Wilhelm-Wilhelm Mk2

B級SFからクラシック音楽まで何でもあり

全角半角がたまらない

2024-04-14 | Weblog
全角と半角を変えてさらに変換で漢字を選ぶ。なんて面倒なんだ。英語とかアルファベットだけだから、打ち込みは楽だろうな。

結構前だが読んだ本
・大江健三郎「治療塔」:大江健三郎の唯一のSFらしい。結論からいって名作家であれば、科学者ではなくてもSFの傑作は書けるということ。環境悪化のために選ばれた優秀な人々は遠い植民星をめざし、残された負け組の人々は地球で緩慢な滅亡を待っていた。しかし植民星での生活は過酷であり、さらにはあらゆる病気を治し健康体に戻してしまう異星人の「塔」を発見する。その塔において「治療」をうけた人々が地球に帰還してくる・・・。大江健三郎らしい左翼的な視点も多いがSFとしては成立している。ただし後半は対立を超えて結婚して子供を授かったり、レジスタンス活動がかいまみえたりと、ありがちな話に落ち着いてしまう。もう一ひねり欲しい。続編もあるのだが、それはまだ読んでいない。

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