました。効いているような気がします。
> でも、こんなにしつこいのどの不調は始めてです。

イソジンは耐性が出来にくいので効果が高いと思います。
効いていらっしゃれば...良かったです。
でもいつまでもしつこい症状があれば、
やはり口腔外科などで診ていただくこともご検討くださいね。

>> 「神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている」
> 「だからイエスさまが来てくださった」と心で言っても、文字にしないと伝わらないですよね。
> 本当は神さまの甘さを味わっていました。感謝します。

いつも神様とともにあるムベさんらしいコメントですね
Jesus loves Mrs.Ｍube-sann so much！ かな？
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