阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

アメリカ空軍の方々と在日米軍の特権について議論ーハイレベルな協力に必要な信頼構築はまず現状認識から

2022年04月21日 13時11分48秒 | 政治

 昨日はアメリカ空軍(US Air Force)の有志の方々を対象にzoomでの講義をしました。アメリカ本土とは時差があるので7時スタートで90分。講義に引き続き意見交換をしました。様々な課題にハイレベルな協力をしていくために必要な信頼構築は、まず現状を知ることが重要。米軍が持つ特権について、米国の公文書館で公開された情報によって日本政府のこれまでの説明や国会答弁に様々な矛盾が生じていることをもとに、日本有事の際の指揮権の所在や、日本の空の管制権、米軍人の犯罪についての裁判権の放棄、また、米軍が日本中どこにでも基地を作れる権利などについてお話ししました。また、日米地位協定に書かれたことの実際の運用は、ほぼ秘密の合意議事録に基づき、国会に報告義務のない日米合同委員会で決められていることなどをパワーポイントを使ってお話ししました。

 同じ敗戦国であるドイツやイタリア、また朝鮮戦争の当事者でもある韓国などは不公平な現状を変えようと交渉を続け、国内法の適用や、米軍の訓練における指揮権の奪還、また環境汚染への補償などを勝ち取っているのに対し、日本は秘密裏のうちに外務官僚が米軍の権利を拡大し、それが国会にも報告されないこと、特に自民党議員が沈黙を続けていることなども話しました。

 私自身が衝撃を受けた事実は米空軍の方々にとっても驚きの連続だったようですが、とても勉強になったこと、また、国家の信頼関係を構築する上では、不都合な事実にメスを入れ、国家の主権を奪っているもの、憲法から逸脱しているもの、時代に合わなくなったものは政治が主導して変えていかなくてはならないとは考えが一致したことでした。ここまで話してしまうと反感を持たれるのでは?とも思いましたが、貴重すぎる機会に直球で問題提起したことに真っ直ぐに応えてくれた正直な感性、そして正義感に希望を見た思いです。国家機密を扱っている方々ですので、zoom画面を撮ってもらった私の写真だけの公開になります。



#日米地位協定
#日米合同委員会


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