飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

4.売上50%UP作業計画(11)

2016-06-09 08:30:38 | サブリース事業

                 売上UP以依頼は
                  早めの相談が より 効果的です

 

           

           

          

           ネットの本質          new
                        破壊的なイノベーション  連載中(13)

           仮想化が加速すると

          仮想化はシェアの獲得もデジタルパワーで加
          速してしまう。結果として、グローバルマー
          ケット(世界市場)で情報通信分野において
          プラットフォーマーと呼ぶにふさわしい日本
          企業は1社も存在しない。威勢良く見える日
          本の会社があっても、それは日本語圏だけで
          の話だったりするのは読者がよくご存じの通
          りだ。いずれにしても「本当に働いている人
          」よりも「働く人をデジタルとインターネッ
          トでサポートする人」のほうが儲かるという
          のは、なんとなく理不尽な気がしないでもな
          い。中年起業を目指すメディア的には「他か
          ら攻撃される可能性が低い、ものすごく小さ
          なプラットフォームを作れ」がアドバイスに
          なるのだが、これはまた別の項で書くことに
          する。
          (次回 最終回に続く)

 





           ネットの本質          
                        破壊的なイノベーション  連載中(12)

           プラットフォーマーが潤う

           仮想化は原価率を劇的に下げる。従ってど
           んな業種の経営者も、そしてこれから起業
           する人も、好むと好まざるとにかかわらず
           武器にせざるを得ない。例えば、前述の民
           泊も実は昔からよくある制度に過ぎないの
           だが、これにインターネットと情報通信技
           術──具体的には、標準化された検索技術、
           データベース技術、予約システム、ブラウ
           ザというアプリケーションなどが結合する
           と、オーダー数が桁違いになる。結果的に
           一泊あたりのコスト(原価)をぐんと下げ
           ることになるので、人気のある民泊は笑い
           が止まらないという状態になり、近傍にあ
           る高級ホテルは閑古鳥が鳴くであろう。そ
           んなに大繁盛する民泊を運営している人が
           本当に幸せなのか、という議論はとりあえ
           ず脇に置いておく。この場合、本当に儲か
           るのは部屋を提供する当事者ではなく、民
           泊予約受付システムを主宰している事業者
           である。これを「プラットフォーマー」と
           いうイヤらしい言葉で呼ぶ人もいる。店子
           がプラットフォーマー(主宰者)より儲か
           るということは、基本的には、ない。民泊
           においてはAirbnbがおそらく圧倒的なシェ
           アだろう。
           (次回に続く)

      


 

           


           ネットの本質          new
                        破壊的なイノベーション  連載中(11)

 

           仮想化で失われるものと得られるもの

 

           テレビ会議(telepresence)も「会議してい
           るということにしておこう」という一種の仮
           想化である。しかしこの仮想化は、たくさん
           の大切なものを削ぎ落とし過ぎてしまった。

 

           「居眠りしている隣の同僚」「張りつめた緊張
           感」「ディスプレイの外にある光景」「外を
           バイクが通過していく音」といったものがば
           っさり切り捨てられている。

 

           議論(=言語を利用した論理的な交渉)の本
           質的な内容は伝わっているではないか、と開
           発者は言うが、この開発者は会議の本質が議
           論の中身ではなく、同じ時刻に同じ場所に集
           合するという態度の中にある、ということが
           わかってない。

 

           地方に本社を構える中小企業の社長が頻繁に
           東京を訪れざるを得ないのは、テレビ会議が
           会議にならないことを知っているからだし、
           あまり人望のない専務が「俺はそんなことは
           聞いてない」と言って拗ねてしまい反旗を翻
           すなどという茶番がこれからも続くのは、自
           分の部屋まで根回しに来てくれなかった寂し
           さの裏返しである。もっとも、こういう専務
           こそ真っ先に仮想化したほうがいいような気
           もする。
           (次回に続く)





            ネットの本質             
                        破壊的なイノベーション    連載中(10)

           仮想化作業を行う人のセンスが悪いと

           逆に仮想化作業を行う人のセンスが悪いと、誰も
           使わないということもある。設営するのに3時間
           もかかるが猛烈に頑丈なテントを開発してしまっ
           た製作者は、良心的ないい人である可能性は高い
           が、ビジネスセンスが完全に欠落している。そん
           な面倒くさいものは誰も使わないからである。

           仮想化においては、正しいか間違っているかとい
           う倫理よりは、便利か不便かという感情が優先し
           てしまう。
           (次回に続く)

 




