今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

奥武蔵の旅3:顔振峠~越上山

2014年03月23日 | 山歩き

彼岸過ぎのうららかな日曜。好天が約束されているので、日帰りでどこか歩きに行きたい。
頭に浮かんだのが、奥武蔵の顔振(かあぶり)峠~越上(おがみ)山の稜線。
ここは西武線の吾野(あがの)が登り口で、越上山は越生(おごせ)町にあり、越辺(おっぺ)川水源の山。
こう書けば我がブログの読者なら、察しがつくだろう。
そう、今月の記事「奥武蔵の旅1」(3月4日)と「奥武蔵の旅2」(3月14日)の旅先の双方に関係する、それらの中間地帯なのだ。
本来ならこの地は奥武蔵1の2日目に訪れる予定だったが、2日目は雨天だったのでそのままむなしく帰宅した。
奥武蔵2で越生を訪れた時、越辺川の源頭に登り損ねた越上山が端座していた。


そして、どこに行こうかと思った時に、その山が真っ先に思い浮かんだ訳だ。
これは心理学的にいうと、「ゼイガルニク効果」(やり残した行動はやり遂げた行動より想起されやすい)という。
やり残した行動に対する心的緊張が解除されていないためだ。

というわけで、わが心に残った心的緊張を解放すべく、西武池袋線に乗り、吾野で降りた。
今日は、12km・4時間の山歩きなのだが、昼食・行動食を用意していない。
車内ですませた朝食は申し訳程度にコンビニのおにぎり1個。
なぜ、空腹のまま山に入るのかというと、顔振峠の茶屋で、展望を満喫しながら、そばを食べる予定だから。
このような暴挙は、山を舐めている行為としてタブーなので、皆さんにはお勧めしない。
実際私も痛い目にあう。

樹林帯を歩いて、急に天井が抜けたような顔振峠に到着。
武甲山から奥多摩、丹沢、そして富士も見える大展望(写真は武甲山方面)。
峠上には茶屋が3軒あり、一番手前の「平九郎茶屋」に入り、”山菜そば”を注文(手作りの漬物を出してくれる)。

大展望の写真を撮って、すぐ上の見晴台(雨乞い塚574m)に登る。
ここは北の越生・関東平野側が開けるが、高い山の多い南側は見えなくなる。
写真を撮るなら茶屋の前が一番。
峠から東に向って林道と山道を進み、本道からちょっとはずれた越上山(567m)に登る。
山頂は樹林に囲まれ展望はない。
この山は双耳峰で(写真)、その個性的な姿は遠く高崎線・上越新幹線の車窓から指摘できる。
だからいっそう登りたかった。

そして東南に向って冬枯れの疎林(上写真)の中を進み、「ユガテ」という山上の集落を抜けて、重要文化財の阿弥陀堂のある福徳寺に降り、東吾野駅に着いた。

ユガテからの下りで、なんと左膝(膝関節症でない方)がおかしくなり、下ることが困難になった。

これはかつても経験しており、筋肉の使いすぎで、収縮しなくなるのだ。
たいてい長い下りでなってしまう。
以前は日本アルプスの3000m級の山の下りでなったものだが、奥武蔵の初級のひだまりハイクでなるなんて、みっともない。
最初は下りだけが困難だが、悪化すると膝が動かなくなり、前進そのものができなくなる。
今回は浅い山で、しかも下りだけが困難で、山を下りた後の平坦な道は平気だったが、
山奥だったら遭難ものだ。

今回なった理由は、そばを食べた後、まったく休憩をとらずに歩き続けたためだ。
低負荷の持続だったので、筋肉疲労の自覚症状がなく、ダメになるまで気づけなかった(マラソン競技でも発生する)。
やはり、食糧を持参して、所々で休憩をかねてエネルギー補給をすべきだった。
山を舐めた報いを受けてしまった。


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