中年の散歩道

後期高齢者世代、、、そんな親父の街角ウオッチングetc..

呆けと介護と国

2007-01-13 13:19:50 | Weblog

親しい友人の母上のことだが、昨年のお盆の頃は、腰が痛い、膝が痛いだが、未だ頭はしっかりしているとメールにあった。
昨年の秋も深まった頃、どうにも歩行が苦痛となったとのことで、車椅子の時間が多くなり、介護の関連でひと月ほど施設にショートステイした。
結果は、ベッド生活が大半となり家事もしない生活ゆえに、加速された呆けの症状が現れてしまったとは、最近のメールである。
友人の母上は、88歳、離れて住む私の母は今度93歳となる。幸いにして、呆けは無いが、老化は進んでいる。今や完全に、老々介護を目前にしている。

件の友人の父上は、沖縄戦で亡くなった。友人が生まれたばかりで出征しているので、彼は父親の顔を知らない。
防衛庁が省に昇格した。硫黄島の戦いが、外国映画として上映されている。司令官だった栗林中将について、最近号の文春が取り上げている。
新大臣の笑顔がやたらと目立つ。
新婚で夫を失った若妻が、小さい政府?を目指し進んでる嵐の中で介護を受ける身となった。それを、介護する息子も65歳となり、老人の仲間入りした。その一方で年金や介護の福祉政策は後退する一方である。

若い人達に言いたい。私も体験としての戦争は知らない。しかし、軍隊は国民を守った例が無いことを知っておいて欲しい。外国も含めて稀有な例より無い筈である。攻撃や侵略は出来るが、残念ながら最初に逃げるのが軍隊なのだ。
しかし、残念ながら話しても分からない民族がいることも事実であり、この狭間を埋める方法は、我々にとって永遠のテーマなのかも知れないが、しっかりと考えて欲しい。第一線で戦うのは、若い人達なのだから。

果たして日本は単一民族なのだろうか?アメリカに媚びる、中国にすり寄る、北朝鮮に詣でる、これら全ては、DNAのなせる仕業と考えるた時、瞬間的には何かしら得心したのだが、、、
そう言えば、「昔アメリカは日本だった」とする、本を読んだ記憶がある。

さておき、友人の母上のような境遇の方は、沢山いらっしゃる。犠牲や困難辛苦は戦闘だけで無い、空襲もまた然りである。その戦後の経済復興に尽力した世代もまた、戦士ではあるまいか。
今や、「楢節考」と退廃の日本列島。老人と子供に優しく無い国家は、果たして守るべき国家かと自問自答。
交通量の多い道を渡る老人の、手を引いてお手伝いすること位より出来ない自分としては、深呼吸するのみである。

 

 

コメント
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