            ネットの本質             
                        破壊的なイノベーション     連載中(9)

            デジタル・データが仮想化を劇的に加速させた

            ただし、仮想化は割と最近になって、インター
            ネットを含む情報通信技術によって劇的に加速
            された、というのが第二幕である。2番目に重
            要なポイントがこれだ。

            なぜとんでもなく加速されるのかというと、そ
            の安っぽいルールに則って運んでいるものがデ
            ジタル・データだからだ。デジタル・データに
            は見逃すことができない3つの特徴がある。

            複製(コピー)してもまったく劣化しない
            複製(コピー)するコストはゼロとみなせる
            搬送は瞬時に完了し、運賃は事実上無料である

             ヤマト運輸あたりが聞いたら悲鳴を上げそうな
            特徴である。

            手紙を書いて、
            封書に入れて、
            切手を貼って、
            ポストに投函すると、
            郵便局員がバイクでやってきて、
            郵便局に集めた後、
            トラックに積んで、
            局間を移動して、
            別の郵便局員がバイクで配達してくれる

             これらを事実上タダで行うのがインターネット
             メールだ。配送料がほぼ無料とみなせる上に、
            数万人くらいまでなら瞬時に届くという、情
            緒もへったくれもない破壊的仮想化世界(空
            間)なのだ。

            デジタル・データをインターネットというプ
            ロトコルで運ぶ仮想化作業に課題があるとす
            れば、この仮想化のプロセスにおいて剥がれ
            落ちてしまったものの中に本質的なものがあ
            った可能性に気づきにくいということだ。利
            便性がそれを隠蔽してしまうのである。前述
            のインターネットメールにはない効能が、特
            に手書きの手紙にはあることくらいは誰もが
            わかっていることだが、つい利便性に負けて
            しまうわけだ。
            (次回に続く)




            ネットの本質             
                        破壊的なイノベーション     連載中(8)

            欧米の後追い

           ついでに言えば、これらのバズワードは大半が政
           府の「新産業構造ビジョン」に含まれていて、見
           事なまでにすべてが欧米の後追いである。日本に
           住む者としては、ちょっと恥ずかしい。

 

           会社経営の観点からすると、まったくアタマを使
           わずに欧米トレンドに便乗しただけの差別化要因
           ゼロの二番煎じ戦略は、単なるレッドオーシャン
           に過ぎない。そのため、大きくコケることはない
           が、おそらく儲からないのだ(アニメとゲームと
           おもてなしと職人芸と和食に集中して資源を投入
           し、散ってしまうほうが日本らしいと思うのだが)。

 

           別の業界では、まるでたった今始まったかのよう
           に「私たちはモノではなくコトを売る時代に足を
           踏み入れたと思うのです」なんてことをしんみり
           語っている愚鈍な人が散見されるが、太古の昔か
           らの仮想化の歴史をご存知ないのであろう。これ
           はこれで心が痛む。
           (次回に続く)




            ネットの本質             
                        破壊的なイノベーション     連載中(7)

           「情報通信革命」の本質は
           すべて仮想化である

           「情報通信革命だ」ということでメディアが大騒
           ぎしている事象──例えばクラウドソーシング、
           クラウドファンディング、フィンテック(fintech)、
           ビッグデータ、人工知能、インダストリー4.0、
           自動運転などは、仮想化の技術という意味に
           おいては全部同じである。

           いちいち別の言葉で大騒ぎしたほうが雑誌や
           書籍が売れ、広告や視聴率を稼げるというだ
           けのことだ。筆者もこれに加担することを商売
           にしている(実に嘆かわしい)。
           (次回に続く)

 

           ネットの本質             
                        破壊的なイノベーション     連載中(6)

           仮想化はさらに進む

           思ったら、さらにそれを仮想化してLINEのスタ
           ンプでいいじゃん、ということになっていて(これ
           はこれで実に良くできている)どこが終点なのか
           さっぱりわからん。

           仮想化は続くよどこまでも、だけどそろそろ勘弁
           してくれ、というのが(筆者も含む)中年オヤジの
           悩みだろう。もう若くないのでついていくだけで
           タイヘンである。

           ちなみに可愛いLINEのスタンプを虫眼鏡で拡
           大して見てみると、3種類の色のドットが明滅し
           ているだけであることが良くわかる。これがデ
           ジタルデータの正体だ。遠くから見るとスタンプ
           に見えるように演算しているに過ぎない。

