阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

中田厚仁学校支援プロジェクト参加者募集

2022年01月30日 21時41分16秒 | ボランティア
 1993年4月8日、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)での活動中に銃撃を受けて殺害された中田厚仁さん。彼が亡くなった場所に村ができ、また、お父さん中田武仁氏の尽力で1998年に学校が設立されて中田厚仁学校(アツスクール)と名付けられています。個人の名前がついていますが、地方政府が運営する、非常に貧しい地域の普通の学校です。

 日本とカンボジアの友情のシンボルという位置づけ、また、私が中田厚仁さんとはカンボジアで同僚だったこともあり、絵本『中田厚仁物語』を作り、絵本を読む会を各地で実施して、収益金などでこの学校の支援を行ってきました。

 中田厚仁さんについて私が強く思うことは、彼の存在は多くの人々の生き方に影響を与えた日本の平和構築活動のシンボルのひとりであり、またレガシーであること。29年前の事件は一定以上の年齢の方々の多くに鮮烈な印象を与え、未だに覚えている方も多いことです。

 この学校の支援は、私が細々と行うのではなく、より多くの方々の知恵を結集して行うべきだとの思いが強くなりました。このたび私が理事を務めるNGO・インターバンドとしてクラウドファンディングなどの手法を使って、この学校に通う、特に貧しく学校に通うのが難しいこどもたちの補習授業を支援することになりました。また、紛争後の平和構築や民主化支援に取り組んできたインターバンドだからこその価値を生み出すために、カンボジアと日本の子どもたちにとっての平和教育の場をこの支援を通して作っていきたいと思います。

 この事業に協力して下さる方を募集します。現在、数名のインターバンドの学生インターン、そして、小峯代表と私が中心になり、数人の私の知人の協力も得て実施方法について企画をしていますが、仲間になってくださる方を少し増やし、様々なアイディアを頂きながら実行していきたいと思います。また、この手法をモデルケースにして、平和構築における教育支援の在り方を考察していきたいと思います。参加希望の方は,ぜひご連絡ください。

応募方法
*ご応募は以下のフォームにご回答ください*
https://forms.gle/QLakMgnkge7cUT2p9

質問はメールにて対応いたします
http://interband.office@gmail.com

ご応募から数日以内に、メールでご連絡を差し上げます。
適任者が集まり次第、募集を終了します。

応募時の注意事項
必ず以下のインターン説明動画をご覧ください。https://youtu.be/bVVY6QXtnJ0
原則として個別面接などによる選考はありません

InterBandの”ミャンマープロジェクト”とお間違いのないようにお願い致します。
ホームページ https://www.interband.org/

私の人生に大きな影響を与えた人-中田厚仁さんの思い出(阪口直人YouTubeチャンネル)




















菅直人元首相のツイートについて

2022年01月26日 18時42分46秒 | 政治

私は親戚がドイツ人ということもあり、ナチスやヒトラーについて、そして国家としてのドイツのアイデンティティーについて、沢山の議論、意見交換をしました。今のドイツはヒトラー独裁を否定することがまず出発点と、私は強く感じます。だからこそ、ドイツの多くの人々は環境や人権、国際社会への貢献意識が高く、ヒトラーに例える、ヒトラーを想起させる表現を使うことのないように慎重な対応していることも言葉の端々から感じます。

私が平和構築に関わったボスニア紛争においても、ナチス時代のホロコースト(大量虐殺)と同一化することを避けるため、しかし虐殺行為を糾弾するために、エスニッククレンジング(民族浄化)という言葉が生み出され、使われていました。ナチスドイツの行為に安易になぞらえてはならない。あの凄惨なボスニア紛争に対しても、それが国際的な同意だったと思います。様々な意見はありますが、それが国際社会の現実です。

菅直人元首相のツイートは、橋下徹氏の弁舌の巧みさを褒める意図も含まれていて、誹謗中傷の意図はないかもしれませんが、橋下氏が言う通りヒットラーへ重ね合わす表現は国際的にはご法度であり、使うべきではありません。外交の責任者である首相経験者としてはなおのことです。この件では、私は日本維新の会はむしろ大人の対応をされていると思います。立憲民主党の人権感覚、国際感覚が誤解されることのないよう、誤った表現であることを認め、速やかに撤回・謝罪するべきと強く思います。

事務所の整理をして見つけた懐かしい絵葉書に思う

2022年01月08日 09時42分31秒 | ボランティア
事務所から運び込んだ段ボールの整理をしていたら、20年以上前にカンボジアの教育の支援のために自分が作った絵葉書や、インターバンドとも連携していたフェアトレードショップ『あまほろ』で売っていた絵葉書を発見しました。

写真の絵葉書は私が撮影したもので、国連の平和構築活動で住み込んでいたカンボジア・ラタナキリ州の山岳少数民族の暮らしをモチーフにしています。マラリアが猛威を振るう地域で、小さなこどもさえ竹のパイプでタバコの一種を吸って、マラリア蚊を寄せ付けないようにすることが文化として根付いています。

インターバンドと姉妹関係にあり、ともに首藤信彦元衆議院議員が設立したアフリカ平和再建委員会のルワンダ支援では、現地の女性たちがバナナの葉っぱで作った絵葉書を売り、現地での活動につなげていました。

当時は、このような小さな支援でも様々な支援活動の資金の一部にできたのですが、日本の経済力の低下とともに、その力が小さくなっていることも実感します。新たなアイディアも組み合わせた活動にしていかなければならないと痛感します。










二ヶ領用水を父と散策

2022年01月01日 19時44分10秒 | ボランティア
今年の新年は10数年ぶりに両親と一緒に迎えました。父親が設立し、川崎市を流れる二ヶ領用水の環境美化を目指すNPO『二ヶ領用水ウォッチングフォーラム』の活動について振り返りながら散策。

400年の歴史がありながらかつてはドブ川のようにも見えた二ヶ領用水が、多くの方々の力で川下りイベントができるほどにきれいになっている様子を改めて確認。市民の思いの結集がもたらす力を実感することができました。