           まあ何事もあまり近くで見すぎると幻滅すること
           が多いのが世の常なので、万事ぼやーっと遠く
           から見て見ぬ振りをしておくに限る。
           (次回に続く)

           ネットの本質             
                       破壊的なイノベーション     連載中(5)

           電話アプリが主役になっている

          「味が適度にブレている」とか「健康を第一に考え
          てくれている」というようなことは、仮想化にあたっ
          ては枝葉末節だ。「何が出てくるかわからないけ
          ど我慢しろ」が家庭料理の本質、基本的な態度
          である。未来食堂はセンスのいい仮想化に成功
          しているように見えた(センスの悪い仮想化は長
          続きしないという例は後述する)。

          仮想化は、昨今の情報通信技術とは無関係に
          太古の昔から行われていたことでもある。狼煙
          (のろし)を合図に突撃するなんてのも一種の仮
          想化だし、かの黒電話でさえ、とりあえず声を聞
          くだけて会ったような気になっておくための仮想
          化技術だったとみなせる。

          最近はこの仮想化されたはずの電話がさらにも
          う一段仮想化され、Skypeなどのスマホのアプ
          リに成り下がってしまった。仮想化されたネット
          ワークの上に電話アプリが搭載され、そのアプリ
          が「俺が電話だ」と言い張っている様子は、古く
          から通信業界にいる人にしてみれば本末転倒
          で実に奇妙だと思うはずである。
          (次回に続く)

 

 

           ネットの本質             
                        破壊的なイノベーション      連載中(4) 

           「未来食堂」は仮想化に成功した店

           もっと身近なところで言えば、手ぬぐいは、バス
           タオルとハンドタオルとハンカチの3種類の機能
           を仮想化したものと言えないこともないし、「お風
           呂でアタマ洗おうと思ったらシャンプーが切れて
           いたので、とりあえず石けんで洗っちゃえ」という
           のも緊急避難的な仮想化だ。

           しかし、こうなってくると、どうやら自分の人生自
           体が単なる仮想に過ぎないらしいというイヤな予
           感がしてくるのでこのあたりで止めておく。

           最近筆者の友人が「面白い食堂がある」と連れて
           行ってくれたのが東京・神保町にある「未来食堂
           だった。既に様々なメディアで頻繁に取り上げられ
           ている有名店だが、一言でいえば「家庭料理の仮
           想化」に成功している店だと言って良い。

           家庭料理の本質とは「オーダー(注文)という概念
           が存在しない」ということである。
           (次回に続く)

 

          ネットの本質             
                      破壊的なイノベーション        連載中(3) 

          仮想化は日常的なものである

          仮想化は、私たちの日常生活では比較的ありふ
          れた態度・行為・モノだ。
          例えばキャンプ場では「とりあえず今夜はこのテ
          ントを家ってことにしておこう」という一種の仮想
          化が行われる。家の本質(essence)を寝ること
          と考え、ごくシンプルに表現したらテントみたいな
          ものでよかろうということになった、のである。

          一見、いい加減な態度にも見えるが、とりあえず
          その夜はそれで構わないはずである(ただし、長
          期化すると腰が痛くなる)。

          最近流行の民泊(みんぱく)も「俺の部屋、最上階
          だし海も見えるから、この日だけはここをホテルっ
          てことにしたら借りてくれるヤツがいるんじゃなか
          ろうか」という一種の仮想化だし、盛んに物議を醸
          してはいるが、例のUBERも「今だけ俺をタクシー
          ドライバーってことにしてもらっていいよ」という仮
          想化である。
          (次回に続く)

 

 

          ネットの本質             
                      破壊的なイノベーション    連載中(2)

          インターネットは「ユルイ約束」で接続

          さて、“原理原則の質的および抜本的な変更”と
          定義できるイノベーションは、一般にその初期段
          階においては非常に陳腐(安っぽい)という特徴
          がある。1980年代初期のパソコンは実際、ホビ
          ー=おもちゃであった例を思い浮かべてみよう。
          しかし、その意味において「インターネット」もイ
          ノベーションを名乗る資格があるのだ。
          インターネットは単なるルールなので、そのルー
          ルを乗せる「物理的な回線」は、電話線だろうと
          光ファイバーだろうと、あるいは無線でもなんで
          もかまわんぞ、というところが破壊的(disrupti
          ve)と言われる所以である。飛行機だろうが船
          だろうが貨物列車だろうが、ある特殊な荷札(タ
          グ)をつけてるのなら運んでやるよ、ということと
          同じと考えればいい。

          ただし、インターネットは荷物をデジタル・データ
          に限定している。「たまに荷物を落っことすことも
          あるけど、まあそう目くじら立てるなよ」とも言って
          いる。こういう杜撰さが気に食わないNTTの研究
          者がもっと高級で複雑なルールを作って提案した
          が、国内外の誰からも相手にされなかった、とい
          う歴史もある。

          ともあれ、インターネットは「ユルい約束」で「接続
          したとみなす」という仮想化を行っているところに
          その本質がある。ここがもっとも重要なポイントで
          ある。
          (次回に続く)

 

 

          ネットの本質             
                      破壊的なイノベーション   新連載(1)

          インターネットとは何か?

           「インターネット」とは、通信回線そのもののこと
           を指しているのではない。デジタル・データをや
           り取りするときの「約束(=ルール)」を表す言葉
           だと理解しておこう。専門用語で「プロトコル」と
           いう。正確にはインターネット・プロトコル(IP)と
           インターネットは別モノだが、このあたりの学術
           的な区別はとりあえず無視する。

           この約束が、通信技術者の従来の常識からす
           れば「ふざけんな、これじゃ危ないだろボケ」と
           言いたくなるくらい、かなり大雑把だったことが
           逆に「使いやすさ」につながり、あっという間に
           普及した。妙な日本語だが、普及したのは「論
           理的で仮想的な約束」である。従って、インター
           ネット「に」つながる、という言い方は少々ヘン
           だが、インターネット「で」つながる、は間違い
           ではない。

           この「使いやすさ」というやつは、セキュリティの
           甘さとトレードオフの関係にあるので、無防備
           に礼賛されるべき仮想化技術というわけでも
           ない。また、インターネットを開発したのはIBM
           でもGoogleでもなく、一種の公共財として開放
           されていると考えて差し支えない(正確にはこれ
           も微妙に違っていて、米国商務省や国防省あ
           たりが裏でいろいろと画策しているはずだが)。
           (次回に続く)        JQジャパン

 

 

          ダイソン               new
          ヘアードライヤー開発   最終回(5)

          ドライヤー市場 最高水準の価格 

          さらにこのモーターは、運転音の周波数を低減す
          るように設計されているという。また、送風部に付
          けるアタッチメント(ディフューザーやコンセントレ
          ーター)は、マグネット式で装着できるうえに、熱く
          ならないようにできているため、着脱の際にやけ
          どをしそうになったり、そこに触れた髪が焦げ臭
          くなることもない。

          「怖いくらいだ」と、ダイソンは言う。「スーパーソ
          ニックのために、実に多くのことを学ばなければ
          ならなかった。どれも初めてのことばかりだった。
          発表会のために私が髪を伸ばすことも含めてね」
          と、ダイソンはフサフサの銀髪を揺らして笑った
          。「こんなに髪を伸ばしたのは、60年代の学生時
          代以来だ。当時の私は、フラワー柄のシャツを着
          て、フレアジーンズを履いていた」。

          スーパーソニックの開発は安上がりではなかった。
          最先端の毛髪研究所を新設するなど、投資額は
          3800万ポンド超。その結果、小売価格は決して
          安くない。日本では税込み4万8600円。9月に
          発売予定の米国でも、小売価格は399ドルにな
          る見込みだ。1000円程度から低価格品があふ
          れる伝統的なドライヤー市場では、最高水準の
          価格だ。

          それでもダイソン社は自信があるようだ。「何十
          年にもわたり、人々は標準以下のエクスペリエ
          ンスを受け入れてきた。誰も違う選択肢を示し
          てくれなかったからだ」と、コンセプトディレクタ
          ーのスティーブン・コートニーは言う。ダイソン
          社はそれを変えようとしている。ジムのロッカ
          ールーム、美容院、そして家庭で。
          (今回 最終回 ありがとうございます)

 

 

          ダイソン               
          ヘアードライヤー開発   連載中(4)

           低価格品があふれる市場に殴り込み

           「髪の毛の乾かし方や角度は、掃除機のかけ
           方よりもずっと多様だ。イギリス人女性はボリ
           ュームを出したがるけれど、日本人女性はスト
           レートにしたがる。髪の毛にダメージを与えた
           くないのはみんな同じ。それだけを何度も試
           すロボットも作らなくてはいけなかった」。

           ダイソン社によると、スーパーソニックの中核
           的テクノロジーは、13枚のインペラーブレード
           を持つ高速モーターだ。従来型のドライヤー
           では、モーターはヘッド部分に搭載されてきた。
           だが、ダイソンのモーターは表面積がコインほ
           どの大きさしかないから、ハンドル部分に搭載
           できる。これが小ぶりですっきりした外観を可
           能にするとともに、従来型ドライヤーの「ダンベ
           ル効果」、つまりヘッド部分が重くて腕がひどく
           疲れてしまう問題も防げる。
           (次回最終回お楽しみに)

 

          ダイソン               
          ヘアードライヤー開発   連載中(3)

          ダイソンの発明は破壊的

          「ダイソンの発明は破壊的だ。しかも美しい」と、
          英国人デザイナーのテレンス・コンランは言う。
          「紙パックのいらない掃除機が、誰もが欲しが
          るステータスシンボルになるなんて誰が思った
          だろう。ダイソンのおかげで、多くの企業がデ
          ザインやイノベーションについて、今までと違
          う考え方をするようになった」。

          ダイソンによると、スーパーソニックの開発チ
          ームが取り組んだ最大の問題は、騒音、重量、
          スピードの3つ。これをクリアするために、103
          人のエンジニアが参加して、計1625キロメー
          トルの髪を乾かし、7000回の音響試験が行わ
          れた。

          その本拠地になったのは、英コッツウォルド地
          方のウィルトシャーという町にある、ダイソンの
          研究開発施設だ。映画『チャーリーとチョコレー
          ト工場』に出てくるような、なだらかな丘に広大
          なガラス張りの建物が立ち、駐車場にはハリ
          アー戦闘機や、真っ二つに切断したクラシック
          ミニが飾られている。

          スーパーソニック開発プロジェクトは、社外だけ
          でなく社内でも部外者以外には極秘にされた。
          「今までで一番難しいプロジェクトだった」と、デ
          ザインマネジャーを務めたエド・シェルトンは振
          り返る。「まず毛髪の科学を理解しなければい
          けなかった。それにユーザーがドライヤーに対
          して持つ印象は、極めて主観的なものだ」。
          (次回に続く)

 

 

          ダイソン               
          ヘアードライヤー開発    連載中(2)

          ときどき熱を当てすぎて、髪が焦げてしまうことを
          除けば、たいていの人は従来型のドライヤーに
          満足してきた。だが、かつてイッセイミヤケのコレ
          クションでダイソンとコラボレートしたファッション
          デザイナーの藤原大は言う。「日常生活があまり
          にも普通になっているから、多くの人は、そこに
          問題があることに気がつかない」。

          掃除機やドライヤーがステータスシンボルに

          2006年にナイトの称号を得たダイソンは、家電
          界のスティーブ・ジョブズと言っていいだろう。彼
          はありふれた家電を、美しくクールな商品に変身
          させることで、莫大な富を築いてきた。ダイソンの
          手にかかれば、コードレスで紙パックのいらない
          掃除機や空気洗浄機、羽根のない扇風機は、消
          費者が欲しくてたまらない高級品になる。
          (次回に続く)

 

 

          ダイソン               
          ヘアードライヤー開発    新連載(1)

          まったく新しいヘアドライヤー

          この市場には60年以上イノベーションがなかっ
          た――。そう語るのは英国人のジェームズ・ダ
          イソン(68)。紙パックが不要で、吸引力が落ち
          ない掃除機で一世を風靡した、ダイソン社の創
          業者だ。
          そのダイソン社が4月末、まったく新しいヘアド
          ライヤーを発表した。「信じられないくらいたくさ
          んの人たちが、毎日この奇妙で、恐ろしく非効
          率的な機械を使って時間を無駄にし、髪を傷
          めている」とダイソンは言う。「これを何とかしな
          いといけない。いや、何とかできるはずだと思っ
          たんだ」。

          スニーカーを履き、コバルトブルーのメガネをか
          けたダイソンは、元来エンジニアで、プロダクト
          デザイナーでもある。「4年で100件の特許発
          明を生み、600個のプロトタイプを作った結果、
          ようやくその答えを見つけた気がする」。ダイソ
          ンはそう語ると、「ダイソン・スーパーソニック」
          を誇らしげに手に取った。

          横から見ると、とんかちのような形をしたその
          ドライヤーは、ヘッド部分がドーナツのように
          筒状になっている。ピンクと黒の色のコントラ
          ストが鮮やかだ。それは多くの人が考えたこ
          ともない問題、すなわち「もっといいヘアドラ
          イヤーは作れないのか」という問いに、ダイ
          ソンが出した答えだ。
          (次回に続く)       ニュヨークタイムズ

 

 